CLANNAD アニメ感想

CLANNADアニメ感想

 

CLANNADのアニメで、各話ごとにまとめた感想です。KanonAIRCLANNADアニメを見てない方や、ネタバレを知りたくない方、KanonAIRCLANNADのゲームをされていない方も、ブラウザバックもしくは、ページを閉じることを推奨します。ネタバレをされても問題なければ、読んでいただけると幸いです。

 

第1話。朋也のいつか何か変わるんだろうか?という疑問から物語が始まります。

朋也にとって、バスケという自分自身が頑張ってきたものを無くし、ただ毎日を何となく生きる日々…色もモノクロで、無気力な日々をイメージする感じになっています。クラナドを人生で例えた時に、その人生という過酷さにまだ踏み入れていない、これから知っていくという、誰もが一度は生まれてから経験したことがあるかもしれない、現実を実感するまでのイメージ表現がありますね…

 

この学校は好きですか?のシーン。

「私はとってもとっても好きです。でも何もかも変わらずにはいられないです。楽しいこととか、嬉しいこととか全部、全部変わらずにはいられないです。それでも、この場所が好きでいられますか?」と続けます。学校の中の環境が変わり、自分自身を励ますシーン。この台詞は名言ですよね…人生を言葉で表現した場合に、こんなにグッとくる台詞は中々ないと思います。このシーンでは学校が対象になっていますが、好きな対象を現在住んでいるところや、生まれ育った町で考えると、現在幸福に満ちている環境を好きであっても、周りの親しい人は結婚や就職、亡くなったりと環境は変わりますし、不景気や自然災害等で環境が変わるかもしれません。もちろん楽しいことや嬉しいこともいっぱいあるのでしょうが、そうなってしまった時に、それでもこの場所が好きでいられるかと。抽象的ではありますが、何か大切にしていけるものがあるかと問いかけがあるようでエモイ台詞だと思います…(*´ω`*)

また、このシーンは話している途中(何もかも変わらずにはいられないと言い、渚が上を向くシーン)で一瞬だけ色が付き、モノクロに戻ります。渚の存在を町だと捉えると、色が付くという表現で、町としては変わっていくことを受け入れ進んでいるようで、クラナドの町を使ったテーマをこの一瞬で表現して、エモかったですね…(渚ではなく、町の問いかけとして、それでもこの場所が好きでいられますかと問いかけているようにも感じれてさらによかったです…)

そして朋也は、見つければいいだろ。と言います。

次の楽しいこととか嬉しいことを見つければいいだけだろと。渚にとって、学校に行く勇気を与えてもらえた瞬間でした。目の前にある恐れよりも、前向きに考え、楽しいことや嬉しいことを見つければいいと。このシーンで色が付き、風が吹く演出がありますが、渚(町)にとって、新しい挑戦(モノクロからの変化)や、それを運んでくれたと丁寧に演出されているようで、エモイですね…(*´ω`*)

このシーンは、後にAfterStoryで朋也が声をかけなければ坂を下りていることから、あんぱんだけでは勇気が足りず、朋也の台詞がとても重要だと分かるようになっています。

俺達は登り始める。長い、長い坂道を。と言い、物語は始まります。坂道を登る、坂道を上るという表現で、のぼるの書き方も2種類ありますが、上るはだんだんと高度を上げていく所をのぼる、登るは急傾斜の山道を努力してもしくは労力を費やしてのぼると、違いがあり、坂道を人生の道として表現した場合に、その道を努力や労力を費やして登るという表現がエモイですね…また、アニメの途中で一度も登りきったとは言っておらず、汐が産まれ渚と三人で生活できるようになっても、まだ坂道は続いていると感じれるようになってましたね…(*´ω`*)

 

そしてオープニング。透き通る夢を見ていたから始まります。

表現が雪野原なため、透き通る夢は朋也がロボットを介して見ている風景ではないかと思います。また、柔らかい永遠と言っているのは幻想世界のロボットの心境を表現しているのではないかと思います。

 

続いて、風のような微かな声が高い空から僕を呼んでいる このまま飛び立てばどこにだって行けると歌っています。

「風のような微かな声が高い空から僕を呼んでいる」のは、アニメのラストで光の玉が空に行っていたこともあり、町の声なのではと考えました。それとこのシーンは、もし朋也ループ説があるなら、朋也が光の玉を集めるために、汐死後に幻想世界で体験し、幻想世界から送り出されるシーンをアニメのオープニングで表現したシーンではないかと思いました。

そして歌詞は「このまま飛べ立てばどこにだって行ける」と、映像が幻想世界の少女→風子→光の玉二つ(この後汐が出てくるので、渚と朋也の光の玉ではと思いました)→ひまわり畑を走る汐→CLANNADのタイトルという感じで変わっています。飛び立つことで辿り着きたかった世界に行くことができ、ひまわり畑を走る汐(ひまわりは花言葉で憧れという意味、朋也が願った憧れの家族、その中で走る汐)がCLANNADという(clan(大家族)にadd(追加))を、どこにだって行けると表現したのではないかと思いました。

また、このシーンでは光の玉は左から右へ動き、汐の影は右から左へと移動しています。走るシーンの前提として、映像では右から左に移動する方がしっくりとくるようになっています。そのため、違和感を持たせたいとき、印象を強く残す場合には、例えば横にスクロールするゲーム(マリオ等)や、舞台で敵役を倒すとき等、左から右へと移動するようになっており、オープニングで一瞬出てきた光の玉を強調させるために、左から右へと動いています。映像の一瞬でどのシーンも印象付けさせる、汐および光の玉の演出が凄く凝っていました…(゚∀゚) それと、人間は無意識に左回りをする癖があり、例えばコンビニの中では左回りが多かったり、陸上競技のトラックは左回りで走ったりします。そういった左回りという癖がある中、汐は右から左へと走っており、汐が生きているのが現実で、光の玉はその逆方向に動いていることから、違和感を持たせる不思議な現象(幻想)のイメージがあり、CLANNADの作品の一部を表現しているようで、エモかったです…(*^^*)

歌詞の話に戻ります。歌詞は続いて、重ねた手と手の中に 小さな未来が見えたら 光の中揺らめいた 言葉も想いも全部 遥かな君まで 残さず伝えて きっと と続きます。

各キャラの映像が流れる→汐の後ろ姿→渚が桜の中で笑う→幻想世界の光の玉(このシーンでも左から右に動いています)と表現されており、「重ねた手と手の中には小さな未来が見えたら」の部分は、渚と朋也と汐のことを示し、「光の中揺らめいた言葉も想いも全部」の部分は、町に住んでいる人達の言葉や想いが光の玉として、たくさんの揺らめきがあるのだと思いました。そして朋也や、町に住んでいる人達の(各キャラクターを映像として流すことで町に住む人達の想いがそれぞれあることを表現している)幸せや辿ってきた道(汐が出ているため、渚が亡くなった後の朋也の想いや汐の想いも含む)を、歌詞の「遥かな君まで(渚のこと)残さず伝えてきっと」と繋がるのではとオープニングの歌詞からは感じました。

 

タイトル表示のシーン。このシーンでは木しかなく、光の玉が表示ありません。話が進むごとに、光の玉が増えていく表現となっています。

また、この木はAfterStoryで、秋生さんが病院が建つ場所(渚が町と同化した場所)に何本か残してもらうと言っており、その木のことだと思います。

 

幻想世界の話のシーン。ここは終わってしまった世界とロボットは言います。後に再度記述しますが、終わってしまった世界と断言していることから、このロボットは朋也説や世界のループ説があることから、汐が亡くなった後の、朋也が迷い込んだ世界ではないかと思います。(僕は生まれていないとロボットは言っており、迷い込んだ可能性は高いかと。)

 

朋也の登校シーン。登校前に他のクラスメイトは進路や受験の話で盛り上がっており、朋也たちのことはほっとけと言います。こういった何気ない進学校だからこその会話が、朋也が空っぽであると遠回しに表現されていますね…

 

渚が一人で食事しているのを見て、朋也が声をかけるシーン。渚の学校での環境を聞き、部活動をやることや友達の作り方を教える等、朋也の面倒見の良さと優しさを感じるシーンでした。こうして少しずつ渚に勇気を与えているのがエモイですね…(*´ω`*)

演劇部が活動休止しており、渚が落ち込むシーン。朋也は休止なら条件が揃えば活動できる、俺も手伝うから、もうひと頑張りしてみたらどうだと伝えます。渚は疑問を持ち、どうしてこんなに親切にしてくださるんですか、会ったばかりの私に…と言います。朋也はそれに対してどうしてだろうなと自分でも分かっていない感じでした。それを聞き、渚は微笑みます。

渚にとって、朋也の言葉は、本心から手伝いたいと伝わる温かい言葉だと感じ、自然と微笑んだのだと思います。渚のそう感じることが出来る心の温かさ、また、この二人だからこそ通じ合える空気がエモかったですね…笑顔もすごく可愛かったです(*´ω`)

 

秋生さん、早苗さん初登場シーン。和気藹々としていて、いい家族だと伝わるシーンでした。

名前がまず古河と、河は川よりも大きな河という意味で、古い河(古い大きな河)から、秋生さん、早苗さんと稲穂に関係ありそうな名前でした。(稲穂は小さな手のひらの歌詞で出てきます)名前から意味を考えると、古くて大きな河に早く苗を植え、そして秋に生まれて、渚という海の波に関する名前になっています。最初は古くて大きい河から海の波とスケールが大きくなり、新しい命が生まれる時の流れを感じ、エモイですね…(*´ω`*)

 

朋也が古河家で家族を感じ、親父に対して気遣いするシーン。朋也は親父、父さんと言いますが、朋也の親父は朋也くんと他人行儀の言い方をします。朋也にとってやりがいであったバスケが出来なくなってしまったことをずっと恨んでいるわけでもなく、何もなくても親のことを大事にしているのが、言葉から伝わります。ただ、朋也の親父にとってはバスケを出来なくさせてしまったことをきっとすごく悔やんでおり、日々の疲れと共に、病んでしまって息子との距離感が分からなくなってしまったのだと思います。そういったすれ違いから、元々面倒見が良かったり、人が好きだった朋也にとって、親に距離を置かれてしまい、他人行儀みたいに扱われるのはやるせなく、許せない行為だったのだと思います…お互いにとって辛いですね…( ノД`)

 

2話。もしよろしければ、あなたをお連れしましょうか?この町の願いが叶う場所にと言うシーン。

お芝居したい内容でしたが、渚(町と同化して、町の意思とも思える)が願いが叶う場所に連れていくというのは、台詞がエモかったですね…(*´ω`*) また、朋也がもしループをしている説があるとしたら、この時点で渚からヒントをもらっていたとも分かるシーンでした。

 

春原が智代に対して、喧嘩を売るシーン。

智代は、「こんなことは、これで終わりにして欲しいものだが…けど、お前たちを見ていると、少しだけ懐かしい気もするな…」と言います。智代にとって中学生時代の思い出は何とも言えないもので、この学校に来たのは桜並木を残すことでしたが、智代にとって周りが真面目な生徒が多い中、こうして馬鹿なことをしてくれる学生というのは、何かしらの中学生時代に感じていたことを思い出させてくれるもので、複雑な心境を思い出す、何とも言えない気持ちを表現しているシーンでしたね…

 

演劇部の部員募集のために、チラシを作成するシーン。

このシーンでは、朋也が演劇部には入らないと言い、退屈しのぎとしてやっているのが分かるシーンで、それを聞いて落ち込んだ渚に対して、好きな物を描かせ、だんご大家族をチラシに描くシーンでした。チラシとしてはだんごが目立つような感じになっていますが、このチラシ、演劇部でお芝居したい内容が、願いが叶う場所への幻想世界の話で、それをだんご大家族で囲み、アニメラストで、町は大きな家族、だんご大家族という答えに繋がるようなチラシとなっておりエモイですね…(*´ω`*)

また、このシーンではだんご大家族のイラストに対してツッコミがあり、渚はショックを受けますが、それをとんかつ!と言うことで、好きなおかずを自分へのご褒美として励まします。渚はそれを変ですよねと言いますが、朋也はそれを肯定し、さらにだんご大家族を買って帰ろうと、落ち込んでいる渚を励まします。朋也のこういうストレートな言葉と、優しさがエモイシーンでもありました…(´▽`)

 

春原が、演劇部募集のチラシを貼っている朋也に声をかけるシーン。春原は朋也が部活なんて忌まわしいものに興味を持つなんて驚いたよ、部活する連中なんて吐き気がするぐらい嫌い、って思っていたと言います。朋也はそれに対して怒りを持ち、春原は表情から気付いたのか、そのうち詳しく聞かせてもらうさと言い何とも言えない表情をしながら別れます。

このシーンから気遣いなんていらない、思っていたことをそのまま言い合える親友関係である、またお互いが細かく色々なところを見ていると伝わるシーンでしたね…

 

朋也がだんごを買ってきて、自分でだんご大家族の和菓子を作るシーン。朋也の親父はそれに気付き、声をかけます。

このシーンでは、朋也からすると他人行儀で自分に近づいてくる親父に、だんごを触られたことで、渚との思い出に入ってきて関わってほしくない嫌気がさし、怒りからだんごを持ち出して家から出ていきます。ただ、この場面朋也の親父からすると、普段家に夜遅くまで帰ってこない息子が帰ってきて、何かをやろうとしている、距離感が分からなくなっているからこそ、少しでもきっかけを作り父親として仲良くしたいという気持ちが見えてきて、何とも言えないシーンになっていましたね…

 

渚が朋也と一緒にバスケをしたいと言うシーン。渚は、クラスの中にもなじめず、親しい先生や友達がいない中、朋也に演劇部再建のために色々としてもらっていることに、楽しい時間と、感謝があり、少しでも恩返しがしたく、朋也にバスケが嫌いでないのであれば、私と一緒にバスケやりませんかと言います。翌日雨が降る中、体が弱いと分かっていても朋也が来るまでずっと待ち続けていました。それも雨に濡れない場所に移動するわけでもなく、私がいない間に岡崎さんが来たら会えなくなると思い同じ場所に居続けました。そして朋也が「俺が来るなんて保障ないだろ!」と言いますが、渚は、「でも、来てくれました。」とたった一言だけ優しい声で言います。たった数日の出会いで、相手のことを想い、ここまですることが出来る渚の優しさが伝わるエモイシーンでしたね…(*´ω`*)

また、このシーンでは朋也が渚を見つけ、「古河!」と呼び、近くまで行った後に渚に制服を着せ、その時にやっと渚は「岡崎さん…」と言っており、近くに来ても制服を着せてもらうまで気付かないぐらい、体調が悪い中待っていることが分かるようになっている、細かいシーンでしたね…

 

3話。渚が元気になり登校し、校内で朋也を見つけるシーン。

渚は自分自身が朋也に対してバスケが出来ないのを知らず、バスケをさせてしまったことで傷つけてしまったのではないかと後悔し、朋也に対してどうすべきか迷いますが、ハンバーグと言い、自分自身を励まし、笑顔で手を振る勇気を見せます。引っ込み思案な渚が、初めて自分からこの関係を大事にしたいと考え、行動しており、笑顔が可愛い、エモイシーンでした…(*´ω`) また、その後に涙を流すシーンも印象的でしたね…

その後、渚は涙を流した後、「ほんと、バカですよね…」と言いますが、朋也は無言で、涙が付いたあんぱんを奪い、1口サイズだけちぎり、渚が止める間もなく、朋也はパンを食べます。

この表現、凄くいいですよね…言葉ですぐに伝えるのではなく、渚の涙が付いて、開封前のきれいな状態ではなく、少し変わった状態の食べ物を、何も言わずに、渚が気付いて止める暇もないぐらいの早さで食べることで、朋也なりの渚を大事に考えた行動をしているのがエモかったです…(*´ω`)

そして、朋也はこう言います。「お前、バカかもしれないけどさ、それでいいと思う。俺もそうだからな。同じ場所にいる。世渡りが上手かったり、巧妙に駆け引きする奴らから、遠い場所だ。しんどいこともあるだろうけど、一人で泣いているぐらいだったら、俺を呼べよ」と。

朋也なりの自分と周りを考えた時の励まし方でした。このシーンでは、同じ場所にいるという言葉を使いながら、空を見ている表現が、自分たちはまだ低い位置の場所にいるが、これから先、進んでいこう、一人で泣いて立ち止まるぐらいなら俺を呼んでしんどくても進んでいこうと、坂を少しずつ登り始めたことが分かる、エモイシーンでした…(*´ω`*)

また、このシーンでは失敗してしまった渚に対して、バカかもしれないけど、それでいいと思うと伝えているのが、まるで現実で自分が何かしらの失敗があった場合に、それは他人から見るとバカなことかもしれないが、それでいい、だからこそ頑張って人生という坂道を登ろうとも考えることができ、自己愛を高めるための名言となっていましたね…(*´ω`*)

 

4話。演劇部の部員募集を生徒会によって止められるシーン。渚は渚なりにがんばっててみますが、ルールは、ルールだからと生徒会に言われてしまいます。それを聞いて朋也は、「諦めるな。まだ何か方法があるはずだ。なければ作り出すまでだ。こんなことで、お前の夢を捨てるな」と言います。朋也もどうしようもない理由でバスケを続けるという夢が断たれ、必死に頑張っている渚を見て何とかしてあげたいという気持ちや、朋也と同じ場所におり、周りからハブられてしまった渚を見て先に進んでほしいと背中を押したり、そしてそれを聞いて嬉しくなる渚がエモイですね…(*´ω`)

 

風子が朋也を変な人と呼ぶシーン。風子にとって、校内は進学生が多く、自分の勉強や部活に忙しい生徒が多い中、自分自身の傷を心配する朋也はレアだったのだと思います。そのため、変な人の呼ばれ方だったのかなと。また、風子は光の玉が大きく関係している存在で、朋也は幻想世界のロボットだった時がある可能性を考えると、そういった意味でも変な人扱いだったのかもですね…

 

風子が結婚式に来てほしいと朋也にお願いするシーン。風子の姉は、3年前まで勤めていた先生で、先生を知っている生徒は一人もいない中、それを理解したうえでも頑張って集めようとします。風子の願いの強さが分かるシーンでしたね…

 

春原が智代を男ではないかと疑い、色々と行動するシーン。智代はその話を朋也から聞いて、普通の女の子として振る舞おうとしていたのに、それが出来ていないことにショックを受けていました。智代にとって、中学生時代から普通の学生生活を送ってこなかったことからの感性のずれ(不良には手を下すこと)が目立ち、また智代にとって、こういった出来事があることから、普段の行い以外にも、今後努力や勉強で高い場所まで行ったことが、他のキャラよりも目立つ構成となっているのが伝わるシーンでしたね…

 

春原が演劇部の部員集めを手伝うと言うシーン。春原は案として、生徒会に言われているのであれば、生徒会長を暴力により考え方を変える案を提案しますが、渚は暴力は駄目と否定します。そして渚は「でも、お気持ちは嬉しいです。是非、力を貸してください。」とお願いします。暴力の案から提案してくるちょっと変わった生徒でも、渚は気持ちで考え、公平に接しており、優しさが伝わるシーンでしたね…(*´ω`)

 

5話。風子の姉の公子さん家を訪ね、朋也のことをボーイフレンドとからかわれるシーン。渚は一度朋也の彼女ではない、もっと素敵な人が似合ってると否定しますが、朋也に彼女がいないことを聞いてすぐに気になったり(行動と言葉が合っていない表現)、渚の照れ顔や、目の動きが公子さんに向いたり、朋也に向いたり、目をつむったりと動揺している表現が上手くてかわいかったですね…(*´ω`)

 

公子さんに風子の話を聞くシーン。公子さんが風子のことを話すとき、風が吹く演出や、光の玉が飛んでいくシーンがありました。そして、妹が大変な状態なのに、結婚して幸せになっていいのか迷っていると言います。風が吹く表現に関しては、AfterStoryで汐が高熱を出したシーンでもありましたし、町として光の玉が関係し、何か大変なことがあった場合に表現されており、また光の玉が飛んでいくのは風子(存在が光の玉による奇跡である)が、確認しにきたのではないかと思います。そういった演出があることで、風子は今後、尚の事頑張ろうというのが伝わりやすくなっているシーンでしたね…

 

風子のことを信じ、渚が風子を手伝ってあげたいと言うシーン。渚はとても不思議だけど、風子が嘘を言っているようには思えないと言います。渚(町の存在)にとって、光の玉(誰かの幸せの願い)を叶えてあげたい、また、風子がそういう存在であるからこそ、本当のことだと感じるのではないかと思います。そして手伝いたいと。朋也が一人で頑張って皆の幸せ(光の玉の発生)を行うのではなく、一番最初は渚からきっかけを作り、協力し合いながら、願いが叶う場所へとたどり着くストーリーとなっているのがエモイですね…(*´ω`)


風子が一度は授業を受けてみたかったと言うシーン。朋也はそれを聞いて、春原や杏に電話し、学校の休みの日に集まってもらいます。朋也の、春原や杏を親友だと思っているからこその行動力、面倒見の良さ、また、春原や杏達の休みの日でも集まってくれて、人の良さが伝わる、いいシーンでした…(*´ω`)

 

風子が授業を受けるシーン。先生役の早苗さんは、「ここにいる人はみんな、風子ちゃんの友達で、クラスメイトなんですよ。」と言います。風子はそれを聞いて凄く嬉しそうな表情になります。風子にとって、入学してから、一度も授業を受けれずに2年経過し、初めての高校生活でした。春原や藤林姉妹はヒトデをもらったことがある接点しかありませんが、楽しそうな空間づくりをしてくれたり、渚や朋也も普段と同じ学生生活の気分で参加してくれたりと、風子にとってゆったりとできる、幸せな空間が伝わるシーンでした…(*´ω`)

 

6話。カエルの彫刻シーン。

まさかのkanonネタでしたね…(笑) 元ネタは、名雪が抱き枕代わりにしている大きなカエルのぬいぐるみです。

 

公子さんを創立者祭に来ませんかと朋也と渚が伝えるシーン。公子さんは行くことを決め、それは風子が入学したら一緒に行く約束を思い出し、それを病院で寝ている風子に伝えたいという意思があってのものでした。それを聞いて渚は動揺し、泣きながら「きっと、喜んでくれると思います…」と言います。

このシーンは渚がどれだけ思いやりの強い子か分かるシーンでしたね…風子とも、公子さんとも長い時間、接点があったわけでもなく、公子さんにとっては辛い出来事ではありますが、その悲しみをすごく考え、そして風子と公子さんが幸せになるのを泣きながら祝福しようとする渚の良さが伝わり、エモかったです…(*´ω`*)

 

風子が徹夜し、朋也が風子を負ぶって学校まで連れて行くシーン。朋也は風子を見て、「こいつも、もう少し他人に気を許せばいいのにな…いつも小動物みたいに警戒してさ…」と言います。

この台詞から、他人を警戒する風子が、ヒトデの彫刻を作り、それを見ず知らずの生徒に一人で渡す活動をしていたのが、どれだけ大変だったか伝わるシーンでした。だからこそ、こうして心を許すことが出来る人と一緒にいるシーンでは良さが分かりますね…

そして、この後のシーンでは風子が目を覚まし、そこはかとなく最悪ですと朋也にいいます。そんなに悪くない、と渚に微妙なフォローをされますが、風子が降りるまでに、たんぽぽが映るシーンがありました。たんぽぽの花言葉は幸せという意味があり、素直に喋れない風子の気持ちを表しているようでエモかったですね…(*´ω`)

 

風子の頑張る姿を見て、渚も演劇部の部員募集を頑張ろうと決意するシーン。アニメでは、こういった部活が成り立つまでの話を含めて、風子√があったことにより渚の頑張ろうという、前向きな気持ちへと繋がっていました。

 

三井さんと風子が会うシーン。三井さんは風子がずっとヒトデを渡す活動を続けていたことに驚きます。そして風子はもう一度ヒトデを渡し、今度は三井さんに受け取ってもらいます。三井さんは、テスト前とかではなければ行けるかもしれない、頑張ってくださいねと伝えた後にその場を離れ、それを聞いた風子は喜びます。風子の表情から、あまり期待できない感じから、頑張ってくださいねと応援までされ感動し、高校生活初めての友達に伝えることができ、自分にとってかけがえのない出来事であり、凄く嬉しくなったのが表現されており、このシーンは泣けましたね…( ;∀;)

このシーンは、演出も最高でした…生徒が走り回っている中、静かになっている三井さんと風子。前回ひと悶着あったため、どうすればいいかお互い分からなくなっています。そして三井さんから声をかけ、その声で勇気をもらった風子は、再度ヒトデを渡すのに挑戦します。前回酷い言い方をしてしまったのに、ヒトデを渡されるとは思っていなかったため、三井さんは驚きます。そして三井さんは話を繋げるために、風子に結婚式の日程を聞きますが、まだ決まっていないと風子は答えます。風子にとって日程が決まっていない答えは、受験を控えている三井さんに対して言いづらく、そしてあまり期待できない感じで落ち込みます。

しかし、三井さんは行けるかもしれないと希望を伝え、今度は風子が予想外の答えに驚き、三井さんに頑張ってくださいねと言われ、目が潤みます。そして三井さんは微笑みながら礼をして立ち去ります。そして渚に「よかったですね、ふうちゃん。」と言われ、一度はそのまま「はい…」と言い、その後嬉しい気持ちを自分の中で整理することができ、次は笑顔で力強く「はい!」と言います。この一連の流れがエモすぎました…(*´ω`)

 

公子さんが創立者祭に来るシーン。公子さんは風子のことが見えていませんでした。

風子にとって三井さんと少しでも通じ合うことができ、幸せに感じた時間…しかしすぐに朋也や渚にとっては残酷な出来事がおき、一番会ってほしい人物である公子さんには見えないという辛い現実がおきます。このシーンでは、「町、時の流れ、人」のBGMが流れており、楽しいことや嬉しいことの幸せな時間もあれば、時間が経つと悲しさがある辛い出来事もあると表現されているようで、この一瞬にまるで人生のような時の流れがあるイメージがあり、悲しいシーンとなっていましたね…(´;ω;`)

 

7話。公子さんは風子が見えず、こう言います。「夢しか見ることが出来ないなら、せめて、その夢の中ではお友達と駆け回っていてほしいんです。人付き合いが苦手で、友達が少ない子でしたから…だから、一緒にいてあげてください。夢の最後まで。」と。

公子さんが風子のことをすごく大切にしているのが分かるシーンでしたね…現実に生きることが出来ないなら、せめて夢の中で、夢の最後まで幸せになってほしいと。風子の状況は、事故によるものではありましたが、健康な人が何かしらの病を罹った場合や、理不尽なことに現実で心が折れた時に、幸せだったころの夢や、夢の中で幸せになるように逃げてもいいと聞こえてくるようで、それを優しく伝えているように感じ、エモかったです…(T_T)

 

7話タイトル画面。公子さんは朋也と渚に説得され、結婚し幸せになる決意をします。

木に光の玉が映っており、これは公子さんのではないかと思います。幸せになる決意をすることで、光の玉が発生したのではないかなと。

 

風子に可哀想なことをしてしまいましたと渚が泣くシーン。朋也はそれを聞き、「お前は悪くないさ。責められるとしたら俺だ。俺はあいつを信じてやれなかった。公子さんに会わせて、あいつの正体を確かめてやろうなんて思っていたんだ。結局、お前が正しかったんだな。」と言い、それを聞いた渚は泣くのをやめます。朋也の同じ場所にいると前回言ってからの、この発言は渚への心の響きが全然違うように感じれる、エモイシーンでした…(*´ω`*)

 

風子の過去の話を公子さんに聞くシーン。回想前に海に一匹イトマキヒトデが岩場に貼りついています。

海という言葉は、渚や汐等の意味に近いイメージを持たせる言葉で、クラナドでは、渚や汐は町と同化していることもあり、海=町にようなイメージもあります。その中で、たった一匹、寂しそうに岩場に貼りついているヒトデ…人付き合いが苦手な風子のイメージを想像させるシーンでした。また、6話で人手不足という発言があり、ヒトデと、結婚式を祝うのに人手不足なため風子が活動しているとも言葉を掛けることができ、風子がヒトデを好きな理由にはいろいろとありそうでしたね…

 

風子の過去話のシーン。風子は元々姉以外、誰とも接点を持たず友達も作ろうとしないタイプでした。公子さんはこのままではだめだと思い、少しの間、風子を突き放して過ごします。公子さんはとても辛かったですが、寂しさを与えることで、風子が新しい学校で友達を作ろうという意気込みに変わればと思い突き放し続けました。そして入学式の朝、風子は言います。「頑張って、お友達を作る」と。そして帰りに事故が…

公子さんにとって、風子のことを心配し、少しでも変わってほしいと前向きに頑張り、やっと変化があり嬉しかった1日…しかし現実は辛く、悲しい事件がおきました。何気ない日常が簡単に壊れてしまい、リアリティのある話でしたね…(´;ω;`)

その後朋也は、「俺も古河も、妹さん(風子)に少し似たところがあるからかも、しれません…」と言います。朋也も渚も周りの人間みたいに世渡り上手ではない中、風子も人付き合いが苦手で、同じように感じるところが多々あったのだと思います。クラナドは、生き方がうまくない人間が、一生懸命生きていく、そこにとても勇気を貰える作品となっていますね…(*´ω`*)

 

風子が少しずつ生徒に見えなくなるシーン。朋也と渚は風子が目を覚まさないということにショックを受け、落ち込んでいる中、春原に「あいつらには風子ちゃんが見えていなかったんだ。あの子何者なんだ?」と聞かれます。

それを聞いた朋也はどういう意味だと返します。

しかし春原は「伊吹風子って生徒の事を聞いたことがある。入学式の日に事故にあって、それきりずっと入院してるってさ。」と言います。

それを聞いた朋也は、「あいつは磯貝風子だ。」と否定します。

朋也にとって、今いる風子こそ全てで、だからこそ風子の存在を人間ではないと疑問を持たれたり、本当に風子なのか?という疑問を持たれることに対して必死に否定し、風子のことを肯定しようとしているのが伝わるシーンでした。最初は朋也が風子を否定していたのに、いつの間にか、朋也の中で風子を肯定し、風子の存在がどれだけ大きくなっているのかが話から分かるシーンでしたね…

 

8話。風子が少しずつ、周りの人間から忘れ去られるシーン。風子は三井さんにほぼ完全に忘れ去られます。すごくショックを受ける風子。朋也が必死に慰め、風子は「風子頑張ります」と沈んだ声で喋り、顔は微笑もうと努力します。塞ぎ込みそうな風子にとって、少しでも表現しようとしている行為が、心の中に朋也の存在の大きさが伝わるシーンでした。

 

春原が風子のことを色々と調べるシーン。春原は風子の存在が分からず、病院に行って風子のことを確かめようとします。しかし朋也は春原に風子のことを忘れてほしくないので、それはやめとけと否定します。それを聞いた春原は、朋也が否定したこともあり、朋也に対して何か知ってるんだろう?と問いかけます。朋也は答えませんが、春原は「言いたくなきゃ、無理には聞かないよ。でも僕は、確かめなくちゃ気が済まない。」と言います。親友として朋也に話してもらえないことは、複雑な心境だろうに、無理には聞かないと一歩引き、自分の考えを朋也にはしっかりと伝えます。春原の良さが分かるシーンでしたね…(*´ω`*)

その後、春原は病院に行きますが、何をしに行ったのか分からないと言って学校に来て、朋也と渚に伝えます。朋也はそれを聞いて優しい声で、「風子のヒトデいらないか?お前、まだ貰ってなかっただろう。」と言い、風子はヒトデを渡そうとします。

春原は風子の存在を忘れていましたが、風子の声で風子がいる方向に反応し、心の中ではうっすらと覚えているのが伝わる演出になっていました。深いシーンでしたね…

 

風子がほとんどの人から忘れ去られ、朋也や渚にとって辛くなるシーン。そこに春原が来て、朋也や渚を見つけ一緒に飯でもどうだいと声をかけます。しかし朋也は色々なことからイライラしており、春原と会話がぶつかり、春原はそれを聞いて無意識に「風子ちゃんも何かいってやってくれよ」と言います。春原はそれ以外風子の事を思い出せませんが、ヒトデの彫刻をもらい、風子のこと嫌いじゃなかったと言います。春原の優しさや風子が深くお辞儀し、大事に思っていたことが伝わる、号泣シーンでした…( ノД`)

 

9話。校内で風子がおもちゃを開封するシーン。このシーンでは、挿入歌として、風の少女が流れます。ネタバレの歌詞ではありますが、風子がやってきたことをそのまま歌詞にした内容でした。名前も風子で、イメージソングも風の少女と、歌詞や慌ただしい様子を風という言葉で表現されてますね…風という言葉は、目に見えないものを象徴し、風が吹いている間は髪の毛が揺れたり、心の動きがあったりしますが、風がやみ、静かな時間になればそんなこともあったなぁと感じれるイメージがあります。そんな風をイメージした歌を、何気ない日常(朋也が風子をからかって遊ぶ)で流すのは、幸せな時間を感じました…(*´ω`*)

 

風子に急かされ、朋也が「渚」と呼び、渚は「朋也君」と呼ぶきっかけになるシーン。風子√が最初にあることで、2人の距離を縮める存在としてストーリーがあったことが分かります。忘れ去られていく少女が、今後の二人の発展に、きっかけを与えた存在というのが、風子のことを忘れても、心のどこかでは思い出せそうな感じがあってエモイですよね…(*´ω`)


風子が結婚式の前祝いをしたいと言うシーン。朋也には、風子がバースデー帽子を付けたことで、「それ被ってはしゃぎたいだけなんじゃないか?」と言われますが、風子にとっての前祝いは色々な意味があってしたのではないかと思います。皆に忘れ去られ、朋也や渚に忘れ去られる前に、風子なりに朋也と渚を祝いたかったのかもしれません。風子自身、自分のことよりも、誰かを祝福することを主に考えている感じがありましたので。不器用ながらも優しさが伝わるシーンでした…(*´ω`*)

それと、このシーンではどろり濃厚のジュースで前祝いをしていて、AIRからネタを持ってきており笑いましたw

 

幸村先生が、公子さんの結婚式を祝うために、準備を行うシーン。朋也と渚は風子のことを忘れ、結婚式を祝うことを忘れていますが、幸村先生は風子経由ではなく、朋也経由で伝わっていたため、忘れることはありませんでした。細かな伏線が凄いですね…

そして、朋也と渚は結婚式を思い出しますが、誰が情報を繋いでくれたのか思い出せません。そんな時、幸村先生は、公子さんの妹ではないかと伝えます。幸村先生は春原と朋也を学校内で会わせたりと色々しており、風子のことをそんなには知らないはずですが、クラナドのストーリー内で、重要なポジションであることが分かりますね…

それを聞いて朋也と渚は風子のことを思い出しますが、朋也は「最悪だよな…俺。あんなに忘れたくない、って思っていたのに…」と言い、それを風子は「最悪じゃないです。自然なことです…。」と返します。最悪という言葉を風子は朋也に対して何回も言ってきたのに、本当に最悪なシーンではそれを否定し、風子は寂しそうに優しく言います。同じ言葉で、印象がとても変わる、辛いシーンでした…

 

そして公子さんの結婚式。会場にはヒトデの彫刻を持って、生徒達が集まります。当日になって全員思い出し、風子は奇跡をおこしました。

風子という存在はどういった存在か明確には分かりませんでしたが、朋也や渚に助けてもらいながら、願いを叶えるのが、クラナドのアニメの最初のストーリーで、クラナドのテーマの一つである、「絆」を感じるようで、エモかったです…(*´ω`*)

 

風子√ラスト。風子は夢の話をします。「風子が一人で浜辺で遊んでいたら、岡崎さんが手を引っ張ってくれました。一人で何やってんだ、今日はヒトデ祭りだぞ、って。岡崎さんと渚さんに出会ってからは、本当にそんな毎日でした。いつも楽しい場所に風子を引っ張っていてくれて… 毎日がお祭りみたいで、とても楽しかったです。ありがとうございました…風子、楽しかったです…」

この台詞から、夢の最後がきました。公子さんが夢の中の幸せを願い、そして幸せだったことを伝えます。夢という言葉が響きました…また、この夢の話は、風子が朋也や渚を自分が作った友達として示す表現にもなってましたね…そしてこのシーンでは「願いが叶う場所」のBGMが流れます。風子にとって願いとは、公子さんを祝いたいということもあるのでしょうが、公子さんが願った、友達を作って報告したかったというのもあるのかもしれませんね…

その後公子さんは泣いている朋也と渚を見つけ、こう言います。「岡崎さんと渚ちゃんは、ずっと、あの子と一緒にいてくれたんですね。」それに対して朋也は、「俺たちがあいつといたのは、楽しかったから。ただ、それだけです。ここに集まっている奴らも同じです。だから公子さん、あいつの想いの分まで、どうか幸せになってください!」と言います。そして奇跡がおき、公子さんが風子を見ることができ、風子からヒトデの彫刻をもらい、「おめでとう、お姉ちゃん。いつまでも、いつまでも幸せに…ずっと、ずっと、幸せに…」と風子が言います。その後風が吹き、気付けば風子はいませんでした。

公子さんは夢で幸せになってくれることを願い、朋也はそれに対してただ楽しかったから、一緒にいたと、友達として楽しかったからこそ一緒にみんないたんだと伝え、だからこそ、風子は友達作りも頑張ったからこそ、風子の想いの分まで、公子さんに幸せになって欲しいと。そして風子は公子さんに、直接自分がやったことは何も言わずに、言葉を飾らずに、ただ一言幸せを願う言葉を伝え、風が吹き、風子の名前らしく風のような感じで去っていきます。風子の頑張りと、風子が公子さんを心の底から祝いたい気持ちが伝わる、号泣シーンでした…(´;ω;`)

また、このシーンでは挿入歌として、「Ana」が流れます。英語の歌詞で、訳すると幻想世界のことを話している内容だと思いますが、捉え方によっては、奇跡を起こした風子の行動や存在について歌っているようにも感じられエモかったですね…(*´ω`*)

 

最後、風子が消えた後にみんな風子のことは忘れてしまいますが、星型の彫刻をヒトデと覚えており、風子と過ごした一瞬の記憶は残っていました。そしてその生徒の目覚める日をみんなが待っていると朋也は思い、夢の中で、風子がヒトデの彫刻を渡しながら、「もし、よろしければ、風子のお友達になってください。」と言い、話は終わります。風子が目覚めた後も友達を作るという風子の願いが叶うように。そんな奇跡がおきますように、と。次は風子が幸せになる番を感じさせる終わり方でした…(*´ω`*)

 

10話。幻想世界の話から始まります。幻想世界のロボットは、光の玉を見て、これは影なんだと思った、と言います。そして影なら本体はどこにあるのだろう、と。影という、自分では自分の影を見ることの出来ないものを光の玉として表現し、また、光に照らされているからこそ存在している自分の影を光の玉として表現する、エモイ表現方法となっていました…(*´ω`*) また、風子√で風子が色々な人を巻き込んで奇跡を起こした後に、たくさんの光の玉が映るシーンというのも良かったです…(*´▽`*)

 

春原がことみに話しかけるシーン。春原はことみに無視され、ことみのことを天才少女と知ると、「僕らとは別の世界の住人ということですね。」と言います。この台詞が、みんな、だんご大家族という助け合いを行う人の考え方からは遠いものを感じさせ、だからこそ、この後の良さが深まると感じる言葉でした…

 

朋也が杏に対して、ことみの友達になってほしいと言うシーン。杏は、「頼まれて友達になるのって、何か違わない?友達っていうもんは与えられるもんじゃなくて、作るもんでしょ。」と言います。この台詞から、杏が芯のある人であり、厳しい中での優しさ、そして雰囲気が優しいヒロインの多い中、杏は少し違った感じがあり、ズバズバと言い合える仲の良さを感じるシーンとなっていましたね…(*´ω`*)

またその後、ことみに変な感じで自己紹介をされても、しっかりと自己紹介を返す、杏の良さが分かるシーンもありました…(*´ω`)

 

椋がことみに対して、トランプ占いを行うシーン。椋は「一ノ瀬さんには友達ができないと思います。」と言います。このシーンではアニメ内で、珍しく朋也とことみが変顔をするシーンで笑いましたw

その後、椋は占いで出た結果に対して、「悪い結果が出ても、本人や周りの人の努力次第で、未来を変えることもできると思いますし…」と言います。この台詞は、AfterStoryで渚や汐を失った結果に対して、朋也や町の住人の努力で汐の願いが叶い、未来が変わって渚も汐も死ななかったとも捉えることが出来る台詞でしたね…言い回しがエモかったです…(*´ω`*)

 

杏がことみを見つけ、友達になりにくるシーン。このシーンでは杏はことみに抱き着いており、杏の距離感のなさや、杏自身が自分からことみのことを気になり動いており、杏の遠慮がないことの良さや優しさが伝わるシーンでした…(*´ω`*)

 

11話。ことみが魔法のステッキを持って、呪文を唱えるシーン。ことみは、「てぃび、まぐぬむ、いのみなんどぅむ、しぐな、すてらるむ、にぐらるむ、え、ぶふぁにふぉるみす、さどくえ、しじるむ」と唱えます。元ネタはクトゥルフ神話に出てくる星の精を呼び出す呪文です。姿をはっきりとしない不可視の存在らしく、光の玉と同じく不可視の存在という共通点がありました。

 

杏がことみと朋也を引き離すシーン。杏は、ことみと朋也がいつも一緒だから、たまには他の人と行動した方がいいと考えます。杏なりに自然とことみが気にしないように上手に気を遣いながら、ことみの環境を少しづつ変えようという、杏なりの優しさと、それを理由に杏と朋也が二人っきりで話せる環境を作り出す立ち回りが上手なシーンでした…

 

日曜日の朝、朋也が起きるシーン。朋也は起きた後、居間で寝ている親父を見つめます。その後、朋也は軽蔑の視線を送り、そのまま親父を跨ぎます。そして、台所が汚れている皿で埋もれているのを見て、目線を下げながら気分が沈みながら家を出ます。

このシーンですが、朋也の子供感が凄く表現されているシーンだと感じました。親父が嫌い、というのもあると思いますが、休みの日に、居間で寝ている姿を見てがっかりし、跨ぐという、跨がれた相手は嫌な気持ちになるためマナーとしては最悪な行為を行い、そして洗い物を見ても憂鬱な気持ちで見て見ぬふりをして、家から早く出たいからそのまま去っていく…親の事を何も気にしていない、そんな子供っぽさが伝わるシーンでした…

 

ことみが学校で二人分の弁当を作り、図書室にいたシーン。朋也には二人分の弁当を見て、「来なかったら、どうする気だったんだ?」と聞きますが、ことみは「分からないの。でも、来てくれたから…」と答えます。この答え方には、過去に雨の中、朋也を待つ渚にも、来るか来ないか分からない中、来てくれたと同じ言葉を伝えており、ことみの話に特別な感じが含まれている気がして、少しエモかったです…(*´ω`*)

 

ことみが、「おとといは兎を見たわ。きのうは鹿。今日はあなた。」と言うシーン。元ネタは「たんぽぽ娘」という本です。ことみにとっては、朋也は過去から大事だった存在であり、朋也はそれを忘れてしまっています。最後朋也は思い出してハッピーエンドになり、時間で考えると、たんぽぽ娘の内容に似ているような部分がありました。内容に寄せているのか、髪が風で流れながら強調され、ことみの美しさが表現されているシーンとなっていましたね…

また、その後にたんぽぽのシーンが表現されているのが、エモかったですね…(*´ω`*)

 

朋也が悪夢を見るシーン。元ネタは「第七官界彷徨」という本みたいです。

 

ことみがヴァイオリンリサイタルをするために、友達に協力してもらいながらチラシを貼るシーン。チラシにはだんご大家族が背景に描かれており、また、このリサイタルがきっかけで智代と美佐枝さんは会うことができ、仲良くなります。だんご大家族という、お互いの助け合いをイメージしたキャラクターが、チラシ経由ではありましたが、新しく人の出会いのきっかけを作るのはエモイですね…(*´ω`*)

 

タイトルの「放課後の狂想曲」回収シーン。狂想曲とは、クラシック音楽における楽曲の一形式で、自由な楽曲を意味するらしく、特定の出来事に対して人々が大騒ぎする様子を比喩する際に用いられる言葉のようです。ことみの自由な楽曲(ヴァイオリンの演奏)に対して、音楽を聴く相手は大騒ぎ(悲鳴ですがw)してましたね(笑)

また、他のkey作品のアニメでも見る表現がありましたねw

 

ことみのために、みんなが一生懸命なのを朋也が疑問に持つシーン。杏はことみはちっちゃい子供みたいなところがある、ほっとけないと言います。CLANNADでは、杏や智代、渚、風子等ほとんどのキャラが外の世界を知り、何をしたいか、どう生きるか、どう立ち回るかを何となく理解し、それぞれ行動しています。(杏であれば毎日を楽しく生きたり、智代であれば桜並木を残す目標、渚は演劇部再建、風子は姉の結婚のための活動等)それに対してことみは、目の前にある興味の出来事や会話に参加し、自由気ままに行動しています。天才ゆえの独特さや、外の世界を知らないからこそ、ことみ√ラストの、世界の人々の行動によるスーツケースが流れ着いたという外の世界の良さが伝わりやすくなっていると感じるシーンでした。

 

12話。バスが事故を起こし、渚が慌てて杏に、バス通学である椋は無事か確認しに来るシーン。この後、ことみにとってトラウマを思い出す出来事があり、伝えに来た渚は坂道の途中で話しています。坂道のシーンを使うことで、朋也の台詞の、「俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。」思い出し、人生の新しい苦難を表現しているようで、深かったです…

 

ことみがバスの事故を見てトラウマを思い出し保健室に行くが、朋也たち誰にも伝えずに早退するシーン。朋也たちは早退したことを先生経由で知りますが、プライバシーに関わることと言われ、内容は把握できませんでした。それを聞いた杏は「私たちってさぁ、本当はまだ、あの子の友達じゃなかったのかもね…」と言います。杏にとっての友達とは、腹を割り、何でも気兼ねなく言い合える関係や、何かあれば、友達に連絡や相談してくれる、そんな関係なのではと思います。ことみはプライバシーで自分を守り、早退したことを伝えたり、相談を杏達にはしませんでした。杏にとって、辛いシーンでしたね…(´;ω;`)

その後、朋也たちはことみの家を訪れ、雑草だらけの荒れた庭を見ます。そして庭を見ていると、黒い蝶が飛んでおり、黒い蝶は「亡くなった人の象徴」という意味があり、演出で悲しい出来事があったと伝わるようになっていました…

 

隠された世界について、話があるシーン。研究チームによると、「観測出来る時空だけが、宇宙ではない。世界がこの形を得る過程で、剥がれ落ち、微細に封じ込められた次元、隠された世界が存在する」と言います。このシーンでは、雪野原のBGMが流れており、映像表現も川を使い、水に映すことで二つの存在を表していました。幻想世界に関係している話なのではないかと思います…

 

13話。ことみの名前について説明があるシーン。ことみの父親はこう言います。「この世界を形作っているのは、目に見えないほど小さな、たくさんのハープだ。ハープは、こと、とも言う。世界はハープで満ちていて、その一つ一つが、それぞれ異なった音を奏でているんだ。そうしてあらゆる音が複雑に響き合い、たった一つの調べが生まれる。だから、世界はこんなに美しんだよ。」と。ハープを人と捉えた際に、色々な人により、今の世界は存在している、そして人は、また別の人が絡み、新しい人生へと変化する。その過程があるからこそ、世界はこんなに美しいと考えることができ、クラナドのテーマの一つである絆を感じることができる、ことみの名前の素晴らしい由来でした…(*´ω`*)

 

ことみの過去話。ことみは昔から学校では一人で、みんなが読まない本を読み、みんなが考えないことばかり考えているからと言います。ことみも昔から周りの人みたいに上手に立ち回れたのではなく、一人きりだったのが分かるシーンでした。風子やことみなど、クラナドでは周りとうまく付き合えず、一人ぼっちだったキャラが、上手に縁をつないで幸せを掴みに行く、そんなエモイ話となっていますね…(*´ω`)

 

ことみに海外留学の話があるシーン。ことみはこれまで保留にしていましたが、身近な人が乗っていたかもしれないバス事故でトラウマを思い出し、もっと良い子にならないと…と考え、両親の論文を引き継ぎ、アメリカに行ってさらに勉強して少しでも論文を完成させようと、留学の話を進めてください、と頼みます。それは朋也たちにとって、ことみが過去にしがみつき、そして今の環境を捨てることと捉えることができ、渚がAfterStoryで言っていた「町は帰る場所」から遠のこうとしている感じがあって辛かったですね…

 

朋也がことみのために、庭掃除を行うシーン。一人で作業していましたが、自習になった渚が授業中に来てくれたり、自分たちにできることをしようと藤林姉妹が裏で誕生日の計画を練ったりと、ことみのために、友達だから当たり前と、行動していました。BGMも「東風 -Piano-」が流れており、落ち着く雰囲気で、温かみを感じる、心が癒されるシーンでした…(*´ω`) 

また、渚がヒントで誕生日と言ってしまい、素直で可愛いシーンでした…(*´ω`*)

そして杏たちの行動を聞いて、朋也が「お互いに頑張ろう」と力強く言う場面や、その後渚が微笑みながら優しく「はい!」というのもエモかったですね…(*´▽`*)

 

その後、渚は朋也に対して、「ことみちゃんを学校に戻してあげれるのは、世界中で岡崎さんだけだと思います。」と力強く言います。風子の時でもそうでしたが、自分のことではなく、周りの人のためなら、何とかしてあげたいという気持ちをしっかりと持ち、それをできる人間には、どんな言葉だろうと遠慮なく伝える、渚の芯の強さがある台詞でした。朋也のことを無意識に心の中では好きになっていても、大事な場面ではその気持ちよりもことみのことを優先できる、人の良さが伝わるシーンでしたね…

 

誕生日プレゼントとして、ことみが借りていたヴァイオリンを持ち主と交渉し、プレゼントとして送ろうと段取りするシーン。楽器屋に、念のため音が問題ないか確認しにいく途中で、事故があり壊れてしまいます。それを何とか修理してもらえるようにはなりましたが、誕生日には間に合わないことや、もしかしたら元通りの音が出ないかもしれないと言われます。杏はそれを聞き、帰宅途中で「この間まで、あんなに楽しかったのに、何でこう上手くいかないのかしらねぇ…」と言います。楽しいこともあれば、ツイてないこともあり、こう言った何気ない日常が、リアリティを感じさせるようになっていました。現実でも楽しいことやツイてないことはあり、クラナドではそれを言葉と落ち込む演出で気付かせ、人生を感じさせるシーンでしたね…

 

夜に、渚たちがことみの庭掃除を手伝いたいと言うシーン。朋也はそれを聞いて、「ありがたいけど、もう遅いだろ。帰りが遅くなると、家の人が心配するぞ」と言い、渚や藤林姉妹はどうするか迷います。その後、杏は、渚と椋がどうするか考えているのを見て、自分から率先して朋也の提案に乗り、最初に帰ります。杏なりに迷っている二人を見て、らちが明かないと感じたのか率先して帰る行動し、さりげなくリードしているのが杏の優しさと、そしてそれを感じたのか、朋也が微笑んでいるのが印象的である好きなシーンでした…(*´ω`*)

 

その後、朋也は庭掃除を少しだけ始め、こう思います。「もしかしたら、今やってることは全て無駄かもしれない。そうなった時、俺はどうすればいいのだろう。そうなった時、俺には耐えられるだろうか…」と。少しネガティブな気持ちになりかけ、そんな時に、後ろから「岡崎さん。」と言われ、少し安堵した表情になります。後ろをゆっくり振り返ると、渚たちの姿があり「戻ってきちゃいました。へへ…」と言われます。そして朋也は嬉しくなり、渚たちの手伝いたいという申し入れを30分だけ受け入れます。朋也が嬉しそうに「後30分だけな」と伝えるのも、その後渚たちも嬉しそうにしているのもエモイシーンでした(*´ω`)

また、このシーンですが、朋也からすると自分の心が少し折れそうと感じた瞬間に、「岡崎さん」と一番最初に渚が声をかけ(藤林姉妹が先ではなく)、朋也の最初の心の支え(安堵を得た感覚)となり、一度は帰ったと思っていた渚たちがまさか戻ってくるとは思わなかったこと、戻ってきてくれたことによる、心の温かさが響いているように感じ、渚の支えや友達との絆を表現されている深いシーンとなっていてエモかったです…(*´ω`*)

それと、この後にあった渚と朋也のアイコンタクトのシーンは尊かったですね…(*^^*)

 

14話。幼い頃、ことみが朋也に対して、花を教えるシーン。このシーンでは、ハナビシソウと、サンシキスミレが出てきます。ハナビシソウ花言葉は「私を拒絶しないで」であり、サンシキスミレの花言葉は「私を思ってください、心の平和、平穏」という意味でした。この後両親が急遽仕事に行くことになり、誕生日に一人になったことみの気持ちや、その後の両親の事故を聞いたことみの心境が表現されていましたね…

 

庭の手入れが完了し、ことみが朋也に話しかけるシーン。朋也が一人きりのタイミングで、ことみは家からついに出てきます。そしてことみは、「ずっと覚えていたの。お庭に迷い込んできた、男の子…。」と言います。回想シーンで、学校の図書室で出会った二人が流れており、続けてことみは、朋也がたった一人のとっても好きだったお友達だったと伝えます。

きっとことみにとっては、休日でも学校の図書室に行くぐらいだったので、図書室の存在は子供の頃の自分の家の庭と、同感覚だったのではないかと思いました。そして、そんな庭に昔は小さい頃の朋也が、今は図書室に高校生になった朋也が迷い込みます。両親がいなくなったことみにとって、次に心を許せる存在であったのは、事故が起きる前のたった一人の友達である朋也で、そして朋也に庭を直してもらい、心の傷が少し治ったのではないかと思います。朋也もことみと通じることができ、お互いにとって、願いが叶う瞬間でしたね…エモイシーンでした…(*´ω`*)


ことみが学校に登校してくるシーン。久しぶりに杏、椋、渚はことみに会いますが、「おはよう」といつもの日常のように挨拶をします。このシーン、朋也はことみの事情をなんとなく知っていますが、他の3人はことみの事情を詳しくは知りません。そんな中、事情をことみから聞こうとせずに、上手に距離感を保ち、挨拶から入って当たり前の日常を表現しています。現実でも心に支えきれない問題があり、それを無理に人に話したくない状況があった場合に、普通に接してもらうのが、当人からすると気持ちが助かることがあると思います。そんな細かい出来事を表していると感じるシーンでした…

 

ことみの両親のスーツケースのシーン。スーツケースは世界中を周り、様々な人に手入れをしてもらいながら、ことみの誕生日の日に、ことみに渡ります。世界の成り立ちについての論文を書こうとした一ノ瀬夫妻に、その美しさから名付けられたことみ。ことの名前の由来のように、世界中の人々の美しさを表現したシーンとなっていました。そしてことみの誕生日のプレゼントの願いが叶った時に、周囲には光の玉らしきものが大量に発生していました。もしかしたら、ことみに届くようにと、届けたい世界中の人の願いが届いたことで叶い、表現されていたのではないかと思いました。号泣シーンでしたね…(´;ω;`)

そして、父親のメッセージには、「世界は美しい。悲しみと涙に満ちてさえ、瞳を開きなさい。」と書かれていました。絆を表す言葉となっていましたね…どんなに悲しいこと、辛いこと、泣きたいこと状況になっても、そこで挫折せずに、前を向きなさい。そうすることで、誰かが助けてくれる、そうして助け合いが出来る人だからこそ、世界は美しいと。深い言葉でした…(*´ω`*)

 

ことみ√ラスト。休日に、修理依頼していたヴァイオリンが治り、持ってきてもらいます。そして杏や椋、渚、朋也だけではなく、春原、宮沢、古河夫妻、さらには前回ヴァイオリンリサイタルに集まったメンバーにも来てもらうようになったおり、ことみが朋也だけではなく、たくさんの友達を作り子供の頃とは変わったと伝わるシーンでした。そして庭には両親のプレゼントであるクマのぬいぐるみと、杏たちのプレゼントであるヴァイオリンが飾られており、過去のプレゼント、今のプレゼントが、様々な人との出会いがあった庭というきっかけから繋がりを感じるようになっていて、ことみが少しずつ、今回の誕生日会もきっかけに、人の繋がりの世界を知っていくようでエモかったです…(*´ω`)

また、ことみはヴァイオリンにこだわっていましたが、ヴァイオリンは日本語で「提琴」というらしく、琴という感じが入っており、提という意味には、「手をつなぐ。助け合う。」という意味があるみたいです。そして話の中で、頻繁に世界は美しいと単語が出ており、ことみを漢字で書くと、琴美になるのではと思いました。琴を通じて、助け合い、そういった出来事が美しいと、そんな感じのイメージがあり、ヴァイオリンにこだわるのはそういった意味だとエモイなぁと思いましたね…(*^^*)

 

15話。渚が部活顧問の件で仁科に話をしに行くシーン。渚は複数人の上級生と一緒に話すと仁科さん達が困ると思い、一人だけで話したいと言います。部活動の担任という部分で揉める可能性があり、自分がやりたい演劇よりも、相手の立場や状況を考え、相手に対して強い態度をとることも可能なのに、対等に会話しようと、渚の優しさが出ているシーンでした…(*´ω`)

 

演劇部を諦めろと脅迫状が渚の机の中に入っていたシーン。脅迫状の内容が朋也や春原に分かり、春原は犯人は合唱部の誰かであると言います。それを聞いた渚はすぐさま否定し、声を荒げながら、そんなことはしないですと否定します。身近な人間が犯人である可能性があった場合に、春原は悪意に敏感なのか、どんな人間性だろうとありえると考えていますが、渚は悪意の可能性よりも人間性を信じ、必死に否定し、それはないと伝えています。世間では嘘をつくことも上手な生き方ですが、渚の中ではそれはなく、人を愛する心を前面的に出していると感じるシーンでした…(*´ω`)

 

犯人が合唱部の杉坂であると判明するシーン。渚は杉坂と、部活顧問をどうするかで話そうとしますが、杉坂は仁科の事情を伝え、事故によりヴァイオリンを弾けなくなったこと、それから学校生活でもずっと寂しそうにしていたから、歌うことも上手なのを思い出し、合唱部をやりたいのだと伝えます。それを聞いた春原は、言うことを聞くな、事故によるハンデを交渉に使い、同情を誘い、卑怯者だと言います。そんなハンデで贔屓されたいなんて考えが、甘すぎると。杉坂は春原に核心をつく言葉を言われても、仁科のことを考えると引き下がることはせず、泣きながらでも頭を下げたままでいました。春原は泣いている杉坂と、ハンデを言い訳にしている言葉を認めることが出来ず、言葉を詰まらせ、怒りのあまりに持っていたジュースを地面に投げ捨てます。

結局、渚は演劇部を諦め、合唱部に顧問を付いてもらうように考えますが、飛び散ったジュースが、靴下にかかっても、頭を下げたままである杉坂から必死さが凄く伝わるシーンとなっていました… 春原も部活で一悶着あり、何かしらのハンデを許容し、ハンデを使い相手に同情を誘い、相手に対等ではない関係で交渉することが、自分自身を省みた際に許すことが出来ず、ただ相手が女子で泣いているという行為からこれ以上の怒りの部分を伝えることが出来ず、もやもやした気持ちで物に当たってしまったと分かるようになっていましたね…

演劇部を諦めるのを渚が認めたシーン。渚は「もっと大切なもの、たくさん見つけることが出来ました」といい、「こんな私でも、頑張ってこれたのは、岡崎さんのおかげです。」と続けます。それに対して朋也は、「お前が強くなったんだよ。あの坂の下で悩んでいたころよりもさ…不器用で、泣き虫でもここまで頑張ってきた。だから強くなれたんだ。」と言います。渚は朋也に助けてもらいながら、どうしようもない事情から昔からの夢であった演劇部を諦め、朋也たちに会えたことが唯一の救いで、感謝を伝えます。朋也はそれを聞き、夢を諦めることになった渚に対して、周りの人のおかげではない、自分自身が頑張り、結果がついてきたと、渚自身を褒めます。渚はその後理不尽さに泣きますが、朋也がそっと肩を支えているのが、エモイシーンでした…( ;∀;)

 

その後杏が朋也と渚を叱りに来るシーン。杏は渚に対して、「あんたどうしてそうなのよ!人に遠慮ばっかしてたら、夢なんか叶えられないわよ!」と言います。自分自身の夢は、どのようなものであれ、周りや自分の環境次第で叶えることが困難になると思います。どのような出来事でも、ライバルが現れたり、現実や人の考え・想いを知ってしまうことがあったりで、それを場合によっては蹴落とすぐらいの覚悟がなければ、叶えることは難しいし、それを言ってくれる人も中々いなかったりします。杏の厳しい意見が心に刺さるシーンでした…

 

智代が柔道部に勧誘されるシーン。朋也は柔道部主将に対して威圧をし、その場から智代を連れ去って帰ります。朋也は嫌われるのは慣れていると言いますが、人助けのために、芯のある行動をしっかりとできるのが、朋也の強さを感じるシーンでした…

 

16話。智代が朋也に会いに来るシーン。智代は朋也の遅刻を少しでもなくそうとし、話をしに教室に来ますが、杏に見つかり、他所の教室で何しているのと怒られます。智代は突然怒られた理由が分からずに、杏にもしかして朋也のことが好きなのかと問いかけます。杏はそれを「そんなわけないでしょ!バカバカしい…」と否定しますが、赤面しており、ツンデレ状態になっていましたね…可愛かったです…(*´ω`*)

また、このシーンでは智代は思ったことをそのまま伝え、周りにどう捉えられても良いという、智代がまっすぐな人と分かるシーンでしたね…

 

その後、智代の会話に珍しく杏が言葉に詰まらせ、強引に会話を切り替えようとしていました。バレバレの強引さが可愛かったですね…(*´ω`*)

 

朋也がこっそりとバスケの練習をするシーン。ゴールリングにボールを投げようとします。バスケを普段全然しないのに、ゴールが出来ないと分かっていても、渚の夢である演劇部を再建するために、無意識にゴールの練習をしようとしているのが、エモかったですね…(*´ω`*)

 

バスケ試合開始前のシーン。渚は朋也に「ケガだけはしないでくださいね」と心配します。それに対して朋也は「心配するな。まかせとけ。」と言い、渚は心配している顔からホッとしている顔に変わります。一瞬のシーンでしたが、渚が朋也のことを凄く大切に思っているのが伝わるシーンでした。エモイですね…(*´ω`)

 

バスケ試合残り時間20秒となり、ラストシュートシーン。朋也は、最後に自分の頑張りの理由が分からなくなり、相手はバスケのレギュラーメンバーであり、必死に練習してきたのに対して、自分は2年間怠惰に過ごしていただけで勝てるわけなかった、結果は分かっていたんだ、くだらない…こんな試合するんじゃなかった、惨めなだけだ…と諦めようとします。朋也が真面目に、必死に頑張っている人間を見て、そこから逃げ、自分には無理だと理由を作り、諦めていた毎日…それを今回もくだらないと思い、できなかったことを自分の中で割り切ろうと、逃げようとします。

その後、朋也が完全に諦めようとした瞬間、最後に渚は「岡崎さん、シュートです!」と言います。

朋也が諦めようとする一歩手前で、最後に背中を押してくれたのは渚でした。朋也の何もない毎日怠惰に過ごす日常をモノクロ演出で表現されており、他のキャラがモノクロの中、渚の一言で、渚と朋也だけ色が付き、怠惰だった日々を壊し、辿り着きたい場所を見つけたと分かるようになっていました。このシーンは、色や表情の演出と、渚の存在の大きさ、朋也の人間的成長が凄く伝わるようになっており、感動しましたね…( ;∀;)そして、無事にゴールが決まり、勝利します。

 

芽衣が実家に帰るシーン。バスケの試合の話で、春原は「芽衣、お兄ちゃん大活躍だっただろ?」と言います。それを聞いて芽衣は、「後半かなりへたれていたけど、でもカッコよかったよ。」と返します。それを聞いて春原は嬉しそうにします。その後芽衣が帰った後も、春原は「行っちまったか…あっけないもんだな…」と言い、渚は芽衣がまた遊びに来てくれることを聞き、まんざらでもない顔に。春原が普段見せない、妹が好きなこと、無邪気さが伝わるシーンでした。春原も、守りたい大切なものがあると伝わるシーンでしたね…(*´ω`*)

 

17話。藤林姉妹と弁当を食べるシーン。椋は一緒に料理を食べれるのを喜びます。この後のシーンで椋はまた照れるのですが、それも凄く可愛かったですね…(*´ω`*)

 

春原が用事があると言い、智代と朋也を連れて、不良の溜まり場を歩くシーン。智代は嫌気が差し、「春原、用事があるなら早く済ませてくれ。もう帰りたい…」と言います。それを見かねた朋也は、「ここは通りかかっただけだとさ。本当に用があるのはこの先らしい…」と言い、春原の企みをやめさせようとします。本気で嫌がっていることは、親友だろうとしっかりと辞めさせようとしており、朋也の人となりが伝わるシーンでしたね…

 

18話。停学中の朋也を杏たちが遊びに誘うシーン。ゲームセンターに行き、朋也と仲良くしている椋の表情を見て、複雑な表情をしています。その後、2人の関係を聞いてくる質問がゲームで表示されます。戸惑う二人と、表情を見せない杏。杏の朋也に対する気持ちと、椋に対しての気持ち、両方とも割り切れない複雑な表情でしたね…

 

智代が生徒会立候補し、イメージアップのために野球を挑むシーン。智代はピッチャーをしてスリーアウトで勝ち、塁に出られると負けと言われます。しかし智代はキャッチボールしか経験なく、ボールを連続して出してしまい、そして春原から、フォアボールをしたら「蚤の心臓」と呼ぶと言われます。蚤の心臓とは「勇気のないピッチャー、度胸のないピッチャー」という意味みたいです。結果、智代は春原の顔面に向かって投げろという朋也のアドバイスから、スリーアウトをとります。春原のキャッチャーの扱い方に笑いましたw

 

智代が生徒会を目指す目標について話すシーン。目標は桜並木の伐採が決まっており、それを無くして桜並木を残すことでした。そこから智代の過去話が始まります。智代は昔荒れていたこと、荒れない理由には家族が必要なこと、家族が居れば自分を制御できること。それは家族のような存在、仲間でもいいこと。荒れたのには理由があり、智代の両親は仲が悪かったこと、家では会話はなく、冷めきっていたこと。その原因は、「きっと些細な誤解や不安が積み重なって、いつの間にか歯車が嚙み合わなくなってしまったんだろう…」と言います。歯車という、時を刻む唄のラストや幻想世界のロボットをイメージさせる、CLANNADの作品内での、智代の言葉の選択が素晴らしかったですね。

続いて、智代は誰かれ構わず、怒りや苛立ちをぶつけ荒れている、弱い人間だったと言います。そんな私の目を覚ましてくれたのは、弟の鷹文だったこと。2年前両親が離婚することになり、子供をどちらが引き取るかで揉めたこと。智代はどうにでもなれという感じではあったが、鷹文は嫌だと否定したこと。そして、鷹文は離婚するなら飛び降りると言い、飛び降ります。鷹文にとって、両親が好きだからこそ、言葉にしても自分は小学生であるため伝わらないと無意識に思い、だからこそ過激な行動をすることで、環境を変えようとしたのだと思います。悲しい選択でした…

鷹文の行動の結果、あたしたちは家族になれたと智代は言います。冷え切っていて、もうどうにもならないと思っていたのに変わったと。そして、春になってようやく退院した鷹文と桜並木を通り、鷹文はこれからも毎年、家族でこの桜を見たいと言います。その言葉には、智代も両親も同じ気持ちになりました。智代にとって家族を繋いでくれた鷹文こそ、荒んだ自分から変わることができたきっかけであり、そして智代には、初めて家族という、心が安らぐ場所を手に入れることが出来ました。そんな鷹文が、約束であると同時に家族仲を保つため、願った出来事…それを受け取り、智代は鷹文の思い、家族仲を守るために、姉としてやりたい事を見つけたのだと思います。

このシーンでは、桜並木が渚と同じ感じで使われており、願いが異なっていました。渚は朋也との出会いという始まりと、学校の卒業式の終わりで桜が咲いており、新しい道へと進む、祝福してくれているイメージのものとなっていました。そして智代にとっても、家族が全員集まって家族としての始まり、桜並木を残すことで、その始まりを終わらせないという守っていくものになっていました。CLANNADの坂道、桜並木に関する見方が異なるヒロインの話になっており、だからこそ、智代アフターというCLANNAD本編とは違う、別の人生の話に繋がっていくのかもしれませんね…

また、智代は桜並木のことを、町は変わっていく、その中でも残さないといけないものがあると現時点で自覚しています。変わっていくことは大切だがその中でも残さないといけないものがあり、朋也が後で気付くことが、智代は今気づいているということが、苗字の坂上という、朋也が今登っている坂よりも、すでに上に行っているという部分に繋がってくるのかもしれませんね…

 

渚が病気が治り、学校に出てくるシーン。智代のテニスの試合を応援しに行きます。久しぶりに渚に会った朋也は、渚と春原に声をかけ、応援しに行ってました。藤林姉妹やことみ達は別々で応援に行っており、杏は朋也の存在に気付き、声をかけに行こうとしますが、椋に止められます。もやもやした気分になる杏と椋。そんな中、渚がテニスボールに当たってしまい、けがを負います。ぶつけてしまったテニスプレーヤーは、無意識に傷の手当を行おうと、渚に触ろうとして、朋也が無意識にそれを払いのけて止めます。そして渚を連れて、保健室に行くことに。途中で杏たちに気付かず、前をそのまま通り抜けます。杏が朋也の気持ちが誰に向いているのか気付くシーンでした。シーンがあからさまだったので、杏好きには辛いシーンとなっていましたね…

その後、椋は杏に対して、「お姉ちゃんごめんね。今まで、本当に…」と言います。椋は、ゲームセンターのシーン等で、杏も朋也のことが好きだと気付いていたのだと思います。しかし、それに気付いたふりをしないことで、杏の積極的に朋也とデートするきっかけを与えられていたことに、罪悪感を感じながらでも甘んじていたのだと思います。そして朋也への恋がもう終わってしまったことに気付いてから、杏に朋也に対する気持ちや椋のためにしてくれた行動、色々な意味を含めて、謝ったのだと思います。杏も椋も朋也と付き合えなかったという、嬉しくない結果にはなりましたが、姉妹で何とも言えない辛い日々から解放されたのだと思い、辛いシーンでした…(´;ω;`) ただ、それでも椋の方から、泣いている杏に対して近づき抱き寄せたのが、椋が杏のことを嫌いにならなくて、椋の優しさが伝わる救いのシーンでした…( ;∀;) 智代もそれを見て、朋也のことを察し、上を向いて泣かないように、失恋したのが分かるシーンでしたね…

 

19話。無事演劇部再建し、朋也が夏休み前の学園祭には出場することが目的だと渚に伝えるシーン。渚は不安がり、「今からでも間に合うでしょうか…」と言います。それに対して朋也は「今更何を迷っているんだよ。お前の夢だったんだろう?それが目の前にあるのに、躊躇っている時かよ!無我夢中で、我武者羅に掴み取るしかないだろう!」それを聞いた渚は、周りから応援されていることを再確認し、渚は気合を入れて「そうですね。私、我武者羅に頑張ります!」と言います。朋也はバスケの試合や、色々な活動を通じて、目標を見つけ、演劇を成功させるために、昔の怠惰だった時とは違い、自らリーダーリップを発揮し、渚の背中を押します。朋也の変化や、渚も夢を叶えるために、自信がない中、決意し前に進もうとする行動がエモかったですね…(*´ω`*)

 

先生が、朋也に進路相談を家族の人と一緒にしたいと言われ、朋也がこっそり逃げ出そうとするシーン。そのことで呼び出しがあり、渚にバレ、ムッとした顔で職員室まで連れて行かれます。渚も朋也が悪い行動をしているのに少しづつ気付くようになってきて、積極的に行動し、可愛かったですね…(*´ω`)

 

進路相談で朋也の親父と、先生が会話するシーン。父親としての進路の考えを教えてほしいと、先生は聞きますが、親父はそれは朋也君が決めることで、私が口を出すことではないと言います。先生は朋也がまだ学生であること等、説得しようと試みますが、親父の意見は変わりませんでした。それを聞いて、少しづつ絶望していく朋也。朋也にとっては、こんな時でさえ、父親として行動してくれないのかという気持ちだったのでしょう。しかし、親父からすると、バスケをしたいという目標を自らの手で潰してしまい、自分は関わるべきではない、朋也が決めた目標に対して見守るのが正解だと思ったのではないかと思います。きっと積極的に面倒を見ることが、疲れ果てていたのだと思います… 悲しいすれ違いでした…(´;ω;`)

 

渚が古河家に少し泊まりませんかと、朋也に伝えるシーン。渚は、「少し距離を置いて、お互いのこと、考えるといいと思います…お二人は家族です。だから距離を置けば、絶対に寂しくなるはずです…そうすれば、相手を好きだったことを思い出して、次会った時には、ゆっくり話し合うことが出来ると思います…」と言います。それを聞いた朋也は、無言で首を縦に振り、古河家に泊まることになります。渚の話を聞いている間の、朋也の沈んだ顔、頷き、言葉にすることが出来ないほど追い詰められた問題であることが分かり、辛いシーンでした…そして渚も朋也のために、一生懸命策を考え、朋也の問題を解決しようと、少しでも朋也を支えてあげたいと思い、気持ちを伝えているのがエモかったです…(´;ω;`)

 

朋也の親父が、朋也が家を出て行って、友達の家に泊まるのを聞くシーン。朋也の親父は、「寂しくなるね…朋也君は、いい話し相手だったからね…」と言います。それを聞いた朋也は、「こっちにも都合があるんだ…分かってくれ…」と返します。それに対して親父は、「そうだね…」と言い、朋也が出ていくのを寂しそうに見送ります。このシーンは、朋也にとっては親父の発言は友達感覚に聞こえ、親父にとっては朋也が出ていくことを本当に寂しがっているのが伝わる、言葉の表現になっていました。父親として、息子が何も言わずに突然出ていく、家にいてくれるだけで安心感があったのに、なくなってしまう…父親の少し動いた手と口が、心境を丁寧に表されており、悲しかったです…( ;∀;)

 

古河家に泊まることになり、渚に部屋を案内してもらうシーン。布団の出し入れ等を朋也が苦手であれば代わりにやりますと伝えます。朋也はそれぐらいできると否定しますが、渚は万年床にしちゃだめですと言い返します。自分の実家でも渚は誰かの世話を見ることに必死になっており、それを見かねた朋也には、いっつも他人の心配しているじゃないかと言われます。自分よりも他人を優先しすぎて損する部分が多々見受けられ、渚の優しさではあると思うのですが、朋也のストレートな言葉が渚のことを思って、伝えているのが分かるシーンでした。とても良かったです…(*´ω`*)

 

朋也が渚と一緒に家を出るシーン。家を出るときに、渚に挨拶を催促され、早苗さんと秋生さんに挨拶をします。二人とも、初めて家に泊まりに来た友人に対して、挨拶を上手に返し、すごく自然に送り出してくれました。早苗さんや秋生さんにとって、朋也とは会ったことがあるとはいえ、数回だけです。それをさりげなく、相手に気を遣わせずに挨拶を出来るところに、2人の家族として、大人としての魅力を感じるシーンでした。エモかったですね…(*´ω`*) また、こういった細かい日常のシーンがあるからこそ、家族の良さについて、クラナドでは強調されていると感じましたね…

 

渚が朋也に対して、両親に謝らないといけないことがある、でもそれが何か分からないと言うシーン。渚はその後、朋也に「すみません、私聞かれてもいないのに、こんなことを相談して…」と言います。それを聞いて朋也は、「気にするな。今更だろ。」と返します。朋也にとって、渚が演劇部再建のころから、色々なことを相談し、新しい相談があることは、それだけ頼りにされているとも分かり、また渚と遠慮し合わない、距離感の近さが分かるシーンでした。ストレートな言葉だからこそ、渚も安心しておりいいシーンでしたね…(*´▽`*)

 

20話。朋也が口が悪いことを気にするシーン。渚はそれを否定し、「岡崎さんは岡崎さんのままでいてください。」と言います。渚にとって、朋也の口の悪さこそ、ストレートな物言いで支えてもらったところもあるのだと思います。変える必要性がない、朋也のままでいいという考え方に、渚の良さが詰まってましたね…

 

渚のしたい劇の内容について、話があるシーン。渚は、「世界にたった一人残された、女の子の話です。それは、とてもとても悲しい冬の日の幻想物語なんです…」と言います。このシーンでは、渚が話すときに渚の下が光っており、まるで光の玉に照らされたかのように表現されています。そして、空に映像が移り、星々が輝いており、幻想世界の光の玉と表さんばかりの演出になっていました。

 

渚が演劇として、やりたい内容が幻想世界の話に似ている話だと言うシーン。渚は幻想世界の話として、世界に一人っきりだった女の子が、とても寂しく、とても寂しかったこと、そこで友達として人形を作り、人形は女の子の想いに応え、動き始めて女の子は寂しくなくなったというところまで知っていました。朋也はこの話に覚えがあり、もし朋也の魂が幻想世界のロボットから繋がり、ループしているのだとすると、周りの人もループしており、渚もループしているという話になるかと思います。そしてなぜ渚はこの話を知っているかというと、5歳の時に町と同化し、願いが叶う場所(町の記憶、光の玉が集まる場所)を知っていたからだと思います。

朋也は魂があるから、渚は町の記憶として、この話を知っていた可能性があり、そして渚が悲しい話なのに、女の子が人形と会い、幸せな話で終わっているのは、汐(幻想世界の女の子)の出産と同時に渚は命を落とし、朋也に渚と坂の下で出会うべきではなかったと、選択が変わったことによる汐の未来をしっかりと知らないからではないかと思います。ただ、悲しい話として終わっていたのは、汐が5歳までは渚と同様、人として(町と同化せず)生きていたため、朋也との楽しい記憶、そして別れの可能性を、渚は町の記憶としてぼんやりと汐のこと知っていたからではないかと思いました。(汐も5歳で謎の病気により死亡しており、渚の5歳の時に町と同化したタイミングと被ります。ただ、悲しいお話を汐(幻想世界の女の子)視点で考えた場合であり、別視点から悲しい話だと捉えると全然変わってくるとは思います)

 

渚が幻想世界の話を知るために、物置を探すシーン。秋生さんは、渚がだんご大家族を歌っていることで物置にいることに気付き、朋也と渚が探そうとしているのをやめさせます。秋生さんが珍しく強引に行動しており、会話でやめさせようとしていませんでした。本当に気付かれたくないことには、会話ではなく実力行使をし、強引に出てしまうという、人間っぽさが出ているシーンでした…

 

渚の過去話のシーン。5歳の時に、渚は病気にかかり、そして寒い中、外で両親の仕事帰りを2時間待ち、倒れます。渚の容態に気付いた秋生さんはその時、「神様が罰を与えたと思った。夢ばかり追っていて、自分の娘をずっと一人にしていた俺たちから、渚を奪っていくんだと思った。」と思い、渚を抱きかかえます。家族よりも自分自身の夢を追いかけ、いざという場面で夢を選んだ秋生さんにとって、辛い結果となりました。

このシーンですが、渚という家族を強調し、今後の話で家族を大切にしていく流れに対して、個人で見つけた目標や夢、そういった出来事をやり続けていく、それは周りをないがしろにしないといけない状況にあった場合に、夢か周りか、時間は有限なのでどちらかを選択しないといけないという辛い選択肢がありましたね… クラナドでは、風子√で冷たく対応した公子さんや、ことみの誕生日にいなかった両親、そして夢を諦めた秋生さんや早苗さん、若い頃に妻を亡くした直幸さん(朋也の親父)等、親や家族に関するエピソードが多く、誰かのことを大切にしようとしておきてしまった悲しい出来事であったり、仕事という、厳しい世の中で上手にやっていくための出来事の理不尽からくる、辛い出来事が多く、だからこそ家族や仲間という絆の素晴らしさが深い話となっています。それがあるからこそ、秋生さんの夢を諦めたことは、一時的な辛さではあるかもしれませんが、悲しさがありました…( ;∀;)

その後、秋生さんはこう言います。「世の中には、子供を育てるのも夢を追うのも、ちゃんと両立できる人も多いだろう。でも、俺たちにはできなかった…」と。この台詞には鳥肌が立ちました… クラナドでは周りみたいに上手に駆け引きできない朋也が、色々な経験を通じて、成長していく話ではあると思いますが、朋也が参考にしたいと思った秋生さんでさえ、昔は上手に立ち回ることが出来ず、坂を登ってきたことが分かりました。周りからこの人は凄いと思われる人物でさえ、周りと比較し、色々な挫折があったのです。深さがすごかったですね…

 

渚の事で、秋生さんと朋也が話すシーンのラスト。夜中だと分かるように、家には何件か電気が付いていて、虫の鳴き声、そして周りは静かな雰囲気がありました。秋生さんや朋也にとっては、とても大切な話なのに、町の視点で考えると、まるで大したことのない、一つの家族の考えとして見えてきて、何気ない日常がより強く演出されていましたね…

 

古河家でピクニックに行くが、朋也はついていったら邪魔になると思い、春原の寮に来るシーン。春原に朋也がここに来た理由を聞かれ、真剣な話をします。朋也にとっては、家族団欒は古河家でやるべきだと思い、渚と距離を置くことが正解だと感じます。しかし春原は渚はいつも色々な事に自信がない、自信があるのは岡崎のおかげなのに、岡崎が煮え切らない態度でどうする、渚からすると岡崎との距離感が分からないからきっと必死になる、渚は岡崎のことを探すだろうから、今回の事も色々と落ち込むのではないか、寮に来られても迷惑、いっそのこと自分が渚とピクニックに行こうかなと言います。

朋也のことを煽り、古河家と一緒にピクニックに行ってもらい、渚にとって幸せになる解決方法を提示していました。朋也との上手な距離感や、友達のためにしっかりとフォローするのが人思いなのが伝わり、エモくなりましたね…(*´ω`*)

 

20話ラスト。ひたすら渚が可愛いシーンでした。お弁当の感想に緊張する渚、うまいと聞いて喜ぶ渚、朋也のことが好きなのを自覚してしまう渚、朋也に「頑張れ、渚」と言われ、バッターボックスで赤面する渚、ヒットして喜びながら走る渚…どの表情も最高でしたね(*´ω`*)

 

21話。演劇のビデオを見て、勉強するシーン。渚は自分の演劇を、演劇のビデオに比べるとママゴトみたいなものですと言い、それを聞いて朋也は、「いいんじゃないか、ママゴトみたいなもんだって。真剣にやれば人の心に届くはずだ」と言います。頑張っている連中から逃げ、自分にはできないと思っていた朋也が、どんな出来事であっても人の心に届くのが重要であると、人間性の成長がエモかったです…(*´ω`*)

 

学園祭前日の登校シーン。渚は台本を読むのに夢中になっており、朋也が渚に対して可愛いと言っても、渚は「すみません、後にしてもらえますか」と反応しなかったり、台本を見すぎで電柱にぶつかりそうになっていました。ここまで緊張している渚は珍しく、すごく良かったです…(*´ω`*)

 

学園祭前日の夜。渚は両親に謝らないといけないことで、ずっと何かあった気がすると言います。渚にとって、5歳ぐらいまでは仕事熱心だった両親が、別の仕事を始め、渚を前以上に大事にするようになったきっかけがあり、幼い頃だったため、うろ覚えでしたが、何か違和感みたいなものを感じていました。両親には甘えてもいいはずなのに、例え両親であろうとも、我を通さず、思いやりの精神が出ているのが渚らしさがありましたね…

その後、懐中電灯を探しに物置に行き、両親が若い頃にやっていた役者や先生の写真を見つけ、真実を知ります。真実を知った渚は自分を責め、涙を流しており、渚にとって、どれだけのショックがあったか分かるようになっていました。辛いシーンでしたね…

 

22話。渚は両親の夢を知り、ショックで落ち込んでしまいます。渚は自分が演劇をやっていたことでさえ後悔しますが、朋也は好きでやっていること、皆で作り上げてきた舞台を、渚の後悔で台無しにする訳にはいかないと伝えます。渚はそれを受け止め、少しだけ元気を出しました。昔はそのまま引きずっていたかもしれないのに、少し前に出る勇気を持てるようになったのが、渚の成長を感じエモかったですね…

 

渚の演劇シーン。渚は演劇前に秋生さんの高校生の頃のビデオを見てしまい、演劇が大好きだったことを知り、夢を潰してしまったことを後悔します。その後ステージに立ち、秋生さんと同じ場所にいる自分を振り返り、自分だけ夢を叶えようとしていることで気持ちが耐え切れなくなり、泣き始めます。

そして舞台は無理だ、幕を下ろそうとした時に、秋生さんが現れ、こう言います。

「夢を叶えろ!渚ぁァァァアアアア!!!

渚ァ!バカかおめぇはァァ!!

子供の夢は親の夢なんだよっ!お前が叶えればいいんだ!

俺たちはお前が夢を叶えることを夢みてんだよっ!!!

俺たちは夢を諦めたんじゃねぇ!自分達の夢をお前の夢にしたんだっ!!

親ってのはそういうもんなんだよ!!

家族ってのはそういうもんなんだよ!!

だから あの日からずっと! パン焼きながらずっと!!

俺たちはそれを待ち焦がれて生きてきたんだよ!!!!

ここでオメェが挫けたら 俺たち落ち込むぞ!! テメェェーーーーーーーーッ!!!

責任重大だぞ!! テメェーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!」

と言い、続けて、朋也がこう言います。

「俺たちもだぞ、渚!俺や春原ができなかったことを、今、お前が叶えようとしてくれてるんだ!俺たちの挫折した思いも、お前が今背負ってるんだよ!」

それを聞いて渚は周りを見渡し、ついに劇を始めます。

このシーンは号泣しますよね…(´;ω;`) 夢を渚に託し、それを叶えてくれるのが両親の夢になったのだと。だからこそ、夢を叶える瞬間をずっと待っていたし、親や家族とはそういうもので、渚が夢を叶えないことこそ、両親にとっては落ち込むことだと。自分を省みない渚にとって、夢を諦めたと思い、後悔していた時に、これほど救いの言葉や気持ちはありませんね…

そして、朋也も自分や春原がたどり着けなかった、部活を通じての夢や目標、自分自身が成し遂げたという結果、上手に生きること、そういったものを渚が変わりに、演劇部を通じて人との付き合い、目標への道を背負い、だからこそ叶えてほしい、連れて行ってほしいと心の底から伝えます。この朋也の台詞でさらに泣きました…( ノД`)

 

劇終了後、渚が幻想世界の話の続きを思い出すシーン。女の子とロボットは幻想世界を出ることを決めたのを思い出します。そしてその先で、最後に歌を歌っていたことも思い出しました。この歌は、AfterStory最終話で、小さな手のひらが流れる前に朋也や渚が歌っていただんご大家族のことではないかと思います。今回、劇をやり終えたことで渚は旅の終わりを思い出したことから、もしかしたら何かのきっかけで、渚は汐が生き、渚も生きている、願いが叶う場所の結末を知っていたのかもしれないですね…

 

朋也の親父の直幸さんが、渚の劇を見て、感想を言いにくるシーン。「お芝居見せてもらったよ。いいお話だったね。昔のことを思い出したよ。色々と…。」と直幸さんは言います。きっと幻想世界で頑張る女の子の話を聞いて、昔一人で朋也を育てていたことを思い出したのではないかと思います。控え目な笑顔から、朋也を見て、少し悲しそうな表情をするのが、直幸さんのうまくいかない現実が表現されていました。見ていて悲しかったですね…( ノД`)

そしてその後、朋也が一言、「あんまり飲みすぎるなよ」と心配の声がありました。直幸さんの少し嬉しそうな顔が、父親らしい表情になっていて、感動しました…(*´ω`*)

 

渚に対しての告白シーン。告白で選んだ場所は、2人から始まった、演劇部の教室でした。その場所で朋也は、「このごろ、俺この学校が嫌いじゃなくなってきた」と言い、「この学校は好きですか?」と最初に問いかけた渚に対して、坂道をひたすら登り続けてきて、変わってきたことをまず伝えます。その後、黒板に日直として渚の名前が書かれているのに気付き、渚は子供っぽく、朋也の名前を書いて「お返しです♪」と言います。渚が無邪気なシーンを見せ、青春をしていると感じるようになっていました。

そして渚の行動でドキッとした朋也は覚悟を決めますが、最初言葉を濁し、「明日朝起きたら、俺たちが恋人同士になっていたら面白いとおもわないか?」と言います。それを聞いて渚は何を言っているのかうまく飲み込めず、「え?」と返します。渚の天然な部分が可愛かったですね…それを聞いて、朋也ははっきりと伝えます。

「俺と付き合ってくれ、渚。お前のことが好きだ。だから、これからも、ずっと俺と一緒にいてほしい。」と言います。それを聞いて渚の目には最初朋也しか映らず、そして驚き、嬉し泣きをします。渚の表情と、目の映り方にとてもリアリティがあり、視聴者側としても喜びがとても伝わるようになっていましたね…(*´ω`) シンプルでまっすぐな朋也の言葉も朋也らしく、凄く良かったです…

そして挿入歌として影二つが流れました。影二つの歌詞は、

「あの始まりの日 強がってた
 幼い出逢いに 背伸びをしていた

 同じ風を受け 笑いあった
 ああ、振り返れば 懐かしい日々

 その足音が 耳に残る
 君の声はどこにいても届く ほら

 もう一人じゃない 影二つ
 高く遠く響く調べ 大事に抱いて

 育んだ思いを言葉に変えよう
 どこまでも温かな手をつないで

 君との時間
 刻み続ける」

となっています。坂の下で渚と出会い、まだ幼かった朋也が、坂道を登り人として成長し、そしてこれからは渚と一緒に、時間を刻み続け、未来に向かっていくように捉えることの出来る歌詞であり、AfterStoryのOPである時を刻む唄の曲名や、時間が繋がっていくのを感じとてもエモかったです…(*´ω`) その中でも、「同じ風を受け 笑い合った ああ、振り返れば 懐かしい日々」という歌詞は、坂道(人生)を登る最中に感じたものだとすると、前から吹く風は、進むのに抵抗してくる風であり、勇気を出し、一歩ずつ立ち向かっていくこと、後ろから吹く風は、追い風であり、進みやすくしてくれる、人生において進みやすいという出来事であるため、喜びに繋がる出来事と考え、それを懐かしい日々と言えるようになるだけの、人としての成長が凄く好きでしたね…

また、2番以降の歌詞はこうなっていました。

「どこまで来たかと 君は訊いた
 疲れた?と訊けば 笑い首を振る

 そしてまた歩く 肩を並べ
 そう、目の前には 色無き大地

 邪魔する物は どこにも無い
 足を揃え前へ進む 迷わずに

 確かな気持ち 風の中
 閉じた瞳にカタチ無き君を感じて

 止まらない思いが 足跡残し
 今、ここに 二人の軌跡 生まれる

 育んだ思いを言葉に変えて
 いつまでも温かな手をつないで

 君との未来
 語り続ける」

となっており、疲れたことを笑い飛ばせたり、色無き大地を迷わずに進むこと、カタチ無き君を感じての歌詞から、渚を亡くし、汐と一緒に生きていくことを決心した朋也の歌詞ではないかと思いました。色無き大地という、町を支えるものであるのに色が無くなり、それは渚を亡くし、今まで進んできた道を失った(渚と出会わなければよかったという過去の)朋也の心境としても考えられ、そこからの歌詞が迷わずに進むことへと繋がっており、また歩くという前の歌詞から、再度同じかもしれない道を歩きなおすことを決意した朋也の決心、「確かな気持ち 風の中 閉じた瞳にカタチ無き君を感じて」という、どんな風(様々な出来事)が訪れようとも決心は鈍らないこと、時には渚のことを思い出して勇気を奮い立たせるように感じ、エモかったです…(*´ω`)

そしてその後、最後の歌詞へと繋がり、「止まらない思いが 足跡残し 今、ここに 二人の軌跡 生まれる」となり、止まらない思いという、願いが叶ってきた人々の思いが、光の玉として、足跡を残します。(元々1番で足音だったものが足跡という、道筋になっていました。)そして二人の軌跡(軌跡であるため先人の行いのため、汐の視点で考えると渚と朋也の道筋)が生まれると、AfterStoryの最後を終わらせる歌詞となっていました。(軌跡は奇跡と言葉をかけているのかもしれません。)続いて、「育んだ思いを言葉に変えて」という続く歌詞も、朋也が渚の名前を呼ぶシーンのことではないかと思います。

影二つの歌詞はクラナド渚√、AfterStory、そしてAfterStoryラストの渚と出会うところまで続くエモイ歌詞になっていたのですね…鳥肌が立ちました…(゚∀゚) また、影二つという曲名ですが、ゲームでは各√のエンディングで流れます。そして影とは、AfterStoryで幻想世界のロボットが光の玉のこと実体がないこともあり、存在を「影」と言います。つまり影とは光の玉であり、影二つは光の玉が二つ発生したとしても考えられ、各√では、主人公とヒロインの二人が幸せになって話が終わります。だからこそ、「影二つ」という、その幸せや幸せに行き着く過程を表現し、そういった曲名になっているのではと思いました。(そのため1番の歌詞は、誰が相手でも柔軟に考えれるようになっているのだと思います。)本当エモイです…(*´ω`*)

また、影二つがこのシーンで流れたのは、歌詞通り坂道の途中ではあるが、渚と付き合い始め、朋也の心の支えがほぼ完全に渚になること、渚にとって、演劇をしたことにより、渚はこの後の未来を知ってしまった可能性があるからこそ、2番から続く歌詞のAfterStoryへと、スタートラインとして流れたのではないかと思いました。本当エモイです…( ;∀;)

 

CLANNAD AfterStory1話。渚の野球シーンが可愛かったです…ボール投げるときに目をつぶっているのが渚らしくて最高でしたね…(*´ω`*)

次は目をつぶらないもの、慌ただしくしている感じが可愛かったです…(*´ω`)

バッターとして渚のシーン。スクイズ(バントで1点もぎ取る作戦)に対して、スクイズの意味が分からずにどんなクイズでしょうか?と聞いたり、バットを振るタイミングが明らかに遅く、ここも可愛かったですね…(*´▽`*)

渚のバッターシーンその2。目をつぶったままバットを振ります。朋也から「悔いが残らないように、思いっきり振っていけ」と言われ、ヒットさせるのが渚らしくて良かったですね…(*^^*)

ちなみにこの時初めて気づいたのですが、渚の私服の色ってCLANNADアニメエンディングの、だんご大家族で出てくるだんごの色だったんですね…(*´ω`*)

 

春原の話。芽衣ちゃんは、春原の将来が心配で、春原はその問題を解決するために偽の彼女を作り、偽の彼女として、早苗さんがやってくれることになります。早苗さんのコスプレが可愛かったですね…(*´ω`*)

続いて、春原は早苗さんとデートします。春原はデートに夢中で、公園でいじめられている別の家族の妹や、それを助けた兄がその後迷子になってしまい困っても助けようとはせず、早苗さんがその兄弟を助けてあげてデート時間を奪われたことでふてくされます。早苗さんはそれを諭し、春原とまた会いたい事、でも時にはもっと大事なこともあり、それを忘れずにいてくださいと伝えます。早苗さんが人を成長させるための、芯の強さを感じるシーンとなっていました。

その後、部屋で駄目な兄を見て、芽衣ちゃんは好きな人が出来たと嘘をつきます。春原はそれを聞いて動揺し、芽衣ちゃんはそんな兄を見て部屋を出て、追いかけて止めにきてくれることを期待しますが、春原は早苗さんとのデートの約束を電話でかかってくるのを待っており、追いかけずに自分に言い訳し、部屋から出ようとはしませんでした。芽衣ちゃんにとって自分を心配してくれる、やさしい気持ちが残ってくれていることに期待したかっただけでしたが、悪い方向に話が進んでいきます。

そして芽衣ちゃんは兄の過去話をします。小さい頃よくいじめられ、それを助けにきてくれたこと。中学生になってからはサッカーがすごく上手く、芽衣ちゃんだけではなく、チームのみんなからも頼られていたこと。だからこそ、いじめられている子を見て、助けにいかない兄は違うと感じます。芽衣ちゃんにとって、中学生まで地元で兄は誇りでもあったのに、高校に行ってからはサッカーもやめ、兄への印象が変わり、だからこそ元の頼りがいがある兄に戻ってほしいという気持ちがありましたね…

その後芽衣ちゃんに春原の彼女が渚が白状し、早苗さんだということが分かり、芽衣ちゃんはデートのタイミングで早苗さんと春原を尾行しようとします。その際に早苗さんの衣装で秋生さんに何をしているのか疑問を持たれ、それを濁すために、最終的には渚に押し付けて、朋也たちは逃げ出し、それを押し付けられた渚の驚きの声が可愛かったです…(*´ω`*)

芽衣ちゃんと気晴らしに朋也が遊ぶシーン。兄のことを心配していた芽衣ちゃんが、気分転換がてら無邪気に、年相応の遊びをするシーンでした。「お兄ちゃん」呼びや、いちごを取られて怒る等、可愛いシーンが盛りだくさんでしたね…(*´ω`*)

そしてそんな気晴らし中に、朋也と芽衣ちゃんは春原と出会います。春原が珍しく真面目な表情をしており、くっつきあっている写真を見て、朋也と芽衣ちゃんの関係を疑います。そんな春原を見て、朋也は芽衣ちゃんの彼氏は俺だと嘘をつき挑発し、春原に渚のことを聞かれ、朋也はあいつとは別れるよと目をそらしながら言います。流石に渚の事は本心の台詞ではないことが、目をそらすことで後ろめたい気持ちがある表現になってましたね…

春原はそれを聞き、朋也に対して一言言いたそうでしたが、苛立ちだけ見せて、そのまま去ります。朋也達は春原に殴られるのも覚悟はしていましたが、春原は何もしませんでした。春原は高校に入り、すぐに部活をやめ、勉強もついていけないため、何かに対してやる気もない、人とは距離をとり、怠惰な日々を過ごしていました。朋也は渚をきっかけに、春原と元々同じところにいましたが、人間的に成長し真人間になりつつあり、本当に大事なことのために頑張れるようになりました。しかし春原はそれがなく、変わらない環境から、とっさに嫌なことがおきても、流してしまう癖がついていました。春原という、朋也には人生のアドバイスを出来るのに、自分自身は何もない、そんな自分を芽衣ちゃんたちをきっかけに、変えてくれる話となっていましたね…

その後、芽衣ちゃんはすでに1週間学校を休み、兄に対して、何とかしたい気持ちがあることが分かりました。兄弟の絆ではありますが、昔自分を救ってくれた兄に対して、唯一心配してくれる、春原というキャラに対して救いがありましたね…

そして芽衣ちゃんは、春原をしっかりさせるために、芽衣ちゃんが知ってるかぎり、唯一春原自身がしっかりとやっていた、サッカー部へ戻ってもらおうと努力します。

春原を部活に戻してほしいと芽衣ちゃんはサッカー部に言いますが、サッカー部のメンバーはそれを否定し、さらに頼みにきた芽衣ちゃん、朋也、渚全員をバカにする、根の腐った人間の集まりでした。芽衣ちゃんはそれでもめげず、翌日にはもう一度頼みに行こうとします。朋也はもちろん手伝う気で、渚も手伝おうとしますが、朋也は渚の事を心配し、一緒に行くことを拒みます。しかし相手が暴力を振るう可能性があっても、渚は引かず、芽衣ちゃんの助けになりたい一心で、渚の誰かの助けになることへの芯の強さがあるシーンでした…(*´ω`*)

その後、サッカー部に何でもするから春原を部に戻してほしいと、朋也は頭を下げて頼みます。朋也自身もたとえ相手が誰であろうとも、誰かのために頭を下げれるほど人として成長していました。少しづつ、渚という心の支えの存在がいることで、変わっているのが分かり、エモかったですね…(*´ω`)

その後サッカー部の手伝いをしますが、それは酷い行いであり、そしてそれをやり切った後でも、サッカー部は春原を部活動に戻してほしいことを聞く耳持たずでした。挙句の果てには、部長が春原が朋也たちが何をしているのか知っていても助けにこないと煽り、ついに芽衣ちゃんに兄は来るはずと泣かせ、いじめに発展します。流石に朋也も我慢できない状態になり、キレて喧嘩しようとしますが人数が多く、部長までたどり着けません。そんな芽衣ちゃんが昔いじめられ、兄に助けてほしいといった状況になった時に、ついに春原が芽衣を助けにきます。春原は芽衣ちゃんが泣くまで助けにこれなかったこと、不器用な部分がありましたが、昔の自分を出すことが結果的にでき、本当に大事なことは見失っていませんでした。

続いてサッカー部を喧嘩でやっつけた後、朋也と春原は腹を割り、お互いに本音をぶつけながら殴り合いました。朋也は春原にしっかりしてほしく、芽衣ちゃんのことを心配したのであれば何で放っておいたのか聞きます。それに対して春原は、岡崎なら芽衣の彼氏でもいいと思ったこと、サッカー部の部室の出来事を知っていても最後まで手を出さずに隠れていようと思ったこと、岡崎がだらしないから出てきたこと、ちゃんと芽衣を守ってほしかったことを伝えます。春原にとって、岡崎が渚を振ってでも芽衣ちゃんを選んだのであれば、守ってほしいと、だからこそ距離を置いたのもありました。このシーン、殴り合うことでしか腹を割って話せないのが、朋也と春原というキャラ、そしてお互いに譲れないものがある親友の感じがあり、良かったです…

翌日。春原と朋也はお互いにボロボロになった顔を見ます。そして何も言わず、お互いに楽しそうに笑い始めました。まるで昨日の出来事はバカなことをしたと笑い飛ばすかのように。お互いに相手に対して喋らず、水に流しているのが伝わり、親友だと感じるシーンでした…(*´ω`*)

春原の話ラスト。朋也は春原と出会ったころを思い出します。朋也は春原を見て、春原も朋也の顔を見て、お互いに喧嘩後の傷だらけ顔を見て笑い合い、学校に入ってからあんなに笑ったのは初めてだと朋也は思い、二人でバカをやっていこうと決めます。お互いに頑張る目標を失い、学校をやめる可能性がありましたが、学校内で唯一冗談を言い合える相手に出会うことが出来ました。そのおかげでお互いに色々な道を通りながらでも、ここまで学生生活を続けることができ、友達との縁という、大事なものが出来ました。このシーンで願いが叶う場所のBGMが流れるのが、当たり前の幸せの一つを掴めたと感じ、感動しましたね…(*´ω`*)

春原の話では、しっかりした人になってほしいという願いよりも、何があっても笑い合ったり、時には本音をぶつけ合える、そんな大人になってからも大切な存在についての内容でした。親友の絆という、生きていく上では大切なことについてしっかりと話があるのが、本当にエモイですよね…(*´ω`*) そして芽衣ちゃんもそんな出来事を見て、兄妹以外にも、親友を作るといった、大事なことを見つけることができ、芽衣ちゃん自身にも春原兄としてこの先の道を教えることができたのが、良かったです…(^^)

 

幻想世界の話。ロボットは、シーソーで少女と遊ぶ間に自分がいるからこの遊びができる、この物悲しい世界で自分が来るまでは一人何していたんだろう?と考えます。幻想世界に一人住んでいた少女にとって、周りにある光の玉は人の幸せの影であり、その影がたくさんある場所、人の集まりではなく、人の幸せの影の集まりであり、想いのみがある町が幻想世界なのではと思いました。そんな世界で、町は現実では物理的に変わり、人の幸せの意思だけ方向性が変わりながら光の玉が生まれます。それを見ながら、変わっていくのをただ受け入れていますが、町が自然的にも人間的にも環境が悪化し、生きることが困難になる可能性が高い冬の時期には、町としてもしあるなら機能が落ち、その町と同化している少女は生き抜くことが出来ません。そんな辛い思いや、受け入れるだけの悲しい世界で生き抜き、ラストでは少女も救われ、小さなてのひらの歌詞にもつながります。現実に起きた出来事(渚や汐の死)だけではなく、幻想世界でも悲しい出来事が続いていたことが、物語の悲しさを感じましたね…(´;ω;`)

 

美佐枝さんの話。美佐枝さんは、叱るだけではなく、心配もしてくれ、人望があると言われます。叱るという行為は、相手の事を考え、それが間違っていると判断した時の行動であり、さらに心配してくれるという、相手に対しての心のやすらぎを提供できる人でした。クラナドのキャラは相手のことを考え、優しく接するキャラが多く、その中でも、大人としてしっかりと叱ることができ、美佐枝さんは他のキャラにはない特徴がありました。

そして美佐枝さんの過去話。志麻くんは、昔助けてもらい、その恩返しとして、願いを一つ美佐枝さんに叶えてもらうために会いに来ます。美佐枝さんは何を話したのかも覚えていませんでしたが、志麻くんには、話したことに意味があると言います。美佐枝さんは昔から前向きだったので、そのおかげで頑張ることができたと。人間、辛いときには人に愚痴を聞いてもらったり、励ましてもらうことで、人は頑張ることが出来ますし、アドバイスがなく前向きな言葉だけでも、その言葉に惹かれ、気持ちを切り替えることができます。そんな前向きでいることの強さを美佐枝さんは昔から持っていました。人望が昔からあることが分かりますね…

美佐枝さんは好きな人がいて、告白するタイミングをずっと伺っていました。そんな時、美佐枝さんが好きな人にはすでに彼女がおり、その好きな人から志麻くんに、彼女がおり、それとなく美佐枝さんに伝えてほしいと言われます。美佐枝さんの好きな人には、美佐枝さんが付き合うことは出来ないことにショックを受けた志麻くんは、美佐枝さんの前でずっと落ち込んでました。

真実をまだ知らない美佐枝さんは、志麻くんに落ち込んでいる理由を聞き出そうとし、志麻くんが好きな人ができ、その好きな人にはまた別の好きな人がいて、ただその願いは叶わないということからショックを受けていると聞き出します。それを聞いた美佐枝さんは前向きさからそれは志麻くんの好きな人に、振り向いてもらえるチャンスだとアドバイスしました。それを聞いて、心の底から美佐枝さんが好きだった志麻くんは、純粋さから、チャンスなことよりも落ち込むことの方に耐えれないほどのショックを受け、涙を流します。

その後真実を知った美佐枝さんは、目の前で泣いている志麻くんを見て、自分が泣きたいのに志麻くんが泣いていることに驚愕します。志麻くんは自分の心の動きよりも、相手のことを大事にし、嫌な感情を一切見せない、そんな純粋で優しいキャラでした。このシーンはエモかったです…

美佐枝さんは失恋したことからショックを受け、学校を休むほどの出来事でした。そんな美佐枝さんを見て、志麻くんなりに励まそうとして、美佐枝さんが好きなことを伝えます。志麻くんにとって、美佐枝さんの好きなところは、「叱ってくれるところとか、心配してくれるところとか、後、プロレス技かけられる時も、美佐枝さんのいい匂いがして、好きでした」と伝えます。美佐枝さんにとって、かけがえのない恋愛であり、この台詞はずっと心の底に残っているもので、朋也にその言葉に近いことを言われ、昔の出来事を思い出していました。美佐枝さんの話は恋愛が主となる話で、ただ、志麻くんは光の玉(願い)が絡まないと存在せず、風子同様、他のヒロインと違い現実的な可能性による幸せが存在せず、特殊な話でした。

志麻くんは美佐枝さんと一緒に遊び、自分自身の幸せを感じていました。そんな時、自分が持っていたお守りを見て、役目を思い出します。このシーン、「そうだ、忘れてた…」と言っており、寂しさや現実に引き戻される感じの喋り方があり、少し切なかったですね…

その後、美佐枝さんの友達(以後、サキさんとユキさんと記載)は、志麻くんの家に行こうとします。志麻くんは案内しますが、途中で家が思い出せず、茫然とします。このシーンでは彼岸花が映っており、この後の出来事が悲しき思い出になることを語っていました。そして家を何とか見つけますが、志麻くんの母親から、志麻くんは亡くなったことを伝えられます。真実を思い出した志麻くんは、その場から逃げ出しました。サキさんとユキさんも志麻くんを追い、公園でうずくまっている志麻くんを見て、こう伝えます。「私たち、君の事信じてる。私たちにとって、君は志麻くんだから…」「私たち、何があっても友達だからね。」と。志麻くんの存在がよく分からない中、サキさんとユキさんは、今の志麻くんを信じ、志麻くんを認め、この真実が何であろうと友達だと伝えます。志麻の存在が分かってしまった志麻くんにとって、この言葉は今の自分を認めてくれる救いの言葉でした。エモかったです…(´;ω;`)

秋祭り。美佐枝さんは志麻くんとデートします。このシーンの美佐枝さんは制服を着ていたころと違い、大人としての魅力や美しさが凄くあり、浴衣美人でした…(*´ω`*)

その後志麻くんは、願い事を一つ叶える話を美佐枝さんにし、美佐枝さんにお守りを開け、光の玉を見せようとします。しかし中には何も入っていませんでした。それを見て美佐枝さんは、「最初から、何も入ってなかったんじゃないの?でなければ、今の私には必要ないってことよ。大事なのは、今の私たちが、幸せだってことなんだから」と言います。元々願いによる幸せを求めていなかった美佐枝さんにとって、今の幸せを求めることこそが、願いが叶うという現在進行形の幸せでした。

しかし、今叶えられる願い事に志麻くんは執着したため、美佐枝さんは願い事を思いつき、伝えます。「ずっと、いつまでも、あたしのことを好きでいてください。いつまでも、いつまでも、あたしのことを好きでいてください。それがあたしの願いです。」と、願い事は告白でした。美佐枝さんにとって、好きな人と一緒に、ずっと幸せでいたいことこそが、願いだったのです。

志麻くんはその言葉を聞き、泣き始めます。志麻くんは、「あぁ、やっぱり僕はこの人が好きでした。短い間だったけれど、一緒に過ごした時間はかけがえのないものでした。ユキさんもサキさんも好きでした。4人で過ごす時間が、大好きでした…」と思い、志麻くん自身を一人の人として認めてくれて、そして美佐枝さんに叶えてほしかった願いも、志麻くんという人間が、美佐枝さんを好きでいるという、志麻くんの感情を大事にしてくれるものでした。救われたのは美佐枝さんだけではなく、志麻くんもというのがエモイですね…(´;ω;`)

そして志麻くんは美佐枝さんに「本当に…本当に、ありがとう。」と伝え、最後に「さようなら、美佐枝さん。僕はあなたを、一生好きでい続けます。ずっと…いつまでも…」と言い、消えます。志麻くんは、美佐枝さんに志麻くんという存在に好きになってもらえたことに感謝し、好きでい続けるために、伝言を残し、消えました。元々、願いを叶えるために美佐枝さんに会いに来た志麻くんは、美佐枝さんが今を幸せでい続けることだったため、願いはなく、そして唯一の願いは、好きでい続けて欲しいことであったため、願いは猫になるという別の形でこの後叶い、志麻くんは願いを叶える間のみ存在するということもあり、消えました。なぜ猫の姿になったかは、元々ご主人である志麻賀津紀の飼い猫であったため、光の玉の奇跡は願いが叶ったことでもうないこともあり、猫の姿で好きでい続ける意思のみ持ち、美佐枝さんのところへ行ったのではないかと思います。

美佐枝さんの過去の夢は終わり、朋也は猫に話しかけます。猫は意図的に朋也にこの夢を見させていました。朋也は幻想世界のロボットになっていたことも可能性としては存在し、そのことからも、光の玉を通じた奇跡の話は、光の玉として幻想世界でロボットは見ているため、朋也に話が流れ込んだのではないかと思いました。

秋祭り。朋也は、美佐枝さんに猫の想いを伝えます。「きっと、ずっと前から美佐枝さんと一緒に、この祭りに行きたかったんだよ。夕べ、夢の中でそいつの声を、聞いたような気がしたんだ…お祭りのとき、最後まで一緒にいられなくて、ごめん…ってさ」「願いのとおりに、ずっとそばにいるから…って」そして続けて、「そいつ、美佐枝さんが幸せになることを望んでいるんだよ。だって、そういう奴だろ、そいつって。美佐枝さんのこと心配してるんだよ。」と言います。美佐枝さんはそれを聞いて、「あたしももう一花、咲かせてみようかな」と伝え、猫と秋祭りに遊びに行きます。美佐枝さんにとって突然好きだった志麻くんがいなくなったことに対して猫としていること、そして志麻くんの想いを聞き、美佐枝さんはもう一度幸せになろうと、幸せでい続けることを諦めてしまったことから、幸せを目指す学生時代のころの美佐枝さんに戻りました。朋也を通じて、ついに幸せを感じれるようになったのが良かったです…朋也の話を聞いている途中で、美佐枝さんの目に志麻くんが映ったのが泣きましたね…( ノД`)

美佐枝さんの話ラスト。志麻くんが心の中で、「ご主人様、ご主人様。今のご主人様はあなたとは違う人だけど、とても優しい人です。けれどたまに不安になります。僕は目的を果たせたのでしょうか?あなたとの約束を、果たせたのでしょうか。今はもう遠すぎて思い出せません。ただ、今はこうしていたいです。それを、許してください――ずっと、ずっと、この人の傍に・・・居続けることを――」と思い、話は終わります。願いを叶えるために志麻くんは美佐枝さんに会いに来たのですが、その願いは果たして叶ったかは分からない、ただ今は美佐枝さんの傍に居続けることを志麻くんとして許してほしいと言います。前のご主人の前には戻らなくなりましたが、幸せでい続けることを求める美佐枝さんの傍にいることこそが、美佐枝さんの願いを叶え、例え猫ではなく志麻くんのエゴでも居続けさせてほしいと。志麻くんという、麻(光の玉を入れたお守りの麻袋)を通じて、志(こうしようと心に決めたこと)から、変化があった志麻くんの想いと、美佐枝さんの関係が願いが叶う場所のBGMもあり、号泣でしたね…(´;ω;`)

 

有紀寧の話。有紀寧は喧嘩の後にけがの手当てをしてくれることから、不良たちに人気がありました。不良たちは両親と仲が悪く、自分の家に居場所がなく、それで集まることが分かります。不良たちにとっては集まるこの場所こそお家でした。上手に生まれた場所で生きてこれず、そんな中でも、同じ境遇の人間同士で集まり、心を癒せる場所がある…朋也と春原みたいに学校で出会った親友というのではなく、社会において、真っ当な生き方ができない中でも、うまく生きていこうとする、人として大きく道を踏み外さない人たちの話でした。そしてその人たちを導き、喧嘩を収めてきたのは有紀寧の兄であることが分かり、その兄は仲間を庇い、交通事故による入院をしていると朋也たちは聞かされます。

この二人が歌っているシーンすごく可愛かったです…(*´ω`*)

その後、有紀寧は夜、寝付きが悪い日がありました。それが朋也たちに分かり、渚からよく眠れるおまじないはないのか聞かれます。眠れるおまじないはあるにはありましたが、それは誰かに膝枕してもらうことでした。それを聞いて渚は妙案を思いつき、朋也に膝枕をしてもらうといいと、提案されます。渚の好意に甘えて、有紀寧は朋也に膝枕を頼むことに。有紀寧の普段見せない照れ顔にすごくギャップがあり、可愛かったですね…(*´ω`*)

続いて、春原が宮沢和人という名前を自分自身が使ったことで、宮沢和人がいては敵対している佐々木さん率いる不良チームは勝ち目がないと思い、宮沢和人がいる不良チームを襲い、喧嘩になります。このままでは警察が出る可能性まであると話があり、有紀寧は佐々木さんのチームに交渉に行くことに。交渉の結果、お互いのチームの大将の一騎打ちで決着をつけ、負けた方が勝った方の下につくことで話がまとまります。しかし宮沢和人を出すことは出来ないため、向こうの不良が勘違いした春原を出すことに。小さな町で二つのグループが存在することで、お互いに悪い人間ではなくとも、喧嘩になるのは必然でした。有紀寧はそのことを憂い、「町の人たちみんなが幸せにならなければ、誰も本当に幸せになることはできないはずなのに…」「一人一人はみんな優しい人たちなのに、なぜ、こんなことになってしまうのでしょう…」と言います。小さな町で、誰かを蹴落とさないと、幸せになれないのは間違いであり、その幸せは他人を蹴落としたことによる一時的な幸せであり、時間の経過とともに、なくなっていくのだと思います。有紀寧の言葉ではどうしようもない、集団としての意思が悲しみを起こしている出来事でした…

 

一騎打ち前。渚が春原のために、早苗さんの差し入れでレインボーパンを渡します。秋生さんの名言、「お前にレインボー」がありました(笑) そしてそのレインボーパンに、お友達にいただいた究極のジャム(多分ですが、kanonのゲームに出てくる、水瀬秋子さんのジャムだと思います…)を塗ることで最強(最恐?最凶?)コラボの完成ですと渚は言います。このパンを食べた全員が気絶していましたね…w

全員が気絶してしまったため、唯一無事だった朋也のみ、佐々木さんと戦うことに。朋也は圧倒的な実力差があっても、倒れず、立ち向かっていきました。佐々木さんにもタフさだけは認めてやると、朋也が誰かのために意地を見せ、人として負けられないもののために倒れない、そんな成長を感じるシーンでした。

喧嘩を止めるために、宮沢和人が現れます。佐々木さんはそれを見て、勝負しに行きますが、正体は有紀寧でした。兄の姿になろうとしたのは、有紀寧にとって、朋也たちが巻き込まれ、朋也がボロボロになっていく姿に耐え切れなくなったのだと思います…有紀寧は、泣きながら、「どうして……どうしてみんな争わなくてはいけないんですか。どうすれば争わずにすむんですかっ!どうすれば……っ、どうすれば……っ!」と言います。有紀寧の、優しい人たちばかりだからこそ、争いをなくし、お互いに幸せでいてほしいと心の底から思っている、悲痛な叫びでした…

そして宮沢和人の真相が判明します。宮沢和人はすでに亡くなっている存在でした。有紀寧は、最初兄や兄のお友達が怖かったことを白状します。しかし、兄の葬式のときに泣いてくれる須藤さん達を見て、どうしてもっと兄の生き方を理解しようとしなかったんだろうと後悔します。だからこそ勇気を出して皆さんに近づいたこと、少しづつ仲間に入れてくれるようになったこと、そしてみんなといると和人兄さんの隣で笑っているような気がしたと言います。兄は最期まで争いをやめたいと願っていましたが、兄がいないと分かると、佐々木さん達が攻めてくるかもしれない、だからこそみんなで相談し、兄が亡くなったことを秘密にしよう、有紀寧は、兄の願いである争いをなくすことを実現させたいのが願いでした。

有紀寧にとって、兄は怖い存在ではありましたが、嫌いではなかったのだと思います。そして、亡くなった後に兄の生き方の結果を、兄の友達が泣いてくれたことから考え、理解しようとしなかったことを悔やみました。そこから勇気を振り絞り、少しづつ兄の友達に仲間入りし、(どれだけ兄の名前の影響や力があっても、妹だからといって、簡単ではなかったと思います。家族仲が悪く家を出てきて仲間同士で集まり心を許してきた人達なので、少しづつ、勇気を出して有紀寧は頑張ったのだと思います…)居心地の良さ、和人兄さんの器の大きさを知り、自分が隣で笑える場所に辿り着けたことを喜びます。有紀寧の幸せそうな表情が凄く良かったです…(*´ω`*)

ただ、争いに関しては、兄がいたことで少し落ち着いていましたが、兄がいないことが判明すると、佐々木さんたちに攻められ、争いがやむどころか悪化する可能性がありました。下手に兄の存在を教えることが出来ないため、入院という結果で、少しでも争いのない、平和の状況を維持しようとしていました。そんな中、兄が退院した可能性が佐々木さん達に判明し、兄に対して喧嘩をしかけた不良たちが怪我をしたため(智代に対してやられたという勘違いでしたが)、引くことが出来なくなり、争いが悪化しそうになります。佐々木さんが一騎打ちによる案を提案し、お互いのチームに顔が利く有紀寧が和人のフリをして、思いを伝えて佐々木さんを止めたため、やっと和人さんがいないという結果が分かり、争いが終わりました。真相を教えるタイミングと真相によって、争いがなくなることが分かったのです。

佐々木さんはその後、不良チームと一緒に宮沢和人のお墓の前で合掌し、佐々木さんや不良チームが、争いをなくしたいという願いに対して、受け入れた瞬間でした。有紀寧の願いがついに叶い、良いシーンでしたね…(´;ω;`)

有紀寧の話ラスト。光の玉について話がありました。いいことがあった時や、幸せな瞬間に、光の玉が現れ、幸せの象徴であること、手に入れれば、一つだけ願いを叶えることが出来る…そんな話が町の伝承としてあると言います。そして有紀寧は、たくさんの人に支えてもらって幸せと言い、「和人兄さん…ありがとう。」と宮沢和人によって、兄の友達だけではなく、結果的に自分も幸せに導いてくれたことに感謝します。このシーン、エモかったです…(*´ω`) 有紀寧も町の人たちの幸せ(友達や、不良の人たち)を願い、そして自分もそこから幸せになれる、渚の考えとして、人も町もみんなだんご大家族に有紀寧は近い考え方を持っている、とても優しいキャラでしたね…朋也とは違う不良達をテーマに取り扱っており、ヒロインであることから、特別なキャラだなと感じました…(上手に表現できないですね(-_-;))


そこから続きの話で、最初に卒業の話から始まります。

渚と学校生活を過ごし、渚の色々な可愛い部分があり、例えば、「好きな相手にはたまにはプレゼントを贈りたいもんだ」と朋也が言い、「それだと毎日朋也君にはプレゼントを贈らないといけないです」と渚が返し、言葉の意味を発した後に気付くなど、天然な感じで可愛いシーンがありました。また、朋也に就職先の話をプレゼントやデートの話でごまかされ、嬉しさが勝り純粋な感じもありました。

そして話は進み、渚が熱を出してしまい、卒業するのが難しくなってしまいます。朋也はショックを受け、周りの友達にはボタンを授業中預かってもらったり、春原には意外と脆いところがあると見抜かれていたり、気を紛らわせようとしている友達関係や、しっかりと見ている親友の存在が、エモイですね…

その後、渚はテストと出席日数の関係で、卒業できないことが判明します。朋也にとってその出来事は否定したいほど、渚を置いていくことに抵抗がありました。それは朋也も卒業を拒むほどに。結果と、渚の辛い思いを汲み取れない朋也は、秋生さんから子供だなと怒られます。朋也は、何人かの力になることはでき少しはマシな人間になったつもりでしたが、好きな女の子が卒業できなくなるそれだけでもう、どうすればいいか分からないほど子供だと自分で思います。朋也にとって、学校生活で目標を見失った中、唯一学校生活を良く思えるようになったのは渚のおかげで、渚との青春が、朋也にとっては学校生活のかけがえのない思い出でした。それほどの思いがあったにも関わらず、一緒に卒業は出来ないことに、これ以上の思い出が作れないこと、それが辛くて子供だと認めます。朋也の葛藤にリアリティがありました…

この時点ですでに渚が大好きで、小さくて、か弱くて、それでもずっと頑張り続ける存在である渚をずっと守っていきたいと思い、しかし、まだ精神的に未熟だった朋也は、一緒に卒業出来ないのが凄く悲しく、卒業する日になっても春原に冗談で、「今から窓ガラス全部割ってもう一度留年出来ないかな…?」と言います。それぐらい心残りがあり、学校から帰る途中も渚と過ごした学校生活の思い出を振り返るシーンがアニメでありました。このシーンで願いが叶う場所のアレンジBGMが流れながら、渚の描写が出てくるのは朋也の気持ちが伝わってきて、泣けますね…( ノД`)

また、幸村先生も定年退職という、卒業タイミングが朋也たちと重なりました。幸村先生は、スポーツ推薦で学校に入った朋也と、春原に対して、周りは進学を考えていることで目標がある中、目標がなくなり周りの環境から浮いてしまった二人を、一人だと悪い方向に行く可能性があるため、出会わせることで、友達としての青春を、真っ当な道を歩ませようとしてくれました。進学校と真面目な生徒が多い中、唯一目をかけてくれた存在で、朋也と春原に「ありがとうございました。」と言われるシーンは感動でしたね…

卒業後も、渚は最初に、「朋也君、卒業おめでとうございます。」と制服姿の朋也に言います。朋也はそれを聞いて、初めて坂道で出会った日を思い出し、あの坂道から学生生活という、お互いに同じ場所で見て、進むことは、自分は卒業してしまったので出来ないと悟り、本心を伝えます。

渚の前で泣きながら、「幸せだったんだ!やっぱり俺も留年すればよかった…!」と言うほど渚が支えになっており、どれだけ悲しいか、そこで渚が「朋也君、そんなことで足を止めたらダメです。進めるなら、進むべきなんです。朋也君は進んで下さい。私はもう1年頑張りますから」と自分も一緒に進めなくなってしまって辛いだろうに、そんなことでと言い、この先の未来を大切にしており、渚が凄く強く、朋也も渚の体調を考え、精一杯渚を大切にしており、お互いがどれだけ相手のことを大切にしてるかが分かり、エモすぎます…(´;ω;`)

渚の強い意志の表情が伝わり、良すぎます…

そして手を繋ぎたいと渚は言います。朋也が制服姿で、学生生活の間に、最後にデートが出来る日であり、朋也が願ったことの一つでした。渚の優しい思いが、繋いだ手に対して桜の花びらが舞っているのがすごくエモく、感動でしたね…(´;ω;`)

最後に朋也は、立ち止まることなく歩きたかった、どこまでも、どこまでも、ずっと続く坂道でも…二人で…といい、朋也の卒業の話は終わります。

つづくとアニメなのでそう終わっていますが、歩きたかった坂道を言った後に、桜並木でつづくを表示されると、この後の未来にもつづいていくと感じれて、色々な意味で捉えることができ、凄くエモイですね…(*´ω`*)

また、渚は朋也にこのシーンで進めるなら進むべきだと言っており、渚にとって、未来で自分が亡くなり、汐が生まれることを分かっていた可能性があり、朋也が挫折することが分かっていたので、汐のためにも、進むことを選択してほしいという願いがあったのではないかと思いました。このシーンが坂道の途中で話があったこともあり、坂道を進むことに対しての、渚と朋也の道の違い、そしてそれは町(渚)の意思であり、停滞した町にいるのではなく、そこから先への未来に進んでほしいという意味があったのかなと思いました…


卒業後の話はもう一年留年した渚と、社会人となった朋也の話が始まります。朋也は卒業後、夢の中で最初に親友や友達たちとの卒業の別れから、少しづつ風が流れ、雲が西から東へと動き、時が進んでいる描写がありました。ですが渚の卒業おめでとうで雲は逆に動き、時が戻る描写に変化します。雲の動きが、朋也の学校生活という目の前にあるやらなければならないことから、大人になりやりたいことを見つけられず、渚を中心に、やりたいことを探し始める気持ちの動きが表現されていました…

その後、朋也は早苗さんの提案で古河家のパン屋で一緒に働くことになります。次にどうしようか迷っていた朋也にとって、その提案は嬉しい出来事でした。卒業後に、衣食住だけではなく、働き口まで用意してくれる…大人として、人として助け合いが心の底にあるからこそできる、優しさでした…そして朋也も一緒に働くうちに、秋生さんと早苗さんが渚を元気づけるために、夫婦漫才をして、笑わせていたことを理解するようになります。ずっと一人で父親とうまく生活できなかった朋也にとって、その出来事は新鮮であり、本当の家族の姿に気付き始めたのだと思います。渚にとっても、辛い学生生活を明日も頑張ろうと思えるほどの、家族愛がそこにはありました。

そこから渚の学生生活の話に進みます。演劇部を継続すること、周りに友達を作りたいこと、色々とやりたいことはありました。しかし、2年留年していること、周りは3年生のため進学の準備で忙しいこと、演劇部の顧問が変わったこと、部活動紹介でうまく伝えれなかったことがあり、渚から楽しい学生生活を聞くことはありませんでした。渚にとっても、学生生活の時には朋也という存在が近くにいたからこそ、継続出来ていたこともあり、強くなったからといって、人間そんなには簡単に本質は変わりません。渚の弱い部分が、渚にとって学生生活では強調され、友達作りも、部活動の継続も難しい出来事でした。見ていて辛かったです…それでも、朋也の頑張れの一言が、渚を毎日学校に行かせるための背中を押したこと、それだけが渚にとっても少しずつ人生という坂道を登ったことに繋がり、良かったです…(´;ω;`)

ここから朋也は、久しぶりに杏たちに会い、学校が忙しいことや、周りの人たちが目の前の目標に向けて頑張っているのを見て、ショックを受けているのか、冗談を上手に返せませんでした。そういった諸々の出来事があり、朋也は自分の中で目標を決め、一人暮らしを始めること、芳野さんにお願いし、芳野さんの勤めいている会社に入社することになります。一人暮らしを始めるために、秋生さんと早苗さんに伝えますが、早苗さんからは決心したことを褒められ、秋生さんからは「何も言わない、思うとおりにやってみろ」と、母親や父親としての、朋也に対する振る舞いがありました。朋也も秋生さんには敬語を使うのをやめていたりと、家族らしくて凄く良かったです…(*´ω`)

その後、秋生さんは朋也とキャッチボールをし、秋生さんは朋也に対して助けが必要なら遠慮なく言えとアドバイスをし、社会経験がまだ朋也はありませんでしたが、朋也はその言葉だけで十分だと、未熟さを残している感じがありました。そして朋也は渚を連れて行ってもいいかと秋生さんに確認します。秋生さんにとって、自分の娘が、家を出ていくことになるのは、別れと成長もあり、その思いをスッキリさせるために、キャッチボールではなく、バッティングで朋也の思いがこもった球を、ホームランします。言葉ではなく、思いを行動で表現するのが、父親らしくて良かったですね…

朋也の初出勤の話。芳野さんが社会人の先輩として凄くいい人でした。入社した朋也に対して対等に接し(とりあえず1日でやめるのはナシにしてくれ…それやられると鬱になる…と半分冗談を言った後に、電柱に登っての作業でスパナを落としてしまい、バカやろう!と言い、今下に人がいたらどうだとしっかりと怒ります)、こういう当たり前のことが出来る人って中々いないので、先輩という姿を見せられたシーンでしたね…また、1日目にも関わらず、失敗を優しく許すのではなく、怒ることが出来るのが、これからの仕事の付き合いを対等にできるか、朋也に対して期待をしているからこそ、普段の仕事と同じ振る舞いをして、自分自身で成長することができるかを思っているのが伝わり、エモかったです…(*´ω`*)

1日目の仕事後、朋也が飯を食べながら眠たくなっており、1日目の社会人としてキツイ仕事をした後に、やっとリラックスできる場所になると、うとうとするのはリアリティがあって共感するシーンでした。渚から見た朋也が眠たくなるシーン、朋也から感じた眠たくなるシーンが伝わってきて疲れているのが分かりやすく、深いシーンでしたね…

仕事も大変ながら、朋也は「今俺は渚に支えられていた、渚は俺を心配して、毎日様子を見に来てくれる。それだけで、腐らずに頑張ることが出来た。」と思っています。朋也にとって、学生の頃とは全然違い、色々な嫌なことから逃げてきた時の癖もあったのでしょうが、今は渚という大切な存在がいること、渚によって仕事疲れを癒せる空間や気持ちが安らぐ場所があり、逃げるのをやめることができ、大人として成長を感じるシーンがありましたね…(*´ω`*)

また、朋也は右手が上がらないのを隠し、仕事中に芳野さんに最初疑問を思われたり、渚も学校生活で去年と違い演劇部がないこと、朋也という存在や、友達がいないことで、一人きりになることが多く、辛いことがあったときに、そういった出来事を忘れようと、朋也に話しかけますが、朋也も仕事で色々と考えを持つようになり、渚の話をしっかりと聞くことができず、渚に不満が溜まるシーンがありました。このシーンで、町、時の流れ、人のBGMが流れるのは、人生うまくいかないこともあるが、それでも時間は進んでいく、周りは変化していくと感じ、共感することも多いシーンでした…また、渚は朋也の仕事の頑張りを見て、「すみません」と、自分自身を卑下するシーンは、渚らしいシーンではありましたが、辛かったですね…

渚は学校での出来事や、朋也の仕事の頑張りを聞いて、共感するところがあったのか、朋也に私が帰った後に、部屋で独りぼっちになるのは寂しいんじゃないか、それを考えると、時々泣きそうになってしまいますと言います。学校生活が辛いと感じている渚にとっても、朋也との共同生活は癒しであり、また、自分には家に帰ると家族がいるが、朋也は一人きりだと考えると、学校生活の自分と面影重ねたのか、朋也が実家にいたころのように、一人きりの環境と同じと感じたのか朋也の心境を思いやり、泣きそうになるぐらい辛くなると言い、そこまで人を思いやれる優しさに感動しました…( ;∀;)

その後の話でも、芳野さんは自分が出来ない仕事を朋也がやっているのをみて、朋也にとっては大したことのない仕事でしたが、芳野さんはきっちりと褒めてくれます。そしてそれを見た他の社員も、仕事の時間は終了していますが、手伝おうかと声をかけたりするシーンがありました。何気ない日常の仕事でもしっかりと褒めることの出来るいい先輩をしており、上下関係関係なく、他の社員が手伝いを申し込んだり、朋也が仕事終わるまで待とうとしたり、朋也が先に帰ってほしいと頼んだことにより、先輩社員たちが朋也の意図を汲み取り退社すると、良い職場だと感じる雰囲気がありました。

また頑張る朋也を見て認め、朋也の怪我にも気付き、今後その怪我がずっと仕事上支障があることでも、お互いに分担し補い合おうと、大事に思ってくれてます。ここで朋也が目頭が熱くなってありがとうございますと言っているのが、凄くいいですね…

その後朋也は会社に期待され、色々な仕事を任さられるように。休日出勤が増えたり、仕事中は芳野さんに頼まれた仕事に対して、返答だけではなく、少しずつ提案ができるようになっていました。そして芳野さんからも仕事を任されるようになり、朋也の急成長ぶりから熱心に仕事を頑張っているのが伝わり、これまで何となくだった昔の過ごし方から、必死になれる成長した朋也の姿に感動しましたね…(*´ω`*)

仕事中、芳野さんは朋也の右肩が上がらないことに気付いており、それを朋也に聞きます。朋也は肩が上がらないことは、体を使うこの仕事において、ハンデとなり辞めなければならない可能性があるため、黙っていましたが、芳野さんに気付かれていたことに驚きます。芳野さんは右肩が上がらないことを、朋也がハンデを理由に逃げたり、仕事を辞めない意思を見て、そのハンデを克服しようと、上手に仕事をこなしているのを評価し、お互いに助け合い、例え朋也が作業中に時間がかかったり、出来ない仕事があっても自分がその仕事を補おうと、朋也の事を決して見捨てない先輩社員として、凄い心構えがありました。朋也はそれを聞き、迷惑になることを恐れますが、芳野さんは朋也がこの仕事を続けていくのを前提で、仕事中に事故で渚を悲しませるなと、朋也の仕事に対する心構え、周りの環境、そういったものを考え、フォローします。朋也は芳野さんの温かい言葉に泣きそうになりますが、朋也にとって、この人に会社の上司として出会えてよかったという気持ちが伝わってきて、泣けましたね…(´;ω;`)

それとこのシーンは芳野さんの目の動き方が凄く好きなシーンでした…運転中というのもあり、ずっと前を向いているのですが、朋也に対して仕事の分担の提案をしたときのみ、朋也の表情を伺い、自分の言葉に対してどんな表情をしているのか(受け止めようとしているのか、申し訳なさそうな顔なのか)を確認し、そして前を向いて説得を必死にする感じではなく、さりげなく、朋也のことを気遣う言葉をかけているのが、朋也に対して負担をかけない伝え方の感じがして、とても良かったです…(*´ω`)

その後朋也は、上司の仕事の段取り忘れで、この仕事出来ないかと聞かれるシーンがありました。朋也はそれを聞いて、自分で判断し、この仕事ならできると積極的に取り組もうとします。社会人の朋也としての成長がエモかったです…(*^^*)

その後、朋也一人にお願いした仕事でミスが発覚し、芳野さんは朋也を気遣って詳細な内容は伝えず、例え休みの日だろうと、自分で片づけて朋也には渚との予定を楽しんでもらおうと、休日出勤します。しかし朋也にとって、休日の大事な約束があるけどそれをキャンセルして、芳野さんが変わりに対処しているところに、頭を下げて責任を取らせて欲しいと懇願します。それを芳野さんは最初は断りますが何度も頭を下げる朋也を見て仕事を手伝ってもらいます。そして、翌日の仕事場では、きっちりと褒め、そしていずれお前の後輩が出来た時に、そいつの失敗をフォローしてやれ、それがお前の仕事だと大切なことを伝えます。その休日の約束が大事なのは芳野さんも知っていたのに、そこで朋也の気持ちを汲み取れる芳野さんが先輩として、またしっかりと後輩に伝えていくべきという恩の返し方を教える姿に感動しましたね…(ó﹏ò。)

朋也の休日の約束は、最近すれ違いが多かった渚が、お互いに楽しめる機会と嫌なことを忘れるために、創立者祭というイベントを一緒に楽しみたいというお願いでした。この約束は創立者祭が終わった後に朋也は到着し、鼻歌で創立者祭を歌っているぐらい楽しみにしていた渚から不満があるのかと思えば、「朋也君は謝まるようなこと、してないです。一緒にとうもろこしを食べながら帰りましょう」と何一つ言わないのが、学校の今までのこともあり、辛い環境は渚だろうにそれよりも人のこと(朋也の仕事の頑張る姿)を思える渚が強く、とても切なくなりました…(*´ˆ`*)

また、ゲーム版でやり取りがあったか覚えてないのですが、アニメ版は連絡をやり取りするシーンがなかったので、お互いにやり取りをせずに結果こうなった(朋也は約束の時間に遅れ、渚はずっと待っていた)のだとすると、お互いが大切に思っているからこそ、出来たのがエモすぎます…(´;ω;`)

走ってきた朋也に対して、汗を拭く行為を先にしてあげるのが、優しすぎますね…

食べながら帰るシーンも、坂道という一番の思い出が残るシーンなのが、願いが叶う場所のBGMもあり、エモイですね…(*´ω`*)

朋也にとって、今回の話は、一人で初めて任された仕事に対してミスをしてしまい、怒られる覚悟で会社に出勤したり、渚との約束を果たすことが出来なかったことで渚に怒られるのではないかと思った朋也でしたが、渚はそれを受け止めてくれ、朋也は驚き、会社でも褒められて、朋也はまた驚きがある、朋也の社会人としての、周りの環境と共存しながら、今までと違うことが多く、人の温かさに触れる話となっていました。会社にも名札を作ってもらえたという、新しい場所が出来たのを強調するように今回の話は終わりますが、朋也が少しずつ新しいことを知り、認められているのが本当にエモイ内容でしたね…(*´ω`*)

仕事も少しずつ慣れ、朋也は俺が選んで、新しく手に入れた場所だったと言います。自分が周りに流されて生きてきた朋也でしたが、初めて手に入れた場所と誇っており、少しずつ大切なものを手に入れているのが良いなと感じました…自分で選んで、それをいいものだと肯定できることは、自己満足としても、やりがいとしても人生においてプラスの出来事になるので…(*´ω`*)

その後朋也は、渚に問い詰められ、朋也の親父に一人暮らしを始めたこと、新しい住所のことを伝えたかと聞かれます。朋也はそれを否定し、親父と会うことは嫌な思いをすると言います。会わなくなった間に親子の関係はどんどん溝が深まり、周りの楽しいことに慣れ、いつの間にか朋也自身、どこに住んでいるのか最低限のことでさえ、家族には伝えませんでした。渚の、家族と仲良くしてほしい気持ちが、朋也の嫌なことからは目を背ける、子供らしい気持ちに負けてしまっており、少し悲しくなりましたね…

朋也はその後、仕事で出世のチャンスがあり、親方から相談されます。このシーンでは遥かな年月 -Piano-のBGMが流れており、後に朋也の親父と過去の回想で流れるのだけではなく、未来への挑戦といった出来事にも流れるのはとてもいいなと感じました…

朋也は別の仕事に就けるチャンスに、自分が考えている方向とは別の道を突然提案され、戸惑いますが、その朋也のチャンスを芳野さんは応援してくれました。朋也はそれでも迷いますが、そんな時に芳野さんは自分の過去話をします。

芳野さんの過去話は、叱ってくれる存在がいなかったため、好き勝手に生き、他人のライブでメインボーカルを奪うほどの悪いことを行う少年でした。そんな中、自分が作詞したラブソングを褒めてくれ、真摯に歌詞の意味を読みとってくれる先生が現れます。その先生は、教室の移動中にも関わらず、話に夢中になってしまい忘れるほど、どこか抜けた人でした。この頃の芳野さんにとって、自分というものをうまく見つけられず、そんな中自分が書いた歌詞をしっかりと読み解き、理解してくれ、時間を忘れるほど自分に興味をもってくれる存在は、叱ってくれる存在でも何でもいいので、自分自身に興味を示す人が芳野さんにとって少ないのもあり、好きになったのではないかなと思います。朋也とは違った道で自分自身を上手に見つけれなかったのが伝わるシーンでした…

その後、芳野さんは音楽で飯を食っていくと近い、周りの人はそれを笑いましたが、先生(公子さん)だけはそれを応援し、真剣に芳野さんに向き合ってくれました。そして芳野さんは「自分がプロになったら、付き合ってほしい。」と音楽への道、自分の覚悟を決めます。芳野さんにとって、自分を認めてくれた人へのきっかけになった音楽は全てであり、将来に希望を持っていました。

そしてデビューはあっさりと決まり、デビュー後、芳野さんは歌いたいものを全力で醜い歌詞だろうと、吐き出すように、嗚咽のように歌ったと言います。それはきっと芳野さんが感じた心の叫びであり、芳野さんのラブソングは心の部分や人間関係を深く表現したものであったため、醜い歌詞も人間の嫉妬心や残酷さ等、醜い部分を表現した歌詞ではないかと思います…

芳野さんは歌うことにより、歌った後、それはどんな歌詞であろうと、きれいなものだと感じ、生きることは瑞々しいこと、生きることが一番醜いことだと思うようになります。歌を通じて、人生とは、人間関係とはどういったものかを何となく理解し、それを肯定することで、その中にあるきれいさに気付くように。本人がそこまで感じている歌詞だと、芽衣ちゃんがファンになるのもよく分かります…

自分の場所を見つけたと感じた芳野さんでしたが、テレビ局の企画により、芳野さんの音楽によって救われ、逆境に立っている(病気や事故、親のせいでとんでもない苦労をしている、精神が弱い人達の)ファンに会いにいくことになり、苦しみの中、芳野さんの歌を拠り所にしているのが分かり、自分の歌は自分一人の歌ではないことに気付きます。本来は芳野さんの気持ちや自分を代弁してくれるのが歌であったはずですが、その言葉の責任は自分だけのものではなく、周りにも影響することが分かるようになりました。

芳野さんは歌手としての真実に気付き、自分の歌を何千、何万人に向けて作らなくてはと思うようになったこと、現実の壮絶さ、自分の浅はかさを、薄っぺらさを思い知り、曲が少しづつ作れなくなります。自分の歌が、どれだけの影響力、それを理解せずに心のままに歌を作っていたからこそ、歌詞の責任に耐えられなくなり、純粋さ故に、心に傷を負うようになりました。本音では別の事を考えながら、この歌詞だと人に影響あるだろうと、心の逃げ道を作っておけば良かったのですが、その答えを事前に出せなかった浅はかさ、それで耐え切れなくなった心の薄っぺらさに少しずつ絶望しており、辛いシーンでした…

事務所は芳野さんの変化に気付き、休養を言い渡され、半年後、番組で会ったファンが罪を犯し、取り返しのつかないほど大きな罪を犯したとテレビで分かります。それは芳野さんにとって、その歌を拠り所にしたファンが、間違った道へと進んでしまったという、自分自身の歌による責任を感じる苦悩の始まりでした…

自分の歌を、ファンの中で特に生きるための拠り所にしていた(芳野さんの歌を聴くと気持ちが落ち着く、早く新曲が聴きたいと思うほどの)人が罪を犯したことで、芳野さんはどんなものであれ、生きる糧を奪ってしまったと考え、歌い続けることを決意します。その歌う内容は、無理な理想やきれいごとであり、自分でどうしてこんな歌を歌っているか分からなくなるぐらい、芳野さんの気持ちを代弁した歌は、いつしか誰かのために、自分の気持ちとは関係なく、芳野さんが歌い続けることに価値を見出し、歌う行為をしなければならないと、呪いに変わっていました。

そしてその歌の歌詞は理想論から逸脱し、生臭い現実をたたきつける歌詞となります。歌から得れるものは、現実の苦しみだけになり、歌詞は支離滅裂、矛盾だらけになり、それでも芳野さんは歌い続けます。この時点で、歌手として、歌詞がしっかりと書けていないと自覚があり、そんな自覚があっても、自分の歌でこれ以上人の人生を滅茶苦茶にしないように、無意識の責任感から歌うことをやめないようになっており、限界がきているのが分かります…その後、歌を失うことを恐れた芳野さんは、最悪の方法による罪を犯します。歌うことが芳野さんの始まりであり、どんな道を辿ろうと、責任感、自分にはこれしかないと目の前が見えなくなるほどの気持ち、そんな過酷な状態になっていました…

歌うことを失い、縋るものもない、何もかもなくなってしまった芳野さんは、「帰りたい」と絶望の中、一度だけ願います。歌うことを失った芳野さんにとって、自分を肯定してくれたものはすでに失ってしまい、自分自身の生きる価値が見いだせなくなっていました。だからこそ、帰りたいと、昔の自分探しに夢中になっていた過去や、色々な出来事があった町に、昔のように戻りたいという気持ちもあり、帰ります。そして芳野さんは町に帰った直後、公子さんに会います。このシーン、昔は公子さんと芳野さんの距離は近かったですが、帰ってきた後に芳野さんが気付いたシーンでは、遠く離れており、時間の経過とともに距離感が離れたという、時の流れを感じ良かったです…

公子さんは、芳野さんに対して、一言伝えます。「まだ音楽は続けてる?諦めないで続けていれば、夢は叶うから…」と。芳野さんはそれを聞き、「何もかも変わってしまった、変わらないわけにはいかなかった、でも見失ってはいけないことがあった、歌い続けるべきだった、誰のためでもなく、この人のために、ラブソングを…」と思います。芳野さんにとって、歌は全てであり、自分自身の心の叫びを歌うことが唯一の救いでしたが、それは周りの環境により誰かのために、歌わなければならない呪いへと変わりました。そんな中でも、自分のラブソングを褒めてくれ、意味を汲み取り、理解してくれ、自分が好きになった人に対して、歌うこと。それこそが、自分の肯定と、歌を認めてくれた原点であり、好きな人を思って歌うという行動原理に繋がっていたこと、自分の歌をしっかりと認めてくれる人に気付き、失ってしまったことを後悔します。公子さんにとって、芳野さん本人は今でも、音楽というジャンルが好きであり、それに対してのめり込む、のめり込む姿にこそ、価値がありそれを続けてほしいという純粋な願いと想いがありました。芳野さんの過去話は深すぎて本当に泣けます…(´;ω;`)

朋也はその話を聞き、大事なもの見失うなよと、芳野さんから言われ、小さな声で力強く「はいっ…。」と答え、その後渚も、朋也の頑張りが認められたことに対しての喜びがあり、そうした出来事から朋也は、新しい職場でやってみたいと思います。

朋也は自分の頑張りの結果から、人に認めてもらい、背中を押してもらったことから、少しづつ人の冗談にも合わせて笑ったり、柔らかい受け答えが出来るようになり、優しい感じが出るようになってきました。昔はうざいと思っていた出来事が自然にできるようになり、今は違うと感じるぐらい成長があり、少しづつ大人になる、そんな朋也の気持ちが丁寧に表現されていました…成長過程が本当にエモイです…(*´ω`*)

しかしそんな時、朋也の親父の直幸さんが警察沙汰をおこしてしまい転職の話が流れます。朋也はショックを受け、町を出て、親父が関係しない、新しい場所で再度やりなおしたくなりますが、渚がそれを止め、それは逃げること、町は帰る場所でなくてはならないと言います。この町は私たちが生まれた場所であり、私たちの町で、朋也と出会えた、いいこともあったと続けて渚は言います。町との共存、どんな出来事があっても、生まれた場所で頑張り続けること、その場所から嫌な気持ちで逃げ出してしまうと、もう生まれた場所には嫌な気持ちが残ったままなので帰ってこれないと、人生に通ずる考え方や、生まれた場所を愛するといった、特別で大切な気持ちの話がありました。町を愛すること、それは周りの人も大切にしあう関係であることに繋がり、嫌なことから逃げ出してしまいたくなることを止める、渚の芯の強さや人を大切にする気持ちがあり、このシーンも重要かつエモかったです…(*´ω`*)

その後直幸さんに面会しに行きますが、直幸さんは何も言わず、表情に悪意を感じた朋也は怒ります。やるせない怒り(親父との繋がりによる自分の頑張ってきた結果を失い、その親父は今でも昔と変わらな生き方で、自分を家族ではなく友達のように見てくることに対し、全ての出来事を考えて)壁を殴って発散させようとしますが、渚が必死に止めます。このシーンは渚が泣いているのが凄く印象的でしたね…どんな気持ちで朋也を止めたのか…もしかしたら朋也の家族がいないことへの、安心がないことへの、涙だったのかもしれないのかなと思いました…

また、この場所で朋也の結婚しようを渚は受け入れ、朋也自身、怒りを抑えれなかったことに対する情けなさを伝え、渚も自分も情けない、でも二人一緒なら強くなれますと言う渚は優しすぎて、泣きました…( ノД`) そして朋也が、渚に聞いたずっと一緒にいてくれるという約束も、朋也にとって、親父の最悪な出来事から、渚という、唯一の心の支えが出来たことが分かり、やっと家族が出来たという朋也の安心が伝わるシーンとなっていましたね…

 

渚との結婚が決まり、親に認めてもらいに行くシーン。早苗さんは一発okでしたが、秋生さんは、話ではなく野球でということになり、朋也は挑戦します。秋生さんの圧倒的なピッチャーのボールの速度に、朋也は中々打ち返すことが出来ませんでした。社会人なりたての朋也が、誰かを守るということ、その重みを野球という形で秋生さんの積み上げてきたことを見せられるシーンであり、実際に経験をしてきた秋生さんだからこそ、朋也に言った、「勝てねーよ。それぐらいの力の差があんだよ。てめーと俺様には。」の言葉の重みがあり、力の差はきっと野球経験だけではなく、人生経験、覚悟の差があるのではないかと思いました…

その後、必死に練習する朋也を見て、最後の一球として、朋也へ秋生さんは挑戦してくれます。打ち返すことに成功した朋也は、秋生さんに、「渚を俺にください!」とお願いし、了承されます。打ち返したことの喜びより、秋生さんへの必死なお願いが、朋也の覚悟(朋也の渚との結婚や、渚を通じて、親父の件もあり、学生ではなく、大人として、自分で選び、守ることのできる存在へ強くなるための覚悟)を表現しており、良かったです…

また、早苗さんは秋生さんの了承を聞いて、こう伝えます。「朋也さん、渚は私たちの夢です。そして今日からは、朋也さんも私たちの夢です。二人の幸せが、私たちの夢なんです。だから…幸せになってくださいね。」と。昔は早苗さんも秋生さんも自分自身の夢を追いかけ、そしてうまく立ち回れなかったため、自分自身の夢を一度捨て、渚の幸せが、自分自身たちの夢となりました。渚が演劇の夢を叶えることは1期の秋生さんが、親の夢だと語っていたこともあり、何よりも渚の幸せを願っていました。そして渚と夫婦になった朋也は、言い換えると早苗さん、秋生さんの息子になったということでもあり、夢の対象となりました。それもあって二人の幸せを願い、祝福します。幸せになることへの重みと、感動がある台詞でしたね…(*´ω`*)

渚の誕生日。だんご大家族のぬいぐるみを買ってもらい喜ぶ渚や、お酒一杯で酔う渚の珍しく嫉妬する可愛いシーンがあります。

また、卒業式の日には学校には行けませんでしたが、仲のいいみんなに集まってもらい、別の日に仮の卒業式を行います。このシーンで桜並木を見ながら、朋也と渚が歩き、一緒に登校していたころから時間が経っても、同じ風景で遙かな年月 -Piano-のBGMが流れるのは、渚が過ごした学校生活5年を思い出し、とてもよかったですね…

卒業式では、渚の学校の思い出を話します。「この学校での生活、辛いことたくさんありました」、渚は留年したときに、「時間の流れの中で変わらないものはなくて、それを知ったらもう動けませんでした。」と言います。「だから、この坂の下で立ちつくしていました。」「そして、その背中を押してくれたのが朋也君でした。」「それから私は、いろんな人達と出会いました。」「ここにいるみなさんに支えられて演劇部を作って…学園祭では舞台に立つことも出来ました。」と続けます。そしてもう一年留年になったものの、それでも私は頑張ってみようと思った、強くなりたかった、強く生きたかった、そんな勇気をくれたのがここにいる皆さんですとさらに続けて言います。最後の1年は一人でいることが増えてしまい、それでも、それでもやっぱり私は、この学校生活をかけがえのないものだと思います、卒業するのに5年もかかってしまいましたが、大好きな学校です、頑張れた私が過ごせた場所だからです、どうも、ありがとうございました…と伝えます。

渚自身、口にしてこなかった学校生活について思ったことをついに話す機会であり、渚のとって辛かったことと、その辛いことを乗り切り、強くなりたいという意思から、病気による中退という選択肢もあったにもかかわらず、卒業することができ、卒業したからこそ、頑張った自分を認めることが出来る学校は、誇りや大好きだと言える場所となっていました。渚にとって、一人きりだった環境や、朋也みたいに春原の存在という、学校を辞めずに済んだ友達がしっかりといたわけではなかったので、年数もあり、誰よりも学校生活に対しての想いや、自分自身と向き合う機会が多かったのだと思います。そんな学校という存在を、逃げずに前へ進み、成長できた場所であり大好きだと言える渚は、強くなっているのと、この考え方が、世の中にある、苦手な場所やどうしようもない環境に対して逃げずに頑張ってきたことへの誇りと同等の出来事と考えられ、エモすぎて泣きましたね…(´;ω;`)

卒業というタイトルの話は、卒業式を主とした話だけではなく、渚が古河夫妻から子離れし、岡崎渚と名前が変わったことによる、秋生さんや早苗さんからの卒業と、朋也の奥さんとしての新しい道、渚の学校生活で頑張れたことへの誇りから、大好きな場所からの卒業と新しい道へと進むこと、様々な話となっており良かったです…(*´ω`*)

結婚後、渚と朋也の同棲生活が始まります。渚はこの家で住んでいく際に、誓いとして、どんなに辛くても泣かない、ただ嬉しいときだけは泣くかもしれないと誓いを立てます。学校生活が終わり、渚も一人の大人として、また朋也の奥さんとして、今まで学んできたことから、これからの人生において決意し、渚の新しい道へ進むための気持ちがしっかりとしており、その強さが良かったシーンでした(*´ω`*)

大人になった渚の笑顔が魅力的でした…(*^^*)

渚は結婚後、仕事することを決意し、ファミレスでバイトを始めます。朋也は最初仕事をしたい決意がある渚の言葉を聞いて、渚の体調を考えた際に、不安になり、このシーンで町、時の流れ、人のBGMが流れるのは、朋也だけではなく、渚も変わっていっているのが伝わり、夫婦として、家族として気持ちが変化していくことへの強調がありました…

そして朋也は渚に対して、「これから色んなことがあるだろうな。大変なこととか、辛いこととか。」と言い、それに対して渚は「朋也君となら立ち向かっていけます。」と返し、それを聞いた朋也は、「俺も、お前さえいてくれれば、どんなことにも負けずにいられると思う…だから、ずっとそばにいてくれよな。」と言います。この時点で、朋也が仕事や人間関係で辛いこと、それは渚がいることによって、負けずに乗り越えられると、自分一人では頑張れないほど渚に対して依存し、支えになっているのが伝わるシーンでした。こういった細かいシーンが、朋也が渚を心の支えとして、少しづつ変わっているのが分かる重要なシーンとなっていましたね…

朋也は仕事が早く終わった日に、秋生さんと一緒に、渚の制服姿を見に、渚の職場へ行きます。そこでは渚の制服姿が凄く可愛かったり、秋生さんがチョコ&ストロベリーミックスパフェダイヤモンドスペシャルを頼んだりと、眼福だったり笑いが多いシーンがありました。

そして、渚の職場で朋也と秋生さんは、渚がナンパされているのを見ます。もちろん止めに行き、その後朋也は店長と話すことに。店長に怒られると思っていた朋也でしたが、実際は違っており、店長は前回も同じことが渚にあった時に、うまくやり過ごしていたと、渚の事を褒めます。朋也はそれを聞いて驚きがあり、いつの間にか、人見知りな渚が、そういった場面では上手に立ち回りやり過ごしていたことへ強さを感じ、喜んでいました。

その後、朋也は渚からは学校の旧校舎が壊されることを聞き、朋也は自分の思い出の場所が、渚の職場同様、登校途中の雑木林が無くなりレストランに変わったことも思い出し、無くなることに動揺します。朋也にとって渚と出会い、自分は変わり、また自分の守りたい大切な人を見つけることが出来ました。嫌な思い出も多い町に、渚と作ってきた思い出の場所が無くなっていく…渚に出会うまで空っぽだと思っていた朋也にとって、新しく出来た思い出まで無くなることは苦痛であり、変わらずにはいられない状況に、ついていけない状態でした。やっと見つけた大切なものが少しずつ無くなっていくのは悲しいですよね…朋也はこの時点で、町が変わっていくことに不安を覚え、何もかもが変わってしまっても、それでもこの場所が好きでいれるのか疑問を持ちます。不安になる原因として、朋也はもしかしたらこの後に起きるであろう町と渚は繋がっており、町の変化や渚が亡くなることに対して、もし朋也ループ説があるなら、うっすらと感じていたのかもしれませんね…

また、このシーンでは渚は朋也が感情が爆発したことに対して寄り添い、朋也を怒らせてしまったこと、朋也は何でもないと言いますが、どうして怒ったのか、自分の発言が問題なら謝りたいと言います。朋也の怒りを放置せず、しっかりと寄り添い、二人で思いをぶつけ合って強くなろうとしているのが、渚の優しさと、強くなるための誓いを思い出し、エモかったです…(´;ω;`)

 

話は進み、渚に赤ちゃんができます。朋也はそれを聞いて、例え周りから甲斐性なしと言われても、自分が守ると、決意がありました。渚と一緒に強くなってきた朋也の成長がエモかったですね…

その後、自宅出産をしたいと渚から要望があります。町には大きな病院はなく、この家で、この町で赤ちゃんを産みたいと。生まれ育った町で、渚にとって大事な場所だからこその思いがありました。アニメでは話の途中で彼岸花が映るシーンがあり、この後の展開が怖くなるようになってましたね…

毎日が慌ただしく過ぎていく中、渚は家の中で気分が悪く倒れることがありました。朋也はそれを仕事中知らず、渚に「俺にも教えてくれれば…」と言い、渚は「すみません…お仕事の邪魔をしたくなかったので…」と返します。渚にとって体調不良で倒れたことは、二人一緒に頑張ろうと朋也と誓い合っているので、電話することもできたのだと思います。ただ、創立者祭の時に、朋也がどれだけ仕事を真剣に考えているか、そういったことを知っていたので、仕事に集中してもらえるように、渚なりに早苗さんに助けを呼び、上手に自分の体調のことも考えながら、立ち回ったのだと思います。どんな状況においても、優しさがありました…(*´ω`*)

ただ、朋也は渚の体調不良や、色々な出来事への不安から、「俺はもう、手放しで幸福感に浸ることは、出来なくなっていた。」と思うように。渚の体調不良で、学校生活で苦労し、中々治らないことを理解しているからこそ、朋也の不安が全面的に出るようになっていましたね…

その後、早苗さんから話があり、渚の出産には危険が伴う、万が一の場合(命の危険)があるかもしれないと医者は思っていたと伝えます。朋也はそれを聞いて早苗さんに子供を諦める選択肢も考え、早苗さんに聞きますが、私にも分からない、諦めるのであれば早い方がいいと言われます。朋也にとって、普段贅沢を言わない渚が、唯一の願いを叶えるためには、渚が亡くなるかもしれないリスクがあると言われ、苦悩します。判断さえつけれない悩みであり、早苗さんにも子供を諦めるべきか相談するぐらいに、気持ちが追い込まれおり、辛いシーンでした…

そしてこのことを渚に伝えますが、渚の意思は変わらず、赤ちゃんを産めるなら病院でもいいと伝え、赤ちゃんに会いたいと伝えます。この時の渚の覚悟と、優しさがある表情にはグッと来ました…

出産もリスクがあり、朋也も渚も不安になってきますが、秋生さんは朋也に対して「ぎりぎりまで必死に考えて力を尽くせば、そう悪い結果ばかりにもならねぇだろ。産めと言ってるんじゃねぇぞ。一番苦しんだ奴が決めればいい。その結果はみんなで受け止めようってことだ。」「なぁ小僧…いや、朋也。これからお前にも苦しいことや悲しいことが待っているはずだ。お前たちなら、俺たちなら乗り越えていけるはずだ、俺たちは家族だ、助け合っていくぞ。」と言います。朋也を名前呼びをし、一人の父親として認め、出産するかどうか選択が難しい中、選択に対して背中を押してます。そしてどんな結果になろうとも、一人で抱えるのではなく、みんなで抱えればいいと。芳野さんが先輩として色々してくれたのに対して、秋生さんは父親として、家族としての見本を見せてくれてますね…すごくいいシーンでした。

赤ちゃんには汐という名前がつけられ、産む決意を行います。この名前の由来もとてもエモく、汐の意味は 夕方の海の満ち引き(海の水が高くなったり、低くなった時の潮の満ち引きの時)という意味で、渚の意味は 川・海・湖などの波の打ち寄せるところ、波打ち際、水際となってます。アニメの話の途中でも言われましたが、渚が「きっと人生には色々なことがあります。でも時が満ちれば、また帰ってくることもあります。それをずっと繰り返して私は汐を見守っていきます…」や、その後の二人の会話で「渚よりも汐の方が大きい存在だよな」「そうですね…。海ですから」「そんな風に何もかも包み込み、育むような大きな優しさを持った奴になれるかな?」「なってほしいです」と続いてます。

もし渚の名前がロマンチックの部分から「包容力のある優しい子に」という意味でもつけられていられたり、汐の何もかも包み込み、人間関係や人生において、嬉しい出来事や、立ち止まってしまうような出来事があった場合に、渚に帰ってくる(嬉しいことを共有し、立ち止まったなら相談し、悩みを打ち明け、強くなる)、そしてまた新しい挑戦へと進む、人として成長し助け合うと感じ、凄くエモく感じます…(*´ω`*)

そして子供が産まれるために、渚の出産への不安を取り除くために、来年の夏には汐と3人で海に行く約束をしようと、朋也は提案します。朋也も渚も未来への不安があり、約束という出来事で自分自身に自信をつけようと、表情が凄く辛そうで悲しいシーンでした…

 

正月。久しぶりに春原、藤林姉妹、ことみと会うことができ、春原に、父親になるのってどんな気分か聞かれます。春原にとって、学生生活が終わり、社会人として、一人の大人としての活動はスタートしましたが、親になるという出来事はまだ先だと感じていたので、こんなにも早く、親友が親になることで、身近なことと感じるように。春原は朋也に対して、昔のころとは全然違っていて変わってしまったと感じ、少し距離感が分からなくなりました。それに対して朋也は、「さぁな、わっかんね!」と言います。「正直、まだ実感だってあるんだかないんだか分からない。ただ、好きな人が出来て、そいつの為に生きてたらこうなった。それだけだよ。」と続けて言いました。それを聞いて春原はホッとし、「結局岡崎、お前なんも変わっちゃいないな。」と笑いながら言います。春原の中では朋也は自分で道を選択し、その道に沿って人生設計をしながら進むことが出来る人間になり、昔とは違うどこか遠い場所に行ったように感じていましたが、朋也は渚のために無我夢中で生きてきただけで、流れに身を任せていた、それが分かり、昔のままだと春原は分かったので、まだ近い場所にいたことに気兼ねなく付き合えることから喜びます。こういったシーンは、リアルでも起きる出来事なので、春原の発言は親近感がありましたね…

 

渚の名前についてですが、人の人生を湖として捉え、その湖は一定ではなく、波により毎回動くものだとします。人生として考えると何も動きがあるわけではなく、浮き沈みが波のおかけであると考えられ、その波によって発生したであろう浮き沈みは、人生における人々の思いがある、その思いが波の打ち寄せるところに行った場合、そして渚の名前の意味が波の打ち寄せるところだった場合、そんな人々の思いを受け取ってくれる存在が町であり渚ではないかと思いました。また、渚は町と繋がっているのではないかという話があり(CLANNAD~AFTER STORY~15話)、内容としては5歳の頃に助からないと医者に言われ、絶望を感じた秋生さんが森へと向かいます。その後森で渚を助けてくれ…と必死に祈り、渚は奇跡的に助かります。

それからその場所には森から病院が建つ予定で、工事が進みます。工事が進めば進むほど、体調が悪くなる渚のシーンがあり、次第に朋也はその場所と繋がっているのではないか…と思いはじめます。そして、汐が産まれるタイミングで大雪が降り、病に落ちたかのようなと言った後に陣痛が始まり、渚の体調不良から病院で出産予定が自宅の出産予定に変わります。そういった病の部分も町と同化したことにより、町の体調不良(大雪による影響)は渚の体調不良と似ているのかな…?と思いました。

また渚は仮に5歳の頃に同化したのだとすると、この後産まれる汐が5歳まで元気だったのも話が繋がります。(5歳の頃で繋がっていたとすれば、5歳までは渚のみの人生だったため。5歳以降は渚は町と繋がっており、町の母体だった渚が亡くなっているため、生きることが出来ないかなと。もしくは、秋生さんが病院に残してくれた、数本の木のおかげかもしれませんが。)

 

繋がっていると仮定してCLANNAD~AFTER STORY~オープニング(時を刻む唄)の最初を見た場合に、光の玉→朝→夕方→朝→渚とシーンが切り替わるのがとてもエモく感じ、CLANNADの世界では光の玉は人々の願いが形になったものと解釈しており、オープニングでは 人々の願い(光の玉)→ 社会人だと仕事、学生だと学校等に行く時間等(朝)、→ 仕事終わりや学校終わり(夕方)→ また朝が来て同じ流れを繰り返す(朝) → 町としての幸せ(渚)と考えました。

色々な人がいるでしょうが、様々な考えや思いがあり、毎日どこかに行ったりするか何かを行い、色々な出来事を経験し、家に帰ってゆっくりし、また朝が来てその日を楽しむ(辛いことや、きついこともあるでしょうが…それを助け合ったりする)ことが自分の中では人として凄く幸せなことで、それを町から見ると町としても凄く幸せなことに見えてきて、渚(町)の微笑みがお互いを助け合って生きているように思えて凄くエモく感じました…(*´ω`)

また、このオープニングで渚の前に出ているシーンは、レストランに変わった雑木林の場所であり、雑木林という場所がレストランに変わっても、町としては人の幸福を望んでいるのが、その後の町と同化している渚の笑顔から感じ、エモかったです…(*^^*)

オープニングの時を刻む唄の最初の歌詞も、「きみだけが過ぎ去った坂の途中はあたたかな日だまりがいくつもできてた」が町の視点から見た際に、人同士の交流があたたかなひだまりとして捉えるときみだけが(渚、町の存在)が過ぎ去った坂(様々な人生)の途中はあたたかな日だまり(人同士の交流、助け合い)がいくつもできてたとして考えるとエモく感じますし、僕ひとりがここで優しい温かさを思い返している(朋也視点で渚が亡くなった後、汐と接して渚の大事さを思い返したり、人同士の交流を思い出す(アニメのシーンでは渚→朋也と芳野さんが一緒に仕事しているシーン))もストーリー通りでエモいです…(*´ω`*)

またオープニング最後の、いつまでも覚えてる なにもかも変わっても ひとつだけひとつだけ ありふれたものだけど 見せてやる輝きに満ちたそのひとつだけ いつまでもいつまでも 守っていく の意味が、朋也が家族ないしは汐を守っていくのかなぁ‥と思ってましたが、先程の町の話から例えると、基本的には誰でも何かしらのこだわりを持っていて(趣味や推しに全力で好きになったり、誰かと関わり合いを持ったり、大切にしていること)それをいつまでも守っていくとも考えれて、エモくなりました‥(*´˘`*)(オープニングでもその部分では色々なキャラが出てきて、最後に渚(町)で光の玉の表現あります…エモい…)

時を刻む唄のラストもエモいですよね…
この町が変わっても どれだけの悲しみと出会うことになっても 見せてやる 本当は強かったときのこと さあ行くよ 歩き出す坂の道を の歌詞が、毎日何かしら変化のある日常に対して、悲しみ(辛さ)があっても、強かったときのこと(自分自身にしかない、そんな誇れるものを持ちながら)、坂の道(明日)に歩き出す感じに聴こえて…

また、時を刻む唄はラストで「ギギギ…」とフルverで聴くと流れており、この音はオルゴールを回す音、ロボットの歯車を回す音に聴こえ、最初からやり直している(最初の砂時計の歌詞に繋がる)ように感じ、朋也が何回もループし、少しづつ進んでいる、そんなCLANNADアニメのストーリーに繋がるようなエモさがありました…(*´ω`*)


出産シーンでは、渚は何度も意識をなくした、そしてまた痛みで目を覚ます、目を覆いたくなるほど残酷な光景だったと言っており、全てに絶望してしまったのだろうかと黒色の背景に白色の朋也が映ります。描写がすごく上手いですよね…16話のタイトルの白い闇もここから持ってきたのだと思われます。長くて出口の見えない時間が永遠に続くかと思った、心が耐えられなくなったのだろうか、全てに絶望してしまったのだろうか…と朋也の心の叫びもあり、白色の空虚な感じが、黒色の暗黒な感じの中におり、絶望的であることが伝わってきます…そんな中、鳴き声と共に黒色の背景に涙の描写、またBGMが遙かな年月なのが、時間をかけて生まれたゴールという希望が見えた感じがありすごくよかったです…(生まれた後背景白色に変わり、朋也に色が付くのもいいですね…また、朋也にとって、汐が産まれることは渚の願いだったので、やっと叶ったというひとまずの安堵感もあったのだと思います。)

そして汐が産まれたけど、朋也は渚を亡くし、耐えきれなくなります。(朋也の必死な呼びかけが見ていてきつかったです…渚とずっと一緒にいること、それが夢で、生きていてもいいことなんて何もないと言うほど支えになってます…(´;ω;`)

クソ面白くもない人生だなんてそう思っていたやつがやっと見つけた夢なんだとも言っており、渚の思い出を大事にし、何度も約束し、それが叶わないのはきつかったです…( ノД`)

思い出である桜並木の坂道で、楽しいこともたくさんあっただろうに、出会わなければ良かった、このまま別の道を歩いていればよかった…そうすればこんな悲しみは生まれなかったのに…と悲しみに全て負けてしまうほどでした…渚のおかげで強くなれたこと、そこから得た頑張り、喜び、幸せをすべて否定しているのが本当に悲しい…(´Д⊂ヽ

渚~坂の下の別れのBGMが辛いです…号泣でした…( ノД`)

また、16話の最後は続くと終わらずに、CLANNADと表示されて終わります。このことから、アニメでこの後続く汐の話は、22話の渚が亡くならなかった世界の話に続いておらず、全ての光の玉を回収すると、AfterStory16話ラスト(CLANNADアニメ1話)に繋がり、渚が亡くならない世界に繋がるのではないかなと思いました。

次回予告で、朋也の家の表札が剥がれているのが印象的でしたね…朋也にとって、仕事の頑張りも、世の中の辛いことも、渚がいる、二人で一緒に強くなる、だからこそ乗り切れると思っていたのに、渚は亡くなりました。汐出産を望んでいたのも渚であり、朋也は渚の願いを叶えるために身を任せてきたという部分もあったので、汐に対しての喜びよりも渚を亡くした悲しみで今までの過去の道の否定、これからの未来への道の絶望しかないため、自暴自棄になるのも分かります…そういったのもあって、一時的に渚の名前を見れない状態にまで陥っていたので、表札剝がしたのだと思います…悲しかったですね…(´;ω;`)

絶望した朋也は、5年間惰性で仕事を行い、休みの日が苦痛になるほど辛くなっていました。ただ行く当てもなく、毎日嫌いな町で、渚と出会い、汐を産んだことは間違いで、仕方なく過ごし時間を費やしていました。(自分にとって一番大切なものを失ったあとの人生で、他に何も大切にできるものがなければどれほど辛いか分かりません…しかも強く生きるための支えを失ったのですから…)

その後、久しぶりに朋也は早苗さんに会い、早苗さんはみんなで出かけようと、旅行を提案してきます。朋也はそれを聞き、みんなという言葉に引っ掛かり、汐を産んだことを間違いだと思っていたこともあり、乗り気ではありませんでした。しかし早苗さんの強引さから、渋々朋也は納得することに。

しかし早苗さんと秋生さんは旅行の日、急用で出かけますと伝え、朋也と汐は二人っきりになります。

早苗さんと秋生さんがいないことで、朋也は旅行に行けない、夜になったら帰ってくるだろうからそれまで待てと言います。それを聞き、汐は一人遊ぼうとしますが、コケてしまい、亀のおもちゃを壊してしまいました。それを見て、朋也は汐の怪我の心配と、亀のおもちゃを直してあげます。年数が経ち、渚や汐の出会いを間違いだと認めていても、面倒見の良さは残っていました。人間そんなに簡単に変わらないのがあり、良いシーンでした…

その後お昼の時間になり、朋也はご飯を作るために、スーパーに具材を買いに行きます。一人でスーパーに行ったつもりでしたが、汐もいつの間にか付いてきました。そんな所を磯貝さんに見られ、会話を朋也とし、「なんて言ったって、親子なんですものね…」と言われ、「そ、そうですね…」と朋也は狼狽します。親子という単語が周りから出ることで、後ろめたさや、世間は自分と汐の関係をそう思っていること、自分がそういった存在であることに気付きます。

スーパーで具材購入後、古河家で朋也は焼き飯を作りますが、胡椒の味が汐には合わず、早苗さんのご飯がいいと朋也に対して駄々をこねます。朋也はそれに対して怒り、ですが放置することもできず、汐の要望を聞き、ご飯を出してあげました。そのご飯にふりかけをかけ、満足そうに食べる汐の姿があり、朋也もそんな汐を見ながら焼き飯を食べます。仲は悪かったですが、家族で食べる食事を一応しており、少しずつ朋也の心境の変化がありました…

そうして周りの楽しそうにしている家族や、早苗さんと秋生さんが帰ってこないこともあり、汐と二人きりで旅行に行くことになります。朋也が俺たちはどこへ行こうとしているのだろうと言い、朋也は渚との出会いが間違いだったと思っているのに、汐と行動することは今後どうなるのか分からず、17話は終わります。ラストで汐がスキップしながら歩き、汐も少しづつ朋也に心を開き、楽しみにしている感じで、そのままエンディングに入るのはエモい演出でしたね…

旅行途中。電車内で朋也は、泣いていた汐に対して、泣きたいときには泣けばいい、今のうちに泣いておいた方がいい、泣きたくても泣けないことなんて、大きくなったらたくさんあるんだから…と言います。嫌なこと、悲しいことに対峙した時、泣くことによって誰か助けてくれたり、泣いて感情を高めることにより、楽になることもあるかと思います。しかし大人になると責任は自分でとらないといけないため、泣いても誰も助けてくれないことや、後悔し泣いても取り戻せない出来事も増えるため、だからこそ泣くことに対して、失敗をしてしまった朋也なりの助言でした。また、この泣きたいときには泣けばいいの言葉が、汐の感情に対し汐自身、素直になれる意味もありました。

その後、朋也と汐は微妙な空気になりますが、それをなくすため、汐にロボットのおもちゃを買ってあげます。このロボットのおもちゃは、後に菜の花畑で汐がなくし、幻想世界のロボットのイメージは、初めてパパ(朋也)に買ってもらったのもあり、このおもちゃから作られているのではないかと思いました。また、この菜の花畑は、タイトルで「大地の果て」となっていることから、朋也たちが住んでいる世界と幻想世界が繋がっている、朋也たちの町があり繋がっている大地の果てではないかと思いました。だからこそ、なくしたロボットは見つからず、22話で小さなてのひらのサビで汐が菜の花畑を走っているのかと。朋也にとっても、親父の直幸さんが、朋也を育てるために決意をした場所でもあり、人生をイメージしているクラナドの、親子の絆による人としてのスタートでもあるので。それと、菜の花の花言葉は「小さな幸せ」といった意味があり、町をだんご大家族として捉え、人同士の助け合いや幸福、そこにある一つの家族の幸せとして考えると、小さな幸せになってくるかと思いますので、エモイですよね…(*´ω`*)

夜、旅館で汐がトイレに行くシーン。朋也は最初汐のみに行かせようとしますが、気になり、付いていくことに。なんだかんだで汐のことを心配し、面倒を少なからず見ているのが、父親をしていて良かったですね…

菜の花畑で汐がロボットを探している間、朋也は岡崎史乃さんと出会い、直幸さんの過去話を聞きます。直幸さんも朋也と境遇が似ている人物でした。高校を中退し、敦子さんと結婚したが、幸せな生活は長くは続かず、敦子さんは事故により亡くなってしまったこと。そんな立ち直れないほど悲しい出来事の中、幼い朋也がいたからこそ、絶望するわけにはいかず、何度も転職をしながら、なけなしのお金で、おもちゃやお菓子を買い、朋也を育ててきたこと。自分の成功する運や機会を全て犠牲にして、厳しかったり乱暴だったりしたこともあっただろうが、無事に朋也を育て上げるために、人生で一番頑張ったこと。仕事の辛さを紛らわせるため、お酒に頼り、酔って暴れることもあったが、それでも直幸さんは朋也と生きることを選んだこと。朋也が一人で人生を決めれるようになったころには、全てを失っていたこと。仕事も信頼も、運も友も、何もかも…

史乃さんは、直幸さんがどんな父親だったかを聞いてほしくて、朋也に聞かせ、朋也はその話を聞き、自分の情けなさが分かり、父親としては誇りだったと思いたい史乃さんに対して、「俺も!俺も。そう、思います。」と伝えます。それを聞いて史乃さんは唯一の直幸さんの息子が認めてくれ、父親として役目を終えたことにホッとし、直幸さんを休ませるため、帰ってくるように伝えてほしいと言われます。

このシーンは深すぎて、遙かな年月のBGMが、言葉で時間と努力を言い表せないほど、素晴らしく、ずっと涙が止まりませんでした…( ノД`) 学校を中退という、人生においてリスクの大きい選択を選んでまでの、好きな人との結婚。その出来事により、幸せが保たれていたのに、好きな人は亡くなり、全てを放って逃げだしてもいいほどの環境に。朋也を育てることはやり方によっては史乃さんに任せる等、方法は色々あり、絶望し心を守っても良かったはずです。しかしそんな選択を選ばず、どれだけ辛い社会であろうとも(もしかしたら中退したという過去の結果は職に就くにあたり、響いたのかもしれません)、ただ朋也と一緒に生きること、朋也を成長させること、それだけを心の支えとして、お酒に逃げ、他の全てを捨ててでも、一人きりでも頑張りました。父親として、どんな状況であろうとも母親を亡くした朋也を育てること。立ち直れないほどの悲しみから、朋也のことを考えれた直幸さんが偉大すぎます…男手一人で子供を成長させることは、クラナドアニメ内でも前回の話で磯貝さんが大変だといっており、過酷な状況、それをやりきったことを、遥かな年月という、どれだけの出来事があったか分からないほどの人生を、BGMで包み込んでいるのがエモすぎます…(´;ω;`)

また、その話を聞いた朋也は自分の父親が、自分と比べて立派であり、肉親が偉大であるからこそ、これからの人生において背中を押してもらったこと、親父と同じ場所に立っているのにも関わらず、子供を育ててきた年数の差や、この話を聞かないと変われなかったこと、ずっと渚の死を引きずり自暴自棄になっていたこと、そういったことから「今の俺は弱くて…情けないです。」と伝え、父親のことを誇りに思うようになります。そして、史乃さんが直幸さんを休ませたい、この土地で待っていますと言われ、朋也は深くお辞儀をしているのが、史乃さんの心遣いにおける、直幸さんを労わってくれる気持ちへの感謝、立派な父親だと話を聞かせてもらったことへの感謝、そういった色々な出来事へ感謝を示しているように感じ、泣きました…(´Д⊂ヽ

朋也はそのまま、史乃さんに汐を紹介します。汐はまだなくしたロボットを探し中でした。このシーンから、汐の呼び方に力強さを感じさせる朋也の声に、エモさを感じました…

そして昔の直幸さんを思い出し、朋也は最初に、汐目線に合わせて、「汐。あのロボットな。見つからないかもしれない。仕方ないんだ。だからまた新しいの買おう。な?」と言い、子供と目線を合わせて話すこと、前まで少し乱暴に、放置するような感じで言っていた言葉から、見つからないかもしれない、仕方ないと、言い聞かせような感じで優しい言葉遣いに変わっていました。ロボットを大事にしていた汐に対して、納得を共感できるように。

それを聞いて汐は、「あれ、一つだけだから…選んでくれて、買ってくれた物だから。初めて…パパが…」と言います。朋也はそれを聞いてハッとし、5年間、汐を早苗さんと秋生さんに任せっきりで顔も合わせず、汐と一緒にいたのも2~3日程度で、親らしいことを何もせずに、汐と旅行に行っただけだったにも関わらず、汐にとってはパパと認識されていることに驚きます。

そして朋也は下を向き、汐に対してこう言います。「汐、寂しかったか?俺なんかと、旅行出来て、楽しかったか?」と聞き、汐は力強く「うん!」と頷きます。その言葉を聞き、朋也は「ん。そっか…。」「汐、俺、傍にいていいかな?ずっと…長いこと、ダメなパパだったけどさ…これからは汐の為に頑張るから。だから!傍にいても、いいかな…?」とお願いしました。汐はしっかりと「うん。」と表現し、「本当か?」と朋也は優しく再確認し、汐は「いて欲しい。」と力強く答え、朋也は嬉しそうに「そっか…。」と少し俯きながら言います。朋也にとって、汐の傍にいてもいいと、汐が朋也をパパとして認め、いて欲しいと言ってもらえたことは、これから親父のように汐をしっかりと育てよう、最初は中々好きになってもらえないかもしれないと思っていた、汐を直視できない、自分の言葉に自信を持てないぐらいの気持ちがあり下を向いていた朋也にとって、嬉しい出来事であり、また、こんな自分でも認めてもらえたことに感謝がありました。渚を亡くし、自堕落な生活をし、流されるままに行動、生きてきた朋也だったけれども、一緒にいて欲しいと汐にお願いされたことは、早苗さんの教育による汐の強さに感動しましたね…(´;ω;`)

その光景を見守る史乃さん。かつて直幸さんが朋也を育てていくと決意したときにも、同じ光景を見たのかもしれませんね…

その後、汐は、今日は大切な物なくしたから悲しい、我慢しなくて…いい?「早苗さんが…言ってた。泣いていいのは、おトイレか、パパの胸の中だって…。」と言います。親子として、お互いに初めて泣き合うシーン。このシーンはBGM、背景、5年耐えた汐からとめどなく流れる涙と大泣き、朋也のごめんという台詞、全てにおいて何度見ても涙腺崩壊するシーンでした…(´Д⊂ヽ

このシーンの願いが叶う場所iiのBGMは、汐にとって、やっと朋也(パパ)と一緒に生活できる、そんな待ち望んだ願いが叶ったからという意味もあるのかもしれませんね…(´;ω;`)

そしてシーンは移り、電車内で渚の話へ。最初は汐に渚のことを教えていた朋也でしたが、途中で喋ろうとしても喋れなくなります。気付いた時には目から涙が出て、渚との楽しい思い出、悲しい出来事を思い出し、「渚。渚…。渚…。」と言い俯いていました。朋也にとって出会わなければよかったと思い、渚との思い出を封じ、心から忘れ去ることで自分自身を保っていましたが、汐の父親になり、渚と出会ったことを認め、自分の支えになっていた思い出、出来事を認識し、渚の死から初めて朋也の心に、亡くなった実感が湧いてきました。亡くなってから5年という長い月日が、亡くなったという実感を深く感じさせ、朋也の心の動きに、いつ見ても涙が止まりません…( ノД`)

渚の話を汐に再開し、朋也は心の声で渚に語り掛けます。「渚。見つけたよ…。やっと見つけたんだ。俺にしか、守れないもの。俺にしか守れない、かけがえのないもの。それは、ここにあった。」と。汐も渚(ママ)の話が朋也(パパ)から聞けて、パパに手を握ってもらえて、凄く嬉しそうで、朋也と出会ってから、初めての笑顔を見せていました。朋也の声の深さに泣き、支えを失った朋也が、渚と支え合いながら生きていく以外の道で、誰かを支えるために、たった一つの、かけがいのないものを見つけ、成長と生き甲斐が戻ってきたことに泣き、朋也が作業着で汐の手を繋ぎ父親らしく、渚は亡くなった母親として優しく見守っている笑顔で泣き、クラナドアニメ内で一番泣きました…( ノД`)

また、タイトルの「大地の果て」ですが、この菜の花畑は、直幸さんによる朋也に対しての、親子としての人生の始まりの場所であり、朋也による汐に対しての、親子の人生の始まりの場所であり、直幸さんは朋也を成長させてから、一人の人間として菜の花畑の場所に帰り、直幸さんを育ててくれた史乃さんと一緒に過ごしています。その出来事は親子のきっかけと、その親から次世代へと変わる場所に菜の花畑はなっており、人生における重大な地点の場所、人生の果てと考えました。それと、大地という、町から見た場合の、人を下から支えてくれる自然の部分の言葉を使っており、菜の花畑や、今回の話の内容は、大地の果てというタイトルにぴったりな場所になっているのではとは思いました…

19話。最初に「Ana」の挿入歌が流れます。このシーンは汐と朋也が手を繋ぎ、仲のいい親子として、周りに知らせるシーンでした。Anaの歌詞は幻想世界の少女とロボットについての内容であり、現実世界において、汐(幻想世界の少女)と、朋也(ロボット)を手を繋げることにより、幻想世界と似せ、流れたのではないかと思いました。

また、Anaという曲名の意味は「逸話」という意味で意訳できるようであり、幻想世界のことを示しているのだと思いますが、同時に、朋也の記憶にしか残らなかった、渚の死後、汐と生活し様々な出来事があった話のことも示しているのではないかと思いました。朋也以外の人にとっては、その記憶は逸話であり、朋也が汐と親子の絆を手に入れ、今から生活を共にするスタートラインで、この曲が流れたという理由もあるのかなと。

 

その後、朋也は渚の部屋に行き、過去の出来事を思い出します。渚の部屋は朋也が結婚してからそのままの状態でした。結婚し、亡くなり、月日が経っても、変わらないものもある。そんなことを強調している感じになっており、渚の存在を町と同化したことによる町のイメージで捉えた場合に、町にとっても変わっていく中で変わらないものもあるとも考え、変化が多い中でも残る心のようなものを感じ、エモく感じました…(*´ω`*)

朋也はそこで、早苗さんに汐を育ててくれたことへの、感謝の言葉を伝えます。早苗さんはそれを聞き、怒るわけでも責めるわけでもなく、ただ一言、「秋生さんと私が、渚のために仕事を変えたのも、渚が五つのときだったんです。頑張ってくださいね。」と伝えます。汐が渚と同じ年齢のときに、きっかけがあったことを伝え、朋也の背中を押してました。覚悟を決めた朋也に対して、こんなにも温かく言ってあげるのが、早苗さんの優しさを感じ泣きました…そして次の言葉も、一生かけて恩返しを決意する朋也に対して、「幸せになってくださいね」と、昔は渚が幸せになることが親としての夢で、そこに朋也も対象に入り、次は汐を含めた、岡崎親子として、早苗さんからすると朋也は息子に当てはまるため、夢を再度託しました。行動ではなく、幸せになることが恩返しになる。生きていく上でここまで優しい言葉にまた泣きました…(´;ω;`)

次に、秋生さんから朋也に対して野球の挑戦をされます。秋生さんとの野球は、渚との結婚の申し込み等、人生における重要なタイミングでやることが多く、今回も汐を任せてもいいか、そんな秋生さんなりの考えもあったのではないかと思いました。そして渚との結婚の申し込みの時には何度も打てなかった秋生さんの球を、今回は一回で打ちます。社会人成りたての頃には、秋生さんに大人としての差があるかのように、野球において圧倒的な実力差を見せられましたが、覚悟を決めた今では、それを一回で打ち返せるほど、朋也も実力、大人として成長したことが伝わるようになっていました。エモかったですね…(*´ω`)

その後、一人の大人として認めたかのように、お互いにビールを乾杯していました。朋也の表情の変化が、昔のころと全然違っていたのがすごく良かったです…(^^)

 

シーンは夜に変わり、早苗さんと秋生さんの会話に。秋生さんは早苗さんが、渚が亡くなってから、泣いていないことに気付いていました。早苗さんは、汐の存在がいることにより、育てることに注力できたため、自分を見失わなくてすみましたと言います。そのことに対して、汐のおかげで、二人とも5年間救われてきたことを秋生さんは伝えました。続いて、それが終わり、長い間ご苦労さんだったなと秋生さんは言い、早苗さんは「私たちは家族ですから」と、家族として育ててきたという母親としての答えを返します。その答えを聞いて秋生さんは、「もう…いいんだぞ。お前はよくやった。今度はお前が泣く番だ。どうしようもなくなっても、俺が助ける。お前が泣き止むまで、傍にいてやる。だから、もういいんだ。」と早苗さんに汐を育てるため、泣かず母親として頑張ってきたことに対し、その母親としての役目は終わった、渚の母として、自分の娘を亡くしたというショックを許してもいいと。早苗さんが渚が亡くなったことによるショックで、立ち直れなくなっても、秋生さんが助ける、一人きりにはしない、ずっと傍にいてやると。早苗さんの心の休める場所を秋生さんは優しく、伝えてあげました。早苗さんの母親としての複雑な立場を、しっかりとフォローする、古河夫婦の通じ合っている心、早苗さんの頑張りと号泣に感動しました…(´;ω;`)

その後、汐を幼稚園に連れて行き、周りの親からは、朋也のことを親として、今まで何していたのか不安がられます。そんな話を聞き、朋也は「昔の俺なら、キレていたんだろうな」と笑いながら、自分の過去を受け入れ、親たちに自分から自分の事をしっかりと説明し、どうかよろしくお願いしますと、周りに上手に溶け込もうとしていました。5年間、社会人としての経験と、汐の父親として頑張るといった心が、朋也をここまで人として成長させ変えたことに、エモくなりました…(*´ω`*)

幼稚園が終わり、仕事中に汐を家まで連れて帰るシーンがその後ありました。行ってきますと朋也は仕事に戻るため挨拶しますが、その光景が親子として当たり前の光景であり、ほっこりするシーンでした…(*´ω`*)

休みの日。汐と朋也は外に出かけている途中、公園で公子さんに会います。そしてその場には風子もいました。「風子は奇跡的に目を覚ましたと、お医者さんは言っていた」と公子さんは朋也に伝えます。この風子が目を覚ましたのは、汐という存在が生まれ、幻想世界と繋がりがある人物が誕生したことにより、光の玉で奇跡をおこした風子も、現実世界で目を覚ましたのではないかと思いました。だからこそ、風子は汐に懐くのかなぁと。また、風子という人選が、特殊な空気を作ってくれるため、辛いことや悲しいこと、きついことの多い話が続く中、そういった出来事から一瞬解放され、心が癒やされました…(大事なところで心を癒やしてくれる風子にしか出来ない、とてもいいキャラの選択だなぁ…と感じましたദ്ദിˊᗜˋ*))

シーンは移り、朋也が実家に帰るシーン。このシーンは最初、町、時の流れ、人が流れます。それは朋也の実家は、例え5年経とうとも、変わっていないこと、そこに昔と変わらず直幸さんがいることを示していました。ですが人は、成長し父親になった朋也、汐という子供と、変わっています。変化を感じつつも、取り残されており寂しいものもあるBGMがとても似合っているシーンとなっていましたね…

ただいまと言い、朋也は入りますが、最初朋也の親父は競馬を聞き、家の中は汚れており、ラジオを朋也が止めるまで、家に入ってきた人の存在に気付きませんでした。独りぼっちで何年も目的のないまま過ごし、ぼーとしており、鬱と感じるほど、精神的にすごく疲れているのが伝わってきました…(家の前にもたくさんの封筒があったことから、お金に関するやり取りもできないぐらい、追い込まれていたのではないかと思います…)

その後朋也は直幸さんに、伝えたい事を言います。「なぁ、親父。疲れたろ。そろそろ休んでも、いいんじゃないか?田舎に帰ったらどうだ。あんたの母さんが待ってる。あんたが俺の手をとって、自分で育てるって誓ってくれた場所でさ。あんた、もう十分がんばった。だからさ、もう休めよ。田舎に帰ってさ、母親と暮らしてやれよ。な?」と。不器用ながらも直幸さんへの感謝の言葉、そして母親が待っていることを伝えます。直幸さんはそれを聞いて黙り込み、一瞬だけ汐を見て、言葉を発します。「もう…いいのだろうか…俺は、やり終えたのだろうか…?」と。

直幸さんは、朋也の子として汐がいること、朋也は父親となり、大人として成長したことを、汐を見ることで、判断しました。子供が出来ることで、人として、子供を守る立場になったということであり、朋也が守られる立場から、守る立場に変わったのだと。だからこそ、直幸さんは、朋也を育てるという目標を達成し、ただ実感がなかったため、疑問形で朋也に投げかけます。それを聞いた朋也は、感情を整理するため少し時間を置き、ありったけの感謝の言葉と「もう十分だよ!」と疑問に対する答えを伝え、直幸さんは納得します。直幸さんにとって、朋也を育てるために、実感がなくなるほど、何十年もの長い年数をかけ、答えを自分で見つけることができなくなるほどの、追い込まれ方や、途方もない父親としての頑張りがありました。呼び方もこの後、「朋也君」から、「朋也」に変わっており、育てる必要性がなくなったからこそ、本来の息子の名前の呼び方に変わっていました。何十年にも及ぶ時間の厚みと感情が深すぎて、涙腺崩壊しました…( ノД`)

「それは…良かった。」と、直幸さんの言葉から、朋也が立派に成長してくれたのを、言葉で表現されており、言葉の重みでまた泣きました…(´Д⊂ヽ

背中を流すシーンや、家の前で過去の話を思い出しながら話は続きます。父親との過去の思い出は、忙しい中お菓子をくれ、直幸さんはまた出かけるけど食べ過ぎないようにすんだぞと伝え、いつも寂しくさせてごめんな、帰ってきたら夕食ちゃんと作るから、二人で食べようといった内容でした。仕事で直幸さんが忙しいこと、仕事が終わった後も、夕食をちゃんと作るから待ってくれと、仕事疲れもあるだろうにそれ以上に朋也のことを気に掛けてくれたこと、そして愚痴も吐かず、朋也に対していつも寂しくさせてごめんと、優しい父親であること…。男手一人で子供を成長させることの大変さが詰まった思い出でした。直幸さんの頑張りに号泣でした…( ノД`)

そして朋也は、長生きしてくれ、恩返しに絶対に行くからと言うのは、父親に絶対に返しきれない程の恩を感じている朋也に対して、感情移入をしやすく、凄く感動的なシーンとなってました…(´;ω;`) そして、何歳になっても朋也に対して、頭を撫でようとするのがいつまでも父親の威厳があると感じ感動します…( ノД`)

汐に対しても別れの挨拶をする時に、優しそうに汐の頭を撫でてあげるのが、不器用ながらも何年も朋也の頭を撫でていたことへの証や、優しく接する心が今でもあると感じ、エモすぎて泣きました…(´;ω;`)

朋也は直幸さんに対して、家の前で「父さん。今日まで、ありがとう。」と感謝の言葉を伝えます。今まで親父呼びだったのに、最後には父さん呼びに変わっているのが、朋也の気持ちの変化にエモさを感じ、泣きました…( ノД`)

最後も、「あの人は幸せだったのだろうか。一番幸せな時に、愛する人を亡くして、それからは、俺と二人きりになって…俺みたいな親不孝の息子のために、頑張り続けて…それで幸せだったのだろうか…。父さん…」と言っており、その後に光の玉が出現し、朋也の体に入っていきます。このシーンで、幸せだったという答えを表現しているのと、そして朋也の中に入っていくのが、父親にとって良かったと表現されているようで、すごくエモくて感動しましたね…(´;ω;`)

また、このシーンで朋也に光の玉が入っていったのは、朋也にとって、渚の死後の話は幻想世界と繋がっているからではないかと思いました。この後の話で、汐が亡くなる時にも、光の玉が朋也を囲っていたことや、最後の話で幻想世界を現実世界から見えていたこと、そういった出来事から、光の玉による奇跡を起こす為に、光の玉の回収が朋也の中に入る表現でなされていたのかと。汐しかこの光の玉は見えていませんでしたし、汐(幻想世界の少女)が近くにいることで、不完全ながら繋がっていたのかと思いました…

20話。汐の担任の先生は、杏でした。杏は、自分で努力し、その結果夢だった幼稚園の先生になっていました。成長した杏は美人で、昔と朋也の接し方が変わらない部分もあり、とても良かったです…(*´ω`*)

杏にからかわれ、怒る朋也のシーンは学生時代のころを思い出し、変わらないものもあると、エモくなりました…(^^)

また、芳野さんからのお願いで、汐は次に風子と遊ぶことに。今回の話は汐を主軸とした、出会いをテーマとしている感じでした。タイトルも「汐風の戯れ」という、汐が人の生活の流れに沿って、風のように、様々な人と戯れるという、今までの5年間の時間とこれからの出来事に期待を寄せるようなイメージがありました。

そして、挿入歌として、木漏れ日という曲が流れます。歌詞は、幻想世界の少女と汐に関するような内容でした。木漏れ日という、茂った木の葉の間を漏れてさす日の光を示す言葉と、この挿入歌の間に、汐は歩き回り、秋生さんが数本残した木が立っている病院までたどり着きます。22話の最後に風子が幻想世界の少女(汐)を見つけたのも木漏れ日の中であり、今回の話の内容が、汐にとって、様々な人と関わったり町を歩くことで、人や町の思いを受け入れる、そんなイメージがありました…

夜になり、寝る前に朋也にだんご大家族を歌ってほしいと汐がお願いするシーン。朋也はお願い通りだんご大家族を歌い、思い浮かべた風景は渚と朋也が仲良く、産まれたばかりの汐を見守るシーンでした。朋也が夢見た未来を、渚が亡くなったことで実感するようになっており、寝付きながら泣いているのが、朋也の心の声が伝わる、辛さが分かるシーンでした…( ノД`)

 

風子が汐と遊ぶため、朋也の家を訪ねるシーン。風子と朋也のやり取りは、学生時代に出会った内容と変わっていませんでした。After storyで久しぶりに、また心が癒されるシーンでした…(*´ω`*)

平均的な地球人だとよく言われる→というわけで、一緒に帰りましょうの流れ笑いましたw

 

その後も、絶対に履いてはいけないタイツを朋也は着るはずと風子は言い、「岡崎最高!」と、AIRのアニメにもあった、伝統のネタがありました(笑)

風子との遊びは続き、風子と汐、朋也の3人でトランプ遊びをすることになります。楽しく遊んでいる3人でしたが、朋也はふとした瞬間に、渚が生きていれば、こんな風に遊んでいたのかもと、幸せな光景を想像します。風子もそんな朋也を見て気を遣い、汐に母親がどんな人だったかを聞き、汐が話すたびに、渚が生きていたころを朋也は思い出し、涙ぐんでいました。風子はその朋也の姿から心情を察し、「風子、暇なのでいつでも呼んでください。呼んでくれたらいつでも来ます。できることがあったら、しますから。」と、汐と遊びたいのを名目に、朋也に対して言葉をかけていました。人見知りの風子が、朋也にも心を許して気を遣っているのが、昔の奇跡による風子の出来事を、心の奥底では朋也に対して助けてくれたのを覚えているのかもと思い、朋也の辛い部分には寄り添ってあげるのがエモかったです…(*´ω`*)

朋也視点で、トランプを歪んで見える感じが、朋也の気持ちを上手に表現したなと…

幼稚園で朋也が汐を向かいに行くシーン。朋也は汐に、「パパかっこいい」と言われ、それを聞いた朋也は、だらしない表情で凄く嬉しそうにしていました。昔渚が言った通り、親馬鹿になっており、また汐の存在を直幸さんの過去を知ってから、父親として、ここまであっという間に好きになれるのが、とても良かったです…(*´ω`*)

話は進み、運動会前日に。運動会では、朋也と秋生さんがアンカーとして競い合うことを決め、勝つために今まで走り込みや筋トレによる体づくりをお互いに行い、汐に応援されながら朋也は父親として、全員が毎日幸せの真っ只中でした。そんな中、汐は高熱で倒れ、町が風でざわめき、次回の話につづきます。朋也にとって幸せな時間は、長くは続きませんでした…

 

21話。汐が渚と同じ、原因不明の病気にかかり、朋也が落ち込み、焦るシーン。朋也は汐の病気で辛そうな表情をしていましたが、秋生さんはそんな朋也を見て、「朋也。こいつの父親は誰だ?」と言い、朋也は「俺です。」と答え、「なら、お前はしっかりしていろ。」と辛そうでも、親としての立場を考えた言葉がありました。親の不安は子供も勘付いて気付きますし、だからこそ親としてしっかりすることが、病気で弱っている汐のためにも繋がると秋生さんは分かっていたため、この言葉を伝えました。秋生さんの、親としての経験から来る言葉の重みがとても良かったです…

汐の熱は1か月過ぎても下がらず、朋也は汐の傍に居続けたい決心で、仕事を辞めます。仕事を辞めるのを秋生さんと早苗さんには止められましたが、朋也の中では、汐を守ることを決意していたので、自分の中で大切なことだけは、周りにアドバイスされても譲りませんでした。朋也の決心、父親としての強固な意志に感動しました… また、芳野さんはそんな朋也を見て、「ご苦労だったな」と温かい言葉をかけ、ドライバーを渡します。そのドライバーを渡した意図は、朋也から使っていたドライバーを借り、汐の体調がよくなったら戻ってこい、その時に返してやると、一度退職した会社に対して、復帰の期待をするものでした。会社の都合ではなく、朋也自身の価値、人間性を芳野さんが好きになり、帰れる場所を作る。このシーンは芳野さんと朋也の長年の付き合い、それにより生まれ出た絆に、エモすぎて泣きました…(´;ω;`)

汐の熱はその後も下がらず、汐は着替えも、トイレに行くことも出来なくなり、食事も柔らかいものしか食べれないと、少しづつ衰弱していきました。そんな時間の流れを考え、朋也は「穏やかだった日常は、もう戻ってこないのだろうか…」と思うようになります。幸せだったころは、積み上げるまで苦労し、続いていた間は楽しかったのに、状況が変わると、悲しみは一瞬で発生し、どんどん膨れ上がっていきました。声優さんの悲しそうで寂しい喋り方と言葉の意味が、本当にきつかったです…( ノД`)

汐はその後、朋也に対して何か欲しいものはあるかと聞かれ、旅行したいと答えます。朋也と初めての旅行は楽しく、また行きたいと。今すぐに行きたいと言います。朋也はその願いは汐が元気になったから、あまり無理言ってパパを困らせないでくれと言い、たった一つの願いを叶えてもやれない自分に対して、嫌気がさします。そして朋也は、「俺は、俺たち家族は、この町にただ弄ばれているだけじゃないのか?いたずらに幸せを与えられ、それを簡単に奪い去られる。許せない。絶対に汐だけは救う。汐だけは…!」と思います。町を帰る場所だと信じた渚は、町に大雪が降り、交通麻痺している時に亡くなりました。続いて、その町で必死に生きてきた汐も、原因不明の病気になり、辛い出来事は増えました。町に対していいイメージがなかった朋也は、町を憎み、汐だけは救うと、決意します。この時点で朋也は、町はいいものではない、町とはどういったものか疑問を持つことに。ラストの「町も人も、みんな家族です。だんご大家族です。」の答えに行きついておらず、この答えに辿り着くために1話の間に話が進むのが、テンポの良さを感じました。また、汐がこの時言った、旅行という出来事は、汐が亡くなり、幻想世界での出来事に続き、今までの幻想世界の話は、幻想世界の少女とロボットが、旅行をしているイメージで話が進んだのではないかと思いました…

町について考えるシーンで、朋也の自宅や、町に住み人達の家、工事している場所、病院等、町に関する建物や出来事が映るのに対して、感慨深いものがありました…

話は進み、秋生さんは朋也に、汐を守らないといけない状況で、朋也は仕事をしていないこともあり、お金を渡そうとします。朋也は貯金があるから大丈夫だと言いますが、秋生さんは朋也の言葉と、実際にはないんじゃないかという思いがあり、念のため、「男が廃ろうが、守らなければいけないものがある。違うか?」と問いかけます。それに対して、朋也は秋生さんから目線を逸らし、「分かってる…本当にやばくなったら言うよ。」と答えました。この時点で多分ですが朋也にはあまりお金がないこと、汐が5歳になるまで育ててくれた秋生さん、早苗さんに対して、さすがにまだお金を借りるわけにはいかない、と考えたのだと思います。(この後のシーンで、冷蔵庫には水と少しの食料しかなく、間違いないのではと思います…)秋生さんの、家族としてどこまでも面倒を見る、親としての愛情が良かったです…

その後、買い出しに行き、秋生さんは近くの病院に寄ります。そのシーンで、秋生さんと朋也は話し合い、「なぁ、人はここにあった自然を犠牲にして、この病院を建てた。次は何を犠牲にしようとするんだろうな…」「…町外れの丘が切り崩されている。ショッピングモールができるらしい。便利になるんだから、住人には喜ばしいことだ」と会話があります。このシーンに関しては今の世の中でも当てはまりそうで、16話でもシーンありましたが、商店街のおじさんがスーパーと対比して、凄く寂しいシーンがあります。たしかに生活は便利になってますが、その分大切な何かを失っているような感じはあり、人の付き合いがどんどんなくなり、寂しくなっています…

そこから会話で、「変わっていくことも、姿を変えていくことは、町にとっては、苦痛なんだろうか…?」と朋也が言い、でも秋生さんはそうではないと言います。
「苦痛とは関係ないんじゃねえか。あー変わっていくんだって、そんな感じじゃねえのかな」と返し、「人が死ぬことも、変わっていくことの一つに過ぎないなら、それも俺達は受け入れなくちゃならないのかな」「それが嫌だから、人は病院なんか作るわけだ」と続きます。そのシーンでは病院の人に見送られ、退院していく患者さんがいました。そこには幸せがありました。別の幸せがうまれている環境もあり、卒業の時に渚が「進めるなら、進むべきなんです。」と言っており、町の発言として捉えると町として、人は発展すべきだとも聞こえてきて凄く深いシーンだなぁ…と感じました(ó﹏ò。)
町としての発展、人との関わり合い、この両方を大事にしてほしいとCLANNADの伝えたいことの一つな気がしました…
そう考えるとこの後の秋生さんの台詞の「この町と住人に、幸あれ。」は意味が深すぎてエモいです…(*´^`*) 朋也にとって、秋生さんの答えは、自分が否定した町という存在を少しでも肯定する、秋生さんにとっては、朋也の疑問から、人の成長に対して、町も変化すること、人はそれでも死を乗り切ろうと、幸せになろうと努力する(町視点だと町に生きる人々が努力により、町を変えてでも、幸せを掴もうとする姿)、お互いが町を憎む人と町を愛する人と、反対の関係性になっていましたね…

季節は変わり、寒い時期となり、雪等の自然による災害が多い、町にとって辛い時期となりました。汐は病気でしんどく、汐を見守る朋也も、髭が生えたまま、ふらつき、冷蔵庫には水と少しの調味料しか入っておらず、精神的にも金銭的にも辛そうで、日常生活の破綻が見えてきていました…

そこから汐の体調が悪い状態ですが、汐がどうしても旅行に行きたいと願いがあり、旅行に行くことにします。BGMも願いが叶う場所が流れており、汐のもう一度旅行に行きたい願いが叶ったと、エモかったです…( ノД`)

その後汐と外で一緒に歩きますが、力を振り絞りながら歩く汐のシーンは見ていて辛くなります… そして汐は倒れてしまい、雪の中、暗い夜なの?と限界なのが分かる会話となっており、汐が「大好き」と伝え、朋也も、「パパも大好きだ」と言い汐が亡くなります…渚と同じで雪が降る中でのタイミングで…朋也にとっては守りたかった大切な人をまた失い、汐にとっては1年にも満たない、朋也との楽しい生活は終わりました。あまりにも過酷すぎて、辛く、号泣でした…(´;ω;`) そして朋也は渚に救いを求め、光の玉が飛んでいき、シーンは幻想世界へと変わります。

幻想世界で辛そうに歩く少女と、傍でゆっくりと少女を支えながら歩くロボットがおり、背の高さは違えど、現実世界の先ほどまで歩いていた汐と朋也と、同じ感じで、幻想世界で雪が降る中歩いていました。そんな中、ロボットは過去もしくは未来の出来事を思い出します。

「この町は嫌いだ。忘れたい思い出が染みついた場所だから…毎日学校に通い、友達とだべり、帰りたくもない家に帰る。こうしていて、いつか何かが変わるんだろうか?変わる日が来るんだろうか…」と。そんな中、坂道を登る途中で、「あんぱん! …この学校は好きですか?」と言っている少女がおり、1話の頃とは違い、朋也はその言葉を聞き、息を呑みます。渚は続いて、「私はとってもとっても好きです。でも何もかも、変わらずにはいられないです。」と言います。朋也はここで渚に声をかけない、出会わない方がよかったんじゃないかと、汐のこともあり、渚から生まれた汐でさえ守れなかった、朋也も与えられた一瞬の幸せと、そこから先にあった悲しみを考え、立ち止まります。そして21話は終わりました。渚の変わらずにはいられないと、人として、町として、普段の生活や環境が変化することに対して疑問を投げかけたまま、次の言葉に繋がっていないのが、朋也のそれでも好きでいられるかという、問いに対しての迷いがあり答えを出せていない感じで、終わり方が凄く良かったです…


最終話は幻想世界の話から始まります。タイトルが「小さな手のひら」とエモかったですね… 幻想世界のロボットは、「こんなことになるなら、連れてこなければよかった。ぼくはただ、彼女を苦しめただけだ。」と思い、シーンは切り替わり、朋也も「俺はこの時、渚に声をかけるべきじゃなかったのかもしれない。俺と出会わなければ、渚は…」と思っていました。両者とも、苦しみを与えてしまったことを、後悔します。しかしロボットは、「こんな冷たい場所で、彼女を眠らせてしまいたくはなかった」と思い、先に進もうと、少女の腕を引っ張り、立ち上がろうとします。

ロボットの行動に気付いたのか、少女は、「ねぇ。君はそこにいるよね。」と聞き、ロボットは「もちろん。僕はいつでも君の傍にいるよ。」と言いました。その言葉を聞き、少女はロボットの声を聞けるようになり、「ありがとう。」と伝えます。そのことでロボットは驚き、少女は「君の声、やっと聞けたね。」と続けて言いました。ロボットは奇跡によって、朋也が人ではなく、存在として迷い込んだこと。そして少女も人から変化し、光の玉の影響で、特別な存在へと変わります。この対話こそ、奇跡の始まりでした…

続いて少女は、「私はもうすぐ人じゃなくなるから、だから君の声も聞こえる」と言います。お互いが光の玉による影響なのか、存在が変わることにより、通じ合えるようになりました。少女はさらに、「夢を見ていたの。そしたら、色々なことが分かったの。私の事。君の事。聞いてくれる?」と言い、自分がどういった存在であったか、ロボットはどういう存在であったか。それを思い出します。朋也により光の玉が集まり、その影響で少女は自分の事を思い出し、それが願いが叶うためのトリガーでした。

少女は、「私と君は同じ世界にいたの。それもすぐ近くに。ずっと昔…ううん、今でもそうなのかもしれない。」と言い、ロボットは「それじゃ、やっぱりこの世界にいるべきじゃなかったんだ。帰ろう。一緒に。」と返しました。しかし少女は、「ごめんね、私はここに残らなければならないの。」と。それに対して「どうして?」とロボットは聞き、少女は「私はこちらの世界では、この世界そのものだったから」と伝えました。幻想世界の少女は、21話で朋也が渚も汐も亡くし、結末を否定し、最後に出てきた光の玉が絡んでいるのではないかと思いました。光の玉は汐のものであり、その汐が願いを叶えるため、世界を示す少女(町という存在ではないか?)と同化し、人として、朋也(ロボット)と幻想世界を旅行として、楽しんだのではないかなと。そして汐の願いは叶い、人ではない存在ではなくなったため(例えば、美佐枝さんの√では、志麻くんが、美佐枝さんのずっと一緒にいてほしいという願いが叶い、人としての存在は消えたので、同じことではないかと思います)、だからこそ、世界の存在に戻るのかなと思いました。

ロボットはその言葉を聞いて、「分からないよ。だって約束したじゃないか!一緒にこの世界を出よう、って。」と言います。その言葉に対して少女は、「私がいなくなったら、この世界もなくなってしまうの。そうすれば、たくさんの光達が不幸になる。」と返します。「光…?あのたくさん舞っていた光…?」とロボットは首を傾げ、「そう。あれはね、向こうの世界の住人たちの思いだったの。君も光の一つだったんだよ。一番遠くて、一番近い、もう一つの世界。私たちは、ずっとそこにいたんだよ。そう。同じ場所にいたの。ただ見え方が違うだけ。」と少女は語り、「もう一つの世界?そこにもう一人の僕がいるの?」「君には分かるはず。だって君は、二つの世界に存在してるから」と会話がありました。

幻想世界は光の玉が集まる場所であり、少女がいなくなると、幸せにより発生した光の玉は、行く所を失い、不幸になることが分かりました。そしてその光の玉が発生していた世界は、一番近い世界でもあるし、一番遠い世界でもあると。距離が違うのは、現実世界から見た幻想世界の距離と、幻想世界から見た現実世界の距離の差ではないかなと思いました。この後にある、幻想世界から現実世界にロボットの魂が行くまで、行けるための準備(朋也が一人ずつ、願いを叶えて行ったことの)かなり時間がかかったので… そして視点が人か光の玉かの違いだけで、二つの世界に存在できる、特別な存在がロボットと朋也であり、朋也の世界で朋也は幸せを掴むべきだと、少女(幻想世界の存在で、町の存在)から言われました。

「世界という距離を超えて、私たちは出会うことが出来た。私はそれで十分。」「君はこれから、この世界での意識を閉じる。そうして、向こうの世界で目覚めるの。いろんな人と出会って、いろんなことがあって、そして君は、私と出会う。」と少女は言いました。少女にとって、同化した汐にとって、ロボットであり朋也と出会えたことは、楽しいひと時を過ごせたということで、幸せであり十分だと言います。もしこれが朋也と少しの間、親子として幸せに過ごし、1年にも満たず亡くなった汐の言葉だとしたら、重みと、十分という言葉がエモすぎて汐視点から考えると泣けます…( ノД`) そして少女は次の汐という存在に、朋也を任せて、幸せになれることを伝えているのもエモかったです…

いつの間にか雪は止み、色が付いて温かみが出ているのが、凄く良かったです…(*´ω`*)

「また会えるの?向こうの世界で?」とロボットは訪ね、「大勢の人の思いが、こちらの世界では光になって見えるように、私の思いも、向こうの世界ではいくつもの光になって輝くの。一つ一つの光は小さくても、たくさん集まれば、きっと、とても不思議な、大きな力になるはず…」と少女は言い、だんご大家族を口ずさみます。「その歌、知ってる…」「そう、いつも私に歌ってくれていた歌。さよなら…パパ…」と幻想世界は光に包まれました。汐は最期の願いとして、朋也に光による奇跡、町の奇跡の可能性を伝えました。朋也に対して、町はいいものだと少しづつ伝えるシーンでした…また、私の思いもいくつもの光になって輝くと、お互いの世界の存在する光の玉があり、たくさん集まればとても不思議な大きな力になると、新しい世界の可能性が示唆されていました…

光の玉によって囲まれ、ロボットが消えていくのが、町という存在の良さを伝えるようで、良かったです…(*´ω`*)

 

汐から幸せになって欲しいと、願いを託された朋也は、坂の途中でハッとし、渚に対して大声で名前を呼びます。渚はすぐに気付かず、朋也は走りながら渚の名前を呼び、全力で抱き着きます。渚の履いていた靴が脱げるほど、全力で駆け寄り、抱いているのが、朋也の今までの思いを全て行動で表すようで、エモかったです…(^^) そして朋也は、渚に対して「俺はここにいるぞ」と、一人で坂を登るのではなく、二人で登る、支え合いながら強くなろうと、決意を表す言葉でした。

渚はその言葉を聞いて、「朋也君…良かったです。声かけてもらえて。もしかしたら朋也君、私と出会わなければよかったとか、そんなこと思ってるんじゃないかって、凄く不安でした」「私、朋也君と出会えてよかったです。とても幸せでした。」「だからどうか、もう迷わないでください。これから先、何が待っていようとも、私と出会えたこと、後悔しないでください。だめ…でしょうか?」と言います。渚は朋也に声をかけてもらったこと、朋也が思っていた出会わない方が渚は幸せだったんじゃないかという疑問を否定し、出会えたことは幸せだから、何が待っていても(渚の死等が待っていても)、渚と出会うという選択を迷わないで、後悔しないでと優しく朋也に伝えました。だめでしょうか?と言うところが渚らしかったですね…

朋也は渚の言葉を聞いて、「そうだよな…」と言い、渚の手を取って「ありがとう…」と感謝の言葉を伝えます。最後まで渚に心を救われた朋也でした…朋也の選択の肯定、朋也が渚と出会う道を進んだこと、全てに感動し、号泣でした…( ノД`)

その後、光の玉が町を駆け回っていくシーンとなり、「お連れしましょうか?この町の願いが叶う場所に…」と渚の声がし、「ああ、今終わる…。長い長い旅が…」と朋也とロボットの声がありました。幻想世界の少女の、私の思いによるいくつもの光の玉が、たくさん集まればとても大きな不思議な力、と言葉があった通り、光の玉のおかげで、新しい世界がある、それを願いが叶う場所という表現で示していました。この時の光の玉の色も、今までアニメ内で見た光の玉と色が異なっていましたね…

新しい世界が開かれた瞬間、汐の産声が聞こえてくるシーンとなっており、赤ちゃんが産まれるシーンに変わります。渚の死を朋也は思い出し、必死に声をかけますが、渚は「どうかしましたか、朋也君?」と、前回とは違っていました。このシーンで渚のBGMが流れながら、渚が「私たちはずっと一緒です。いつも朋也君とそうお話していました…」というのは言葉の重みもあり、感動しました…(´;ω;`)

渚も赤ちゃんも無事で、朋也は汐に対して、「心も体も強い子になる!絶対にな!」と自信満々で言うのが、この後の出来事を知っているからこそ、汐を少しの間大事にしたからこその発言で、エモかったです…そして外を見ると、雪ではなく、光の玉の数々が空へ舞い上がっていました。朋也の人生における分岐点は、光の玉による奇跡があり、汐が産まれ渚が亡くならなかったことを祝福するように、光の玉が舞い上がり、景色が雪の時とは変わっていました。こういったことも含めて、世界は変わったのだと分かります…

アニメの後半からは小さなてのひらが流れます。流れ始めると同時に会話で、
「もし町というものに、人と同じような意思や心があるとして、そして、そこにいる人を幸せにしようと気持ちがあったとしたら、こんな奇跡も町のしわざかもしれないです。」
「でもそれは奇跡じゃないですよね。町を大好きな人が町に住み、人が好きな町が人を愛する。それはどこにでもある当たり前のことのはずです。私達は町を愛して、町に はぐくまれているんです」
「町は大きな家族か…」
「はい。だんご大家族です!」
「そうだな…俺にもやっと分かったような気がする」
と話しています。
町にある無数の光の玉によって朋也の願いが叶い、渚の死は回避され、町という存在を幻想世界のロボットとして持っていた記憶も朋也に帰ってきたことから、認識が変わり、町を好きになりました。ずっと町を嫌っていた朋也が、最終的には人生を通じて、人との出会いを通じて、特殊な出来事を通じて好きになる。人としての成長、CLANNADのテーマがあまりにもエモすぎて感動でした…(*´ω`*) また、イントロがだんご大家族から始まり、小さなてのひらの曲に行くのもエモすぎですよね…(*´ω`)

そして小さなてのひらのシーンでは汐の成長シーンが流れます。サビでは菜の花畑で走っているシーンがあり、歌詞は朋也や直幸さん等の人生における出来事の歌詞ではないかと思いました。1番の歌詞は、

遠くで 遠くで 揺れてる稲穂の海
 帆上げ 帆上げ 目指した想い出へと
 僕らは 今日までの 悲しいこと全部
 覚えてるか 忘れたか

 小さな手にも いつからか
 僕ら 追い越してく強さ
 熟れた葡萄の下 泣いてた日から 歩いた

 小さな手でも 離れても
 僕らは この道 行くんだ
 いつか来る日は 一番の想い出をしまって

となっています。まず稲穂の海は、菜の花畑を示しているのではと思いました。朋也が子供として、親子における人生のスタートラインでもあり、汐にとっても親子としてのスタートラインであり、菜の花畑は大地の果てと言われるぐらい特殊な場所でもあったので。そして海という、CLANNAD内では「渚や、汐、古河」等、水に関する言葉が多く出てきます。そのため、稲穂の海は菜の花畑ではあるのでしょうが、朋也が目指した、人も町もだんご大家族という、町の想いをゴールとして表現したのではないかと思いました。そのため、遠くで揺れている、帆上げ目指した想い出へと、進んでいる表現があり、その進んでいる途中で、今日までの悲しいこと全部覚えてるか忘れたかといった、町の想いに対してのゴール手前(今日までという表現から)で、朋也や町の住人たちが経験した、幸せに行き着くまでの悲しいことを覚えているのか、それとも幸せというゴールで考え、悲しいことを忘れるぐらいの幸せがあったのかと問いかけてます。(秋生さんの、病院を建てた話と、「この町と、住人に幸あれ」の悲しみの先に幸せがある言葉を思い出しました…)

続いて、小さな手にもいつからか 僕ら追い越してく強さとあります。朋也も小さいころがあり、いつの間にか汐の父親として、直幸さんの子育ては終わり、次の世代として、朋也は直幸さんを休ませ、追い越しました。子が親を追い越す、そんな出来事がこれから汐にもあるのだと思います。歌詞は熟れた葡萄の下泣いてた日から歩いたと続いており、熟れた葡萄は季節としては大体8月ぐらいを示すようで、夏の季節といえば、朋也が直幸さんの過去話を聞き、汐を大事にこれから育てると決意したシーンがありました。そして汐も朋也と親子としての生活が始まり、ロボットを失くしたことがきっかけで、汐も朋也もお互いに泣き、その出来事の後に直幸さんは父親としての役目が終わります。それを歩いたと表現し、前の歌詞の追い越してく強さに繋がるのかなと。

そして歌詞は「小さな手でも 離れても 僕らは この道 行くんだ いつか来る日は 一番の想い出をしまって」と続きます。この1番の歌詞でよく出てくる僕らは、主に朋也の親父の直幸さんのことを示しているのではないかと思いました。いつか来る日という、親としての役目が終わり、手が離れ別れるとき、それでもこの道を行くという、直幸さんの、朋也を自分の手で育てるという意思を貫き通す、一番の想い出をしまってという、直幸さんにとっても朋也にとっても親として子としての想い出を残すという意味があるのかなと。

シーンは変わり、各キャラのその後が出て、2番の歌詞に進みます。最初は他のアニメだと、各キャラが出るのなんてエンディングだとよくあるシーンじゃないか…?と自分は思ってましたが、だんご大家族の話や、渚は町と同化していたことや、光の玉が人々の想いだとすると、それぞれの人生をエンディングで流すことにより、町に関わった人たちが、どんな想いで今を過ごしているのかが分かり、小さなてのひらの曲が曲名に対して何倍もエモく感じれるようになっている構図だなぁ…エモイと思いました…(* ˘ ᵕ ˘*)
どのキャラも幸せそうに暮らしており、満たされますね(*´ω`*) また、芽衣ちゃんの周りに友達がいるのが、高校時代の春原兄から学んだ、朋也という、一生の親友を芽衣ちゃん自身が学び引き継いだように感じて、エモかったです…(^^)

小さなてのひら2番の歌詞ですが、

「季節は移り もう冷たい風が
 包まれて眠れ あの春の歌の中で

 小さな手にも いつからか
 僕ら 追い越してく強さ
 濡れた頬には どれだけの笑顔が映った?

 小さな手でも 離れても
 僕らは この道 行くんだ
 そして 来る日は 僕らも想い出をしまった

 小さな手でも いつの日か
 僕ら 追い越して行くんだ

 やがて 来る日は 新しい季節を開いた」

となっています。最初の「季節は移り もう冷たい風が 包まれて眠れ あの春の歌の中で」は幻想世界に住んでいる少女のこと、だんご大家族という歌、だんご大家族という、町に住む人々の想いに包まれて眠っているということだと思います。続きの歌詞は、僕らは主に朋也や朋也に関わった人を示し、汐の成長につれ、成長する途中の濡れた頬に対して、その後にある周りからの幸せな笑顔がどれだけ映ったのかと。周りから得た汐の視点、それに伴う周りの出来事を歌詞で表現しているのかなと。そして小さな手が離れ、来る日には朋也も親としての役目を終え、想い出をしまい、汐にとってもそうなのかなと。人としての人生を繰り返し、新しい人生は、新しい季節(町の想いによって願いが叶い、新しい世界の春を迎えたように)を開くといった、ずっと繰り返していくそんな表現の歌詞ではないかなと思いました。小さなてのひらという曲名と、歌詞の意味がエモすぎて感動でした…(*´ω`*)

その後CLANNADとタイトルが表示され、朋也の話はここで終わりとなります。終わり方が幸せすぎますね…(*´˘`*)

「小さなてのひら」という、「影二つ」の歌ではなく、その影二つはあくまで道筋だけを歌った歌であり、小さなてのひらは、影二つから生まれた幸せという、てのひらを平仮名で表現することにより言葉に柔らかいイメージを持ち、そこから優しく、人生のスタートを思わせるような曲名となっていました。小さなてのひらでは度々歌詞で「僕らという今を生きる人々」と、「小さな手という、生まれ、成長していく人」、「日に関しての表現で、新しい時代へと変わる、悲しさと嬉しさと強さ」があり、人生という、人として繰り返されていくものを歌ったものであり、影二つの人としての道筋よりも大きなものをイメージされています。ある意味、「影二つ」は「朋也や渚が通ってきた道、人生の途中」という意味で渚に近いイメージ、「小さなてのひら」は「子を産み、その子の成長、そして子が親を超えること、子はまた親となり、子を産み、新しい季節を開いたという、繰り返していくこと」という意味で渚よりも大きい存在である汐のイメージがありました。そういった意味でも「小さなてのひら」で話が完結していることに鳥肌が立ち、エモすぎます…(゚∀゚)

そして風子が幻想世界の少女(汐)に秋生さんが病院の工事の際、守った木の下で会って終わります。風子がいつも通りの会話をしてくれるので心が本当癒されます…( *´꒳`*)
(ちなみに風子が幻想世界の少女を探せたのは、風子√で風子は光の玉によって奇跡を起こし、幻想世界の少女と特殊な繋がりがあったのかな?と思ってます)

このシーンですが、前に幻想世界の少女と同化していた汐の意思(朋也が渚を亡くした後の、汐との生活が記憶されている最後亡くなってしまった汐)が、幻想世界でロボット(朋也)といただけで十分と言っていたのに対して、救われない気持ちになりました。しかし風子が幻想世界の少女と同期した汐を見つけ、幻想世界に行くまでは数か月程度、朋也以外に風子としか友達として遊んでおらず、その風子に見つけてもらい、「楽しいことは、これから始まりますよ」という風子の台詞が、数か月しか朋也との幸せがなかった汐に対して、楽しいことが始まるという、幸せが始まることを伝えられ、救われたことに対してエモくなりました…(´;ω;`)

 

そして22話にもエンディングで「TORCH」が流れるのですが、朋也と渚が歩いて今まで終わっていたのに対して、汐と風子がその前を歩いて終わるように変わっており、小さなてのひらの歌詞でも感じた、人生の次の世代を感じエモくなりました…(*´ω`*)

 

光の玉は予想ですが、CLANNADアニメの中でことみが、
「うん、この世界のすぐ隣にあって、だけど、見ることも感じることもできない、もう一つの世界。でも意外とそうじゃないってことが分かってきたの!」
「つまりこの世界とかくされた世界は、深く結びついているんじゃないかってことか」
「そう!時間や空間や人の意識が不思議な形で響きあって、両方の世界を造り替えたり、新しい世界を生み出したり、そんなふうに影響し合っているのかもしれない。そういうことなの」
「かくされた世界はひとつじゃないかもしれないの。いろんな世界がたくさんあるという説もあるの。」
と説明しており、かくされた世界(光の玉であり、もしもの世界)と幻想世界(光の玉の置き場所、光の玉と影響し合ってる)があるのではないかということと、朋也が何故幻想世界の話を知っていたのかに関しては、朋也がループしており、流れとしては
①渚や汐が亡くなる
②朋也、汐と幻想世界で旅をする
③汐に送り出され、再び坂道に立つ(CLANNAD1期1話)
④それから朋也が町の人を救い光の玉を集めていく
(ゲーム版でも話が繋がる、攻略後リスタートのため)
⑤全て集めて結果、町や渚が救われる
ではないかと思います。
それなら最初の「この町は嫌いだ。忘れたい思い出が染みついた場所だから…」なのも渚や汐を亡くしたからという理由もありそうですし…それと、総集編で朋也が「俺には渚や汐を亡くした記憶がある」と言う発言もループ説に当てはまるのかなぁ…と。CLANNAD~AFTER STORY~16話「白い闇」でも終わった世界の女の子…なぜ俺はあの物語を知っていたんだろうと言うシーンもあり、冬のシーンもあるため可能性高そうです。(今までの感想にはその前提で書いていたので今さらですが…(笑))

 

最後に全体的な感想ですが、CLANNADのアニメを見て感じたのが昔の頃の町をイメージしているのかなと思いました。自分は経験したことないので分からないのですが、スーパーやデパート、ネット環境もあまりない中、商店街や個人商店で日常生活で使うものや食べ物買ったり、学校や会社で身近な人と仲良く付き合っていく…
人同士の付き合い、助け合いを大事にして生きていく…
CLANNADの秋生さんの話で近所の夫婦が、「お風呂が壊れて銭湯にいこうと用意してたら、秋生さんがパンを配りにきて… それでわけを話したら、2時間くらいかけて服を真っ黒にして、直してくれた」というのがゲームではあります。
朋也はそういう事が自然にできる人を目指してます。
CLANNADはそういった人として生きていく上で大事なことを伝えたいのではないかとなと思いました。それと、CLANNADはそういったことを伝えてくれるという意味でもいつまでも残って欲しい作品だと思ってます。こんなに大事な作品は中々ないと思います…(*´ω`*)

また、CLANNADという作品は主人公である朋也が真っ当な学生生活をしているわけではなく、真面目に勉強や部活動をしている学生生活とは違い、不良という一般的な学生生活から少し離れた場所にいます。そんな離れた場所の人が、病気で同じ学校に何年もいた、渚に出会い(渚も一般的な学生生活として考えれば留年しているため、レアなケース)、離れた場所同士の人で集まり、見方によっては平凡な生活よりも何倍も苦労する人生(不良であったため嫌われて助け合いの環境づくりが難しかったり)を何とか色々な人に支えられ、助けられたことにより、一般的な環境よりも何倍も幸せを感じれるストーリーになっているのではないかとも思いました。だからこそ、助け合い、絆を忘れてはならないのではないかと。深いです…(*´ω`*)

そして、その頑張りから、例えアニメ内の話だったとしても、朋也の生き方を学び、そこから何を得て、自分の支えにするか、そういったメッセージも込められているのだと思いました。弱音を吐きそうになった時は、弱音を吐いてもいいし、それでも自分の中で大切にしたいことは、見失わないこと。他人がどうであれ、周りと比較しても、自分自身を認め、自分自身を大事にすること。自分だけではなく、可能な範囲で人を思いやる気持ちを持ち、忘れないこと。そんな誰かの人生から学び自分の中に得るものがある、環境が変わっても、目線が変わっても大切なことを残し伝えるという、まさしく「人生」だと感じた作品でした…(*´ω`*)

拙い文章でしたが、もし最後まで読んで頂いたなら、ありがとうございました(* > <)⁾⁾