AIR アニメ感想

AIRのアニメ感想。AIRのネタバレ含みます。一部CLANNADRewriteもネタバレ含みます。

ゲームの知識がないため、自分のアニメ視点だけの感想です。そのため、ゲーム版をされている方が読むとおかしい所が多々あるかもしれません。ご了承ください。

また、感想は5話、6話の美凪の話や7話、10話~12話の観鈴の話がメインになります。

 

アニメ5話、6話感想

美凪のストーリーがメイン。昔、美凪の家族はうまくいっていませんでした。美凪はお父さんっ子で母親はそれが寂しく、妹が産まれることになりそれに期待していました。ところが流産し、それから家族は崩壊。父親は出ていき、母親は現実が受け入れずに美凪のことをみちるだと思い接するようになります。美凪は我慢し、それを受け入れて家で過ごすように。その頃からあまり笑わなくなりました。

父親が出ていった後、父の仕事場だった駅によく行くようになります。まだ小さいのに母親と偽物の関係を続けているのが辛かったのだと思います…お父さんっ子なので尚更…(´;ω;`)自分という存在を否定され、忘れられるほどきついことはないですね…そんな時、みちると会い、自分にとっての大事な場所を見つけます。

数年間その生活をしてきましたが、母親の症状に変化があります。母親は流産した時を思い出し、娘が二人ともいなかったと思い込むようになります。そして美凪を見て、あなた誰?と…そして美凪は家を出て、往人に「飛べない翼に意味はあるのでしょうか?」と問いかけます。

元々、美凪は昔往人に、誰かのために生きられる喜びを感じたことはあるか?と聞いています。この言葉は美凪にとって母親のために生きている自分を示して言ったのであれば、一人で生きている往人に聞いてみたくなったのかな…?と思いました。そして母親に忘れ去られ、自分をみちるとしても存在をなくし、誰からも必要とされなくなりました。喜びを得ることさえ上手にできず、偽物でも生きた証さえなくす…辛いです…( ノД`)

そして美凪は偽物の関係でも満足するようにしていた…と言います。美凪の喋り方が感情を押し殺しつつ、やさしさのある声で喋っているように聞こえ、辛さを感じて泣けます…(´;ω;`)

ですが、母親の症状の変化がまたあり、美凪は、母親に自分の存在を美凪として認識してもらえるようになります。美凪にとってやっと戻ってきた幸せ…美凪の涙は心に響くものがありますね…

夢の終わりは迫っており、みちるは元の場所に還ると言います。人間は思い出がないと生きていけない、それなのに思い出だけでは生きていけない。夢はいつか覚めないといけない、覚めない夢はいつか悲しみに変わるから…夢だけど幸せだった、本当のみちるは生まれることを許されなかったけど…と。深い言葉ですね…みちるにとっても今の時間は幸せでした。生まれることが出来ず、夢の存在ではあったものの、美凪と過ごすのは楽しかった…でも美凪は母親とうまくいくようになり、自分がいなくなる選択肢を選びます。心がある以上、美凪は思い出(みちるとの時間)がないと生きていけない、それなのに思い出だけ(みちるとの時間だけ)では生きていけない…(※美凪は母親に忘れられたときに行き場を失い泣いてます。みちるとの時間はあるのに。そしてみちるがこのままじゃダメだと言っていたのでこういう意味ではないかな?と思いました。みちるは幼いころの美凪を慰めに行っているので。実際は全然違うかもしれません。)

人間は思い出がないと生きていけない、それなのに思い出だけでは生きていけない。という言葉はシンプルに考えると思い出(過去の体験を思い出すこと)があることで人間として生きていけますし(楽しいことを思い出す、それがないと辛いことしかない…)、思い出(楽しいこと)だけではなく辛いこともあるから(辛いのが分かるので楽しいと認識できる)生きていけるという意味にも捉えることが出来て刺さりましたね…(*´ω`)

その後、みちると色々あった美凪は母親にみちるを会わせたいと思うようになります。みちる、美凪と母親、往人での食事。途中で美凪の母親はみちるに対して、名前を聞いていなかったと言います。お名前は?と聞かれみちるはいいの?と美凪に問いかけます。みちるが名乗ることで母親に何かしらの影響があり、また関係が悪化するのを気にしたのかな?と思いました…エモイ… 美凪はその問いに頷いて返します。美凪が強くなった瞬間だなと感じ、またエモくなりましたね…

別れのシーン。みちるは笑顔で別れたいと美凪に言います。ですが美凪は笑顔になれないと言います。だって数年間幸せだったのに今後は幸せな時間をなくすから…でも、みちるは夢から覚めても思い出は残る。みちるとの思い出をずっと楽しい思い出にしてほしいから笑顔でバイバイしてほしいと言います。その後、お互いフェンス越しに背中合わせで、笑顔でバイバイします。そしてみちるが消え、ありがとう…と。ここでお礼の言葉なのが本当エモイです…

そしてみちるが消えた後。往人は飛べない翼にも意味はあるさ。それが空を飛んでいた日々の大切な思い出だからな!と言います。飛べない翼は生き方が分からなくなってしまった美凪のこと。空を飛んでいた日々の大切な思い出は過去形かつ、思い出であることから、みちるが夢から覚めても思い出は残ると言っているので、みちると過ごした時間だと思います。そしてこの発言をするのが美凪が父親の再婚相手の子のみちるに会いに行こうとしたとき。そしてこの後往人もそうだろ?みちる…と言っているので、みちるとの思い出は意味があったということじゃないかな?と思い、みちるの生きた証が残っているようでエモかったですね…

聞いた後の美凪の表情良すぎます…(*´ω`)

それとみちるがシャボン玉ずっとしていましたが、シャボン玉はみちるのイメージがあったのでしていたのかな?と個人的に思いました。シャボン玉は空っぽでお空みたいで綺麗と発言しており、翼の一部だったみちるも生まれた最初は中身なくて空っぽだったのでは?と思い、お空みたいで綺麗と言っており、お空から来た事もあり、シャボン玉が空に向かって飛んでいく描写が多かったので、空にいつか還らないといけない、みちるの生きた人生は綺麗だったと感じ、またみちるがずっと上手くシャボン玉を作れなかったのは、シャボン玉が空に向かって飛んでいき割れること考えると、まだ夢の終わりではないから作れないのかなぁ…と。あくまで自分の想像ですが(笑)

 

アニメ7話、10話~12話感想。

観鈴のストーリーがメイン。観鈴のイメージはCLANNADの幻想世界の少女に似ているなぁと最初感じました。CLANNADのゲームタイトル画面では、幻想世界の少女は光の玉(人々の幸せ)が集まったら出てきます。そして観鈴は翼を持った少女の夢を見る存在で、アニメの途中でみちるが翼には特別な力がある(いっぱいの人が見たいっぱいの思い出が詰まっている)と言っており、みちるは翼の一部だったことを考えると、翼の一部が集合すると翼になる、だからこそ似ているなぁと思いました。(実際には観鈴は夢を見る存在で、翼人ではなかったため、違いましたが(笑) でも声優が同じなので、CLANNADの幻想世界の少女は何かしら関係ある気もします(笑))

それから観鈴の話。過酷すぎて、ただひたすら辛かったです…まず年齢は分かりませんでしたが高校生なので、最低でも15歳以上。つまり観鈴は持病(友達が出来そうになると泣く)があり、15歳まで友達がいないひとりの環境でした。この時点ですでに辛いです…そして母親はおらず、晴子さんはおばさんで一つ屋根の下、別々で過ごしていると言っており、一人で変なジュース探して遊ぶ等、誰にも祝福されていないことが伝わってきます…。そして夏にこの夏は今までと違う夏にすると決意し、幸せな時間もありましたが長く見ても2か月ほど。そしてこの夏に、一生分の楽しさが詰まってたと言っており、最後があります。幸せな時間は今まで生きた人生の中での何分の一の時間だったんだ…と思いますし、観鈴には何の罪もないのにこれだけの苦痛が与えられる…惨すぎます…この背景を考えながらストーリー見るとかなりきつかったですね…(´;ω;`)

そして10話から始まるやっと一緒に過ごせるようになった家族の話…親しいものと仲良くなると泣いてしまう持病は往人のおかげで無くなっていました。そして往人に会う最初の日。浜辺で遊ぶ子を見て観鈴は私もあんな風に遊べたらいいのに…と言っています。女の子は観鈴に魂の継承者ですが、呪いの関係上記憶をなくしてますが遊んでおり、この対比がエモイですね…

夏休みが始まろうとしていますが、この長い夏休み、私だけ独りぼっちは嫌だよ…と言っています。高校生の夏休み…補習があるとはいえ、長い休みの間ひとりは辛すぎます…学生時代の休みは青春でもあるのに…(´;ω;`)

表情が辛い…

晴子さん視点。往人のことを観鈴が発作が出ていないから友達になれるかもと期待します。この時点でどれだけ観鈴思いなのか伝わってきますね…( ノД`)

縁日のひよこの話もありました。ひよこを育てれるのはできないと判断し、帰ろうとしますが、人に迷惑かけてはいけないとそれだけ教え込まれたような子が、その時だけ自分を見てずっと、これ欲しいなとすまなそうに言う…そんなことを繰り返し、そして長い時間一緒にいることで観鈴が好きになり、だけど本当の親ではなく、いつ終わるか分からない関係なので誕生日プレゼントをいつも忘れたふりして渡せない…と言います。母親としての葛藤が伝わってきます…(´;ω;`)仲良くなると泣いてしまう持病が観鈴にあるからこそ、距離を近づけることもできず、プレゼントまで購入して準備しているのに、渡すことが出来ない苦しみ…

温泉めぐりの嘘の話もエモイですね…結果的にその間に往人が呪いを少し緩和してくれて観鈴と仲良く出来るようにはなりましたが…

往人が観鈴と距離を置くシーン。観鈴の「ひとりきりになっちゃた…本当にひとりきり…往人さん…お母さん…痛い、痛いよ…」「今日までずっと一人。明日からも…。結局私が頑張っても人に迷惑かけるだけで、いいことなんて一つもないのに…」「今までの私がずっとそうだったみたいに、諦めていたらよかったんだ…」「誰も好きにならずに…」と言い慟哭します。悲しすぎる…せっかく勇気を振り絞って誰かと一緒にいたいを達成しようとしたのに、結末はこれ…慰めてくれる人もいない、諦めていたらよかったと自分の心を痛めつけるしかない…往人が自分から離れていくのには優しさから何も言わないのに、この子を救ってくれる存在はいない…見ていてきつかったです( ノД`)

それと次回予告も見ていて辛い…夜想のBGM流しながら晴子さんの「嫌や!その時この子がもううちとなんかいたないって、そう言うんやったらかまへんから!」「が、がお…」と進み、海を見るシーンでうみと名前の表示…

…(´;ω;`)

第11話。往人がいなくなり、観鈴が一人でも頑張ろうと決意して話は始まります。痛みがある中、ひとまず外を歩こうとして、疲れたのでジュースを買おうと自販機前で休憩。何を買おうか迷っていたところに、晴子さんが来て、どろり濃厚のジュースを買います。この時、夏影のBGMが流れるのが良い…家族が始まった瞬間でした。

晴子さんはついに観鈴のことが好きだ、自分に嘘は付けないと言います。あんたはうちの子だと。しかし、観鈴はそんなこといいのに…と拒否します。今まで通り、私たちお互い構わずに過ごしていこう…私は一人で頑張るから…と言います。観鈴は仲良くなった人が最後どうなるか知っていたため、距離を置こうとします。あれだけ母親好きだった観鈴がこの発言するのは辛い…

泣きそうなのを我慢する観鈴は見ていて悲しすぎます…(´;ω;`)

その後の雑炊のシーンも美味しくないと言います。しかし自分が心に思っていることと逆の行動をして、我慢出来ず泣き始めます。そして私と仲良くなるとお母さん病気になるから…と言ってしまいます。しかし晴子さんは自分が病気になったら嬉しいと言います。それは観鈴と仲良くなれた証拠だから…エモすぎます…観鈴に対して冷たくしているように見えていた晴子さんでしたが、実際はすごく好きということが再度伝わってきますね…

雑炊を食べて美味しいと…泣けます…

母親に髪を切ってもらうシーン。この時、観鈴は冗談を入れながら普通の会話をしています。この会話を親子で出来るのに何年かかったのか…観鈴にとって一番幸せな時間です…(*´ω`*)晴子さんも「がお」という口癖をあまり言わなくなったと言っています。晴子さんが観鈴をよく見てきたことが伝わってきますね…

晴子さんの失敗により、髪を切りすぎて観鈴は何か小さな子供に戻ったみたい…お母さんの子供…と言います。ここで晴子さんが目を見開く描写がエモすぎます…晴子さんは努力して、観鈴がやっと自分の子になり、今まで長い時間家族で上手に過ごせなかったですが、それでもお母さんの子供と観鈴は言い、晴子さんにとってこんなに嬉しい言葉はないですね…そして観鈴はここからがスタートだねと言います。スタートがあるということはゴールもあるということ。ここからが観鈴が家族として幸せな時間のスタートでした。

翌日。観鈴は夢の影響で母親のことを忘れてしまいます。晴子さんにとって母親として認めてもらう時間の始まりです。観鈴を頑張って外に連れ出して家族の時間を作ろうとし外の景色は観鈴に喜んでもらいます。その時、観鈴の実の父親が来て、見てられないので観鈴を連れて帰ろうと言いました。ですが晴子さんは受け入れず、後3日猶予を欲しいと言い、母親として過ごせる時間が少ししかなくなります。

夜トランプ遊びしている観鈴に対して、晴子さんは恐竜について教えてもらいます。優しい恐竜は自分のことと言い、泥棒の恐竜は敬介みたいだと言います。そしてどっちが泥棒なんやろうな…と。実の父親は敬介で、色々とあったとはいえ、晴子さんは実の親ではなく、晴子さんは自分が観鈴が好きでそのために母親もすると、見方によれば晴子さんの自己満足で観鈴と過ごしています。晴子さんの葛藤が辛いですね…

1日目。観鈴を連れ出して海に行こうとしますが暑いから帰りたい、晴子さんが作った弁当はどうするか聞かれ、観鈴はそんなの知らない。と答えます。晴子さんとしても時間がないため余裕がなく、観鈴のために色々したことを全て拒否されてしまい、ついに怒ってしまいます。すごくリアリティのあるシーンでしたね…駄々をこねる子供を怒る母親としても見えます…何とか一人で車椅子を動かして家に帰ろうとする観鈴。上手に車輪を回せず倒れてしまいます。そんな時、「が、がお…」と困ったときの台詞がありました。その出来事で晴子さんは、自分のことを母親として向いていないことを自覚します。母親の葛藤と幼くなっている観鈴。本当に子供のころから家族としてやり直しているようにも見えますね…

1日目の夜。セミ観鈴の部屋に入り込んで、晴子さんがセミを追い出します。そして部屋を出ようとした時に、観鈴にトランプを差し出され、晴子さんがここにおってもいいんか…?と聞き、観鈴はうんと返します。母親として観鈴に少しだけ認めてもらえたシーン。このタイミングで羽根のBGM流すのは泣きましたね…感動シーンすぎる…(´;ω;`)

2日目。晴子さんはもう贅沢言わない。観鈴と1日一緒にいれればそれでいいと言います。うちの希望はそれだけや…と。母親として成長した時でした。観鈴に母親として認めてもらうことよりも、観鈴の幸せを考えて、実の父親のところに帰っても、帰るまでの日だけ幸せに過ごせたらいい…と。母の愛が伝わってきて泣けますね…( ノД`)

3日目。敬介のところに帰る日。晴子さんは観鈴が敬介が一緒にいたいかと聞かれた時、観鈴は敬介についていくと思っています。夏休みはまだまだ続いていくけど、二人の夏休みは今日でおしまいだ…と。そして最後に観鈴の願い通り海に行き、海を見てきれいだ、遠かったなぁ、二人でここまで来るのに…一体何年かかったんやろ…いくらでもこんなきれいな景色見れたはずやのに、一体何しとったんやろうなぁ…うちら…と後悔しています。1日の幸せな時間に対して、いつでも海行けたはずなのに、数年間何もできなかったこと…間に合わなくなってから気付かされる…晴子さんにとって過酷すぎます…(´;ω;`)

そして別れのシーン。敬介に連れていかれますが、途中で観鈴はそれを拒否し、そして晴子さんのところに戻ろうとします。体も痛くて車椅子必要なぐらい足が動かなかったり、自分が好きな恐竜のおもちゃやジュースを払いのけて懸命に歩こうと。最初は晴子さんも状況が分かりませんでしたが、ママと言われ駆け寄ります。そしてうちがあんたのママや…と。観鈴にとって晴子さんが一番大事で、それが分かるシーン…最初BGMない状態が続き、ママの発言と同時に銀色のBGMが流れ、エモすぎて号泣しました…( ノД`)

(´Д⊂ヽ

12話。お祭り行きたいと痛みを我慢しながら観鈴が言います。恐竜さん買ってもいい?と。数年前には買えなかったですが、今度こそ幸せになろうと。晴子さんは二人で最高に幸せな日にしよう、せやから元気になってや、観鈴…と返します。やっと家族としての幸せが望めるように…そしてオープニングへ入ります。入り方が凄く綺麗でした…鳥の詩の歌詞は消える飛行機雲から入ります。翼人たちの魂を示した言葉だとすると、観鈴が終わりが近い中、幸せになろうとする流れから入るのがエモすぎます…( ノД`)

オープニングラストも…(´;ω;`)

夏祭りの日。何とか1日乗り切って楽しみにしていたのに、雨が降っており、祭りはしていませんでした。晴子は空に向かい、この子が何悪いことした、凄くええ子にしてた、夏祭り楽しみにしていた、なんで報われないと言います。観鈴がどんどん体調が悪くなっているからこそ、少しでも幸せなことがあってほしいのに、それが許されません。悲しい現実…しかし、賽銭のところに昔捨てた恐竜のぬいぐるみがあるのを見つけます。そのぬいぐるみを手に入れることがうちらの幸せになると言い、ぬいぐるみを手に入れます。そしてうちからの誕生日プレゼントや…と晴子さんは言います。やっと幸せを手に入れることができた観鈴…泣けます…(´;ω;`)

夏祭りの翌日。ママからお母さんに言い方が変わります。色々と思い出したのでしょうか…そして観鈴は最後の夢を見ます。羽根のある恐竜さんの夢。そのもっと上を私が飛んでいると言います。鳥の詩の歌詞の飛行機雲が翼人の魂を引き継いだ人たちだったとすると、最初の飛んでいた部分に追いつき(呪いがあった翼)、もっと上(観鈴が感じている幸せ)が上回ったことになります。そしてこれが夢の終わり。これからはお母さんの傍にいるの、いつまでも、ずっと…と言っています。元々、翼人(神奈)は母親と一緒にいることが幸せで、母親を探して旅をしていました。そして夢の終わり。ゴールを見つけました。これからはお母さんの傍にいると言っているのがどれを示して言っているのか分かりませんでしたが、もし魂の継承者に言ったのだとするとエモイですね…

そして外で家族として楽しく過ごそうとするシーン。夏影のBGMが良すぎる…おすすめのジュースを勧めてみたり、何気ない会話をしたり…観鈴がずっと求めてきたもの(誰かと楽しむ)がそこにありました。

お母さんに離れてもらい、そこがゴールだから一人で頑張って歩いてみると言います。空と一緒にゴールと。そして晴子さんは一緒に頑張っていったら元気になれると言いますが、観鈴はもういいよね…私頑張ったよね…もうゴールしていいよねと言います。晴子さんはよく分かっておらず、ゴールしたら家に帰ってトランプしようと言いますが、観鈴は首を振り、私のゴール、ずっと目指してきたゴール、私頑張ってきたからもういいよね…休んでもいいよね…と体の痛みを我慢しながら言います。私のゴールは観鈴の最後、ずっと目指してきたゴールは続いてきた呪いの終わり(幸せが呪いより勝った)を言っているんじゃないかなと思いました。

晴子さんはようやく観鈴の状態に気付き、嘘や…今から元気になっていくんやろ?悪い夢は終わったはずやろ?と言います。それに対して観鈴は、ごめんね、お母さん…私は全部やり終えることが出来たから…だからゴールするねと言います。ごめんねとお母さんにこの先一緒に頑張れないことを伝えて…観鈴のやさしさが刺さります…

晴子さんは来たらあかん…ゴールしたらあかん…と言います。始まったばかりやんか、昨日やっとスタートきれたんやないか、取り戻していくんや…10年前に始まっていた幸せな暮らし、これから観鈴と取り戻していくんや…うちらの幸せは始まったばっかりやんか…と言います。やっと家族として幸せな時間が始まり、これから幸せなことはまだまだあると未来に期待し、終わりがあまりにも早いことに辛さがありますね…でも晴子さんは観鈴を応援したいので、駆け寄りません。過酷すぎる…

それども観鈴は、ううん、全部した…もう十分なくらい…この夏に一生分の楽しさが詰まっていた…もう一度だけ頑張ろうって決めたこの夏休み、往人さんと出会ったあの日から始まった夏休み…色々なことがあったけど、辛かったり、苦しかったりしたけれど、私頑張ってよかった…私のゴールは幸せと一緒だったから…ひとりきりじゃなかったから…だから、だからね…もうゴールするね…と言います。今まで辛くてひとりきりだったけど、この夏休み往人さんや晴子さんに色々やってもらって、持病で友達が出来ない辛いことや、夢を見て体の痛みがあり苦しかったことがあったけど、ゴールが悲しいこと(呪い)によるものでなく幸せな記憶だったから…今までの子は呪いで誰も近寄れないから一人きりで亡くなっていたけど、晴子さんがいてくれて自分はひとりきりじゃなかったから…だから幸せなままゴールすると。

そして…ゴール。

青空が流れ始めるとさらに号泣しましたね…( ノД`)

やっと辿り着いた…ずっと探していた場所…幸せな場所…ずっと、幸せな場所…(´Д⊂

「お母さん、ありがとう…」

「みすずううぅぅぅぅー!」

「あんたに何もかも教えてもらったんやないか…」

「ひとりっきりやない生き方…」

「置いていかんといて、うちをひとりにせんといて…」

「他には何にもいらんから…」

「友達もいらん、新しい服も贅沢も何もせんでええ…」

「ただ、あんたと居れたらそれでええんや…」

「ずっと神尾の家でなかよぅ暮らそう…」

「なぁ、観鈴ぅ…」

観鈴ぅぅぅ………」

凄かったんやな、家族って。この上ない幸せと、この上ない辛さ。すべてがそこにある。それはまさしく人が生きるということや。せやからうちは生きとった。あの子とふたりで生きとった。がむしゃらで、ぼろぼろで、強くて、弱かった。

 

うちなぁ、今はもう自信あるねん。うちはあの子の母親なんやて。立派と違うかもしれへんけど、あの子の母親なんや…うち今までの仕事やめて、近所の保育所に勤めることにしたんや。これからは色んな家族に囲まれて生きていきたい。そう思てるんや。

 

青空聴きながらだとエモすぎますね…(*ノω<*)

 

ラスト。人の夢や願い。全部この空にかえしてやと晴子さんが言います。そうすればうちらはきっと穏やかに生きていけると。そうして空が幸せな思いを乗せていつの日か彼女を連れてかえるといい、新しい始まりを迎えるためにと思いながら話は終わります。

そして翼人の話。親から子へと続けていく長い長い旅の話。私たちは星の記憶を継いでいく。この星で起きるすべての事象を見聞き、母から子ヘと受け渡していく。星の記憶は永遠に幸せでなければならない。憎しみや争いで空が覆い尽かされた時、この星は嘆き悲しみ、すべて無に帰すでしょう。いつの日か滅びの日を迎えること。それも避けようのない結末。けれど最後は、星の記憶を担う最後の子には、どうか幸せな記憶を。と言っています。この星の記憶の設定は、Rewriteの篝に似ているなと感じました。篝も良い記憶を探していたので。そして観鈴はそれを背負い、幸せな記憶として終わりました。

それを思い出す少年。国崎往人の魂の継承者だと思います。そして隣にいる少女。記憶がなくなっていますが、観鈴の魂の継承者だと思います。(それだけ呪いが強かった、夢では記憶をなくしていくことがあったから?)

観鈴たちに手を振る少年。これは往人に出会う前の1日目を再現しているのだと思います。空がいないのは幸せな記憶を翼人に渡しに行ったため。そして彼らには過酷な日々を(出会ってからゴールするまで)、そしてぼくらにははじまりを。(呪いが終わり、この先の幸せ)さようならと言って終わります。観鈴にとっての救いは幸せになって死ぬことしかなかったのでしょうが、あまりにも辛すぎます‥(ó﹏ò。)せめてもう少しこの少年たちの未来の話があれば気持ちも楽になるのでしょうが‥(´;ω;`)

以上がアニメを見た感想です。いつかゲームプレイ後にはまた色々と考え直したいと思っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました‥(* > <)⁾⁾