ATRI -My Dear Moments- クリア感想

ATRIクリアしたので感想。ネタバレかなり含みますので、プレイされてない方は読まれない方がいいかと思います。

 

時期が夏と聞いていたこともあり、人気ゲームだったのでプレイしてみました。プレイ時間は20~30時間でクリアでき、読みやすいシナリオでサクサク進めることが出来ました。ストーリー内容に合わせて、感想を書いていきます。

 

ストーリーの大まかな流れとしては、

①アトリとの出会い、学校に行く、授業を始める、学校に明かりが灯るようにする。

②友達との交流関係、アトリとのお付き合い、ログ確認、エデン島上陸

③ヤスダとの出会い、アトリの過去、誕生日、エデン島の発電

④ロケット発射、トゥルーエンド

となっています。この話を通じて夏生の成長とアトリの心について、周囲のキャラクターの良さが伝わる内容でした。また、世界観に没頭できる話でもあります。

 

ストーリーの前にプロローグから。

読み直して驚いたのですが、トゥルーエンドまでのアトリの時間を最初から記載しているのですね…Σ(゚Д゚)どんなストーリーだろうと序盤は期待していましたが、意味わかるとエモイですね…

 

ストーリー。

アトリとの出会いをする前で、海の中に潜水始めるシーンが最初ありますが、イラストの美しさや海中都市のBGMの神秘さに惹かれました。BGMの良さもあり、ストーリー進めやすいなと個人的には感じましたね…(*´ω`)

 

学校に行きはじめ、アトリが足に嫉妬するシーン。主人公の義足に対してボロボロになるまで使われていて羨ましいと言います。嫉妬対象が人に対してではなく、機械に対してなのがロボットらしくて可愛かったです(*´ω`)

 

学校に行く途中でキャサリンに襲われるシーン。ここでアトリはマスターを守るために人間を攻撃します。ロボット三原則により人を攻撃することは出来ないはずですが、ここで攻撃したことがアトリの感情が見え、ストーリークリア後に読みとエモイですね… 

アトリはマスターや大事な人が危険に晒されていると判断した場合に、その人を守るために行動しています。アトリは夏生の名前を聞き、マスター認定し、出会って数時間の間に夏生が危険に晒され、守るために行動しており、元のマスターからの命令もあったのでしょうが、過去のこともあり大事な人として認定されているのが尊かったです…(´;ω;`)

 

学校で授業を行うシーン。授業で風力発電機を作成しますが、反応はいまいちでした。しかし夜学校に行くと凜々花がおり、その風力発電機を使って本を頑張って読んでおり、電気が付くのであれば本をもっと読みたいと言います。凜々花は親や家族はおらず、学校に住んでおり、時間があればどんな本でも読んでいると好奇心のある利発な子でした。印象が変わり、続きが気になる人物でしたね…ファンディスク作ってほしいです…(*´ω`)

イラストから好きになる方も多いのでは…(*´ω`*)

学校で明かりが灯るまでのシーン。発電機を作るためにパーツを海の中に取りに行った際にアトリはカニを見つけ、カニを茹でて食べるシーンで美味しいは嬉しいの言葉が刺さりましたね…食事で美味しいものを食べることは、ほとんどの人が好きだと思うので、どんな人間問わず話盛り上がるのかなと思っています。それを嬉しいと表現することで、幸福感を得たり、モチベのアップに繋げたり…毎日の生活の中で心構えにしたいなと思いましたね…(*´ω`*)

 

明かりが灯るシーン。このシーンはエモかったですね…自分たちが住んでいる環境で昔までは夜も電気ついていたのに町が沈み、数年間夜電気がほとんどない状態で過ごし、そして久しぶりに電気が付く…海面上昇により町は沈み、地球の環境考えると仕方のない状況ではありましたが、いざ明かりが灯ると、明かりがあることの大事さ、嬉しさが泣きながら話すことにより伝わってきますね…(*´▽`*)

 

話は進み、友達との交流関係のシーン。竜司がいいキャラすぎますね…第一印象ではここまで熱いキャラだとは思いませんでした。今まで周りに友達と言える存在がいなかった夏生のことを考えると、凄く嬉しい出会いだったんだなと感じます…(*´ω`*)

 

アトリとお付き合いのシーン。告白に成功し、ついに付き合い始めます。ここからアトリがとくに可愛かったですね…(*´ω`)

この笑顔が可愛すぎて最高すぎる…(≧▽≦)

ログ確認シーン。幸せな時間は長くは続きませんでした。アトリはやはりロボットで、恋人になって心通わせていると夏生は感じていましたが、実際は学習から得た結果を試行錯誤しており、心がない自分は表面上取り繕っているだけでした。

このシーンは深いですね…夏生はこの出来事を知って今までニセモノだったのか…と言っています。相手が自分のことを好きだと信じて、心で繋がっている、喜んでくれたりするのはきっと自分に対して何かしらの想いがあってしてくれているのだと感じていましたが、実際には喜ばせるために行動をしているだけのロボットで、何を信じて嬉しくなっていたのだろう…と。きっとログさえ見なければ今後も幸せは続いていたでしょう。しかし知ってしまったからこそ、傷つき立ち直れなくなる…。心があることが人らしさがありますが、同時に面倒くさい部分でもあり、喜びだけで見るといい関係のはずなのに、それをニセモノというのは考えさせられますね…

 

エデン島上陸シーン。ログ確認後はどういったストーリーになるのか不安でしたが、夏生はアトリを救うのを放棄したわけではない、というのは驚きましたね。アトリに救われた事実や好きであることは続いているので、アトリがどれだけ夏生の中で大きな存在が伝わってきます。島に上陸するのも一筋縄では行かず、上陸する前に溺れてしまい、アトリに無茶してもらって何とか成功します。その際、夏生は「なんでそんな無茶を…」と言いますが、アトリは即答で「わたしが夏生さんのために行動するのに、理由が必要でしょうか」と返答しています。ロボットとして行動しているので、当たり前の行動かもしれませんが、人からすると自分のためにしてくれた…と心を感じるシーンでもあります。エモイですね…(*´ω`)

ロボットの表情で鳥に囲まれているのも可愛いですね(´▽`)

その後も島のロボットを見て、中々高性能と言いむくれているの可愛すぎます…(´ω`*)このエデン島に上陸してから、夏生に対してアトリが甘えたりするシーンが声を含めて一番好きでしたね(*´▽`*)

そしてシーンは進み、夜に。アトリと穏やかな日を過ごせているからこそ、地球はいつか終わるから、人としてどう終わるかと夏生は考えます。今までの過去が大変だった分、未来を捨てて穏やかに生き、終わりたいと…しかしアトリは残された時間があるなら最後まであがき続けるべきと言います。夏生はそれでも、アトリがいなくなった後、どう生きればいいか分からない、生きる意味が分からないと言います。

アトリはそこで質問し、では自分があと数日で機能停止するのになぜ告白したのか?数日で終わる恋に意味はあったのか?と聞きます。夏生はアトリがあと数日しかないと分かっていたからこそ、限られた時間を価値ある時間にしたかった、幸せをあげたかったと思いますが実際はアトリに心がなかったので空回りだったとなり、無駄だったかもしれないと答えます。ですがアトリは無駄な時間ではなかった、夏生さんといない時間よりかは有意義な時間だったと言います。だからこそ価値ある存在になりたい、そして未来がある夏生さんには未来を捨てないでと伝えます… アトリの言葉が泣けますね…(´;ω;`)そしてアカデミーに戻ることこそ救いだと言います。

しかし、夏生はアカデミーに戻ることが自分が無価値であることを思い知らされのが怖い、勉強すれば勉強するほど方法が分からなくて絶望する、だからこそアカデミーから逃げてきたと言います。自分を救うためにも頑張って地球を救おうとしていましたが、現実を思い知らせれ、方法がないことに気付き、立ち止まってしまいそこから逃げてしまった… 共感できます…人生で壁にぶつかったとき、乗り越えるか引き返すか別の道を探すかしかないと思います。しかも周りに相談できるような人もいない状況…引き返して逃げたくなるのも分かりますね…(´;ω;`)

翌日。船がまだ近くにあったので、何とか島から脱出します。しかし、アトリが脱出の際にログをなくしてしまいます。アトリの悲しそうな顔が印象的でしたね…目覚めてから記入していたログはアトリの価値を示すためにも大事なものだったのかもしれません…そう考えると生きた証がなくなるというのは辛いですね…(´;ω;`)

 

ヤスダとの出会いのシーン。ヤスダはアトリによって尊敬していた師を失い、可能性を信じきれずアトリを破壊することが、師への恩返しだと考えていました。最終的にはアトリが自分が感情があることに気付き、それを目の当たりにして行動できなくなりますが、周りの環境がなければ夏生も一歩間違えるとこうなっていたかもしれない…と言っておりリアリティーのあるシーンでした… 自分がそれぞれの意味で大事にしている人が、何かしらの出来事で失ってしまったとき、復讐に変わる場合もある…ゲーム内でも何度かありましたが、人は途方もない悲しみや、太刀打ちできない理不尽に遭遇した時で心が壊れそうなとき、自分の外に責任を求め心を守ると。深い言葉です…

それとこのシーンでは選択肢によって感情が完全になくなったアトリのBAD ENDは見ていてきつかったですね…

 

アトリの過去のシーン。アトリはマスターの役に立つために必死でした。しかし、心がないため上手に接することが出来ません。それでも、マスターには唯一の友達だと言ってもらえます。そんな日々の中、マスターは学校ではいじめられており、一度逃げ出しますが、強制的に学校に行かされる羽目になり、飛び降り自殺直前まで追い込まれます。アトリはそれを見て、自分は壊れても修理できるロボットと判断し、人を攻撃できない命令を無視してマスターを救おうと、いじめを扇動している人を殺そうとします。殺す直前で、マスターにより機能停止させられ、このバケモノと怯えた表情で言われます。そしてメーカーに回収されるアトリ。

アトリ回収後、原因の調査中に他の同タイプのヒューマノイドは回収され、エラーは認められなかったがエラーを潜む可能性があるロボットたちは目の前で廃棄されていきます。そしてアトリはどうしてそうなるのか。私は何者なのか。と考え、答えを探すために逃げ出します。

マスターを何とかして探し、見つけたころには結婚して子を産んでました。脱走中のため、気付かれると迷惑がかかる可能性があることを考慮し、傍で見守ることにしたアトリ。しかしそんな時間も長くは続かず、マスターは運転中にトンネルの崩壊事故に巻き込まれ死んでしまいます。

和解できないままマスターをなくしてしまったアトリ…過去が辛いですね…もしマスターがこのバケモノと言うのではなく、アトリを気遣う言葉やお礼を言えていたのなら、アトリは満足していたのかもしれません。人によって勝手に生み出され、幸せを掴むこともできず、問題があったため対話することもなく人によってまた勝手に殺される…心があるからこそ、すごくむごいですね…(´;ω;`) 同じ立場でもし人が神や何かから生み出されている真実があったとして、突然の支配を強制されるとその支配を打ち破ろうとするのに、人が作ったものには平気で壊そうと出来るのが…

 

誕生日のシーン。このシーンになるまでの日々の出来事で、アトリが自分の気持ちに気付き、今まで出来たいたスキンシップが急に出来なくなりずっと戸惑うのが可愛かったですね…(*´ω`)

カワ(・∀・)イイ!!

それとトンネル崩壊事故があったときのアトリの話がありました。マスターからの最後の命令は、自分の変わりに夏生を見守ってほしいこと、ある事がしたいので一緒によく散歩をしたあの場所で待っていてほしいことを伝えられ、マスターは息を引き取ります。アトリは最後の命令に従い、あの場所に行きますが、マスターはなくなっているので出会うことは出来ません。絶望するアトリは、死にたいと思うようになります。しかし、あの場所に来た小さい頃の夏生によって、喜びを教えられ自殺はやめます。

そして潜水で沈んでしまったあの場所に到着し、夏生が小さかったころ母親からいつかアトリと仲直りしたいことを言われおり、もしかするとあの場所に行って欲しかったのは、仲直りして友達に戻りたかったからじゃないか?と伝えます。アトリは本当は優しい心を持った子で、自分のために怒ってくれたのがやっと分かり、仲直りしたかった…と。しかしアトリは今更そんなことが分かっても悲しみしかないと言います。でもそれはマスターと一緒にいて幸せだった、喜びがあったからこそ、失われて悲しみがあると言われます。それを自覚し、泣くアトリ…辛いことしかない過去でしたが、それでも幸せはあったと分かり、泣けます…(´;ω;`)未来があと少ししかないアトリが、過去のことで少しでも救われてよかった…このシーンでアトリの歌の挿入歌は心に響くものがありますね…(T_T)そして夏生とまだ一緒にいたい、死にたくないと言います。出会った当初は死ぬことを恐れていなかったですが、初めて生きることに執着するシーン…。見ていて辛い…( ノД`)その後、船に戻りますが、会話の途中でついさっきまで話していたことを忘れてしまいます。機能停止が近づいているのが分かるシーン…悲しみが深いです…

時間は経ち、お誕生日会に。アトリのロボット発売が8月ごろということで、アトリの生誕祭を行います。その会にはクラスメイト、町の住民が教室に入りきらないほど来てくれました。その中にはキャサリンもおり、アトリが生まれてきたことが、結果としてあたしの人生を大きく変えてくれたと言います。アトリが生きた証があったのが伝わり、祝ってくれる人もたくさんいてアトリが幸せそうなのが泣けます…

夜。花火をみんなですることに。それぞれが楽しんでいる中、ロケット花火を打ち上げます。アトリはそれを見て、8月31日にロケットが飛ぶことを思い出し、「未来への希望。是非、見届けたいです。」と言います。この時点でアトリがエデンへ行くことの覚悟を決めているのが台詞と表情で分かり、切ないですね…(´Д⊂

…(´;ω;`)

そして、アトリと水菜萌の別れ。まさかこのシーンが最後になると思ってませんでした…家に帰る発言を水菜萌からするのが辛くても強さを感じますね…

記憶を大事にしたアトリの台詞。エモイ…( ノД`)

 

エデン島の発電の日。朝、ログに祖母の書き残しを見つけます。

祖母なりにアトリを気遣っての文章でした。せめてもの安らかな眠りと、心があるからこそ、アトリに価値を与えようと気持ちが伝わり泣けますね…(´;ω;`)

エデン島に辿り着く前。竜司との別れがありました。背を向け、両肩が静かに震えていたと表現の仕方が悲しみが伝わってきます…その後夏生が潜水艦に入るシーンもBGMがなくてとてもよかったですね…

エデン島により、町に明かりが灯るシーン。アトリは町に明かりが灯るのを見て、涙を流します。それは悲しみの涙ではなく、喜びの涙でした。喜びを感じていると自分で実感できるようになったアトリのシーンは尊いですね…

夏生が地球を救う。地球を救ったらアトリに逢いに行くと言ったシーン。夏生にとって地球を救うことこそ自分を救うことだと思っていました。一度諦め、アトリと出会いすでに救われてはいましたが、アトリには未来を捨てないでと言われています。そして夏生は地球を救うことを再度決意します。アトリは昔みたいに地球にわたしも含まれますか?と問い、夏生は今ではアトリが地球の中心だと答えます。アトリを救うのは、未来の可能性を信じ、地球を救うこと。過去にアトリが聞いた時には喜びを教えてもらうことが救いでした。そしてやっと喜びが分かり、次のステップ、未来へ。そして逢いに行くと夏生は言っています。2回とも、別れのシーンでこの発言があったのはエモイですね…(*´ω`*)

そしてラスト。44日目は時よ止まれ、おまえは美しいーー。で終わります。元ネタはゲーテファウストで、おまえとは時間のことを示しており、時間が美しいからこそ、時が止まってほしい。という意味のようです。アトリの最後にぴったりな言葉で尊い…( ノД`)アトリの生きた時間の喜びがすごく伝わってきます…(´;ω;`)

 

ロケット発射の日。アトリの話から。

BGMと文章の組み合わせが泣ける…(´Д⊂

そして夏生の話。夏生はまだ未来へ迷っていましたが、ロケットが無事飛び、父親が成功させたことで救われます。そして決意し、アカデミーに帰ることに。いつかアトリを救う目標を持ち、未来への期待を持たせる素晴らしい終わり方でしたね… 終わり方が綺麗すぎたのでこれでゲームクリアなのかな?と思ってました(笑)

 

トゥルーエンド。60年後の話。地球ではフロート都市が複数完成し、総人口のおよそ4割が住めるようになり、ロボットは人類の友人として受け入れ、AI技術の飛躍的な進歩がありました。宇宙開発も進み、月面に建造した中継基地から火星へのテラフォーミングを行おうとしています。そしてエデン島も明日海に沈められるようになり役目を終えようとしています。そこで夏生は電脳空間の海へダイブし、約束を果たしに行きます。そしてアトリに逢うことができ、地球を救い、種を蒔き下の世代に任せて、残りの1日(60年ぐらい?)を楽しもうとして物語は終わります。このシーンでオープニング流れるのは熱かった…(*´▽`*)

このシーンでまたこの言葉はエモイ…(*´ω`)

 

最後に。トゥルーエンド含め世界観、BGMともに美しくシナリオがすごくきれいな終わり方をして、良かったですね…(*´ω`*)オープニングとかも見直してみると、ラストのCGの繋がりがアトリ好きになるCG→ログのCG→アトリの感情のCG→エデン島に溶け込んだ後のCG(イメージ)→ロケットのCGとストーリー通りでエモイなぁと感じました(*´▽`*)

アトリの残り時間や感情を示しているこのシーンがオープニングの中で一番好きでした(*´ω`)

他にも、My Dear Momentsは直訳すると私の愛する短い時間だったり、45日間の45の数字は、エンジェルナンバーで、本当に心から願ったものがもうすぐ手に入りますよという意味かつ、本当に願うものを知っていながら行動を起こすことのなかった人に対して、『変化していくこと』を強く勧めるという意味みたいです。45日間という短い時間の中でアトリが愛した時間を示していたり、心から願ったもの(地球を救うということ)がもうすぐ達成されるという意味や、アカデミーから逃げてしまい未来を捨てた夏生や感情に気付かなかったアトリが変化していくことを指し示しているのかなと個人的には思いました。(違うかもしれません)アトリの画像を入れて感想終わらせます、もし最後まで読んでいただいた方はありがとうございました<(_ _)>

高性能入れ忘れていたので…('◇')ゞ